おととい情報のっけた出雲市図書館まつりに行ったノダ.
まずはパルメイト出雲1階ロビーでの古本市がさ,「この本をこんな値段で買っちゃっていいんですかい? ダンナ(誰)」てくらいのお手ごろ価格で.文庫判が1冊10円,単行本も1冊30円から100円だったノダ.
本日のお買いもの↓
- 谷崎潤一郎『新々訳源氏物語』単行本,全10巻+別巻(ただし巻七を欠く)
- NHK取材班『シルクロード』全6巻(NHK特集の書籍化)
- 『江戸東京博物館総合案内』
- 『戦後日本を駆け抜けた異色の前衛 勅使川原蒼風』展覧会カタログ,全2巻
- 宮脇俊三の文庫本5冊
これほど買って1,000円札出しておつりがもらえたノダ.こんな機会めったにないノダ.さて,いつ読もっか(爆).
主会場の4階ホールは,図書館5館と文化団体のブースと講演会場がひしめきあって,老若男女で大にぎわい――あ,写真は“小にぎわい”の時間帯に撮ったんで,ちとさみしそーに見えちゃうノダけど(笑).さてさて,タヌキぼーやは昔とったキネヅカで,歴史方面のブースに足が向いたノダ.明治初年にアイルランドに私費留学したあと大津町で私塾を開いた勝部其楽(きらく)とか,大社の古文書を読む会とか,出雲の阿国とかね.
海辺の多伎図書館は,絵図のおっきなプリント出してたノダ.
まずは広島大学附属図書館所蔵「中国五県土地・租税資料文庫」から,明治初年の地租改正のときに作られた多伎地区5ヶ村の絵図.土地に課税する制度を始めたときの絵図なんで,土地の区画と通し番号がこまか~く書いてあるノダ.「中国五県土地・租税資料文庫」の絵図は,高精細ディジタル画像化したものの一部を,島根大学附属図書館の「絵図の世界展」で去年見たノダけど,多伎図書館じゃ,その多伎地区版が見られるらしいノダ(会場で配付のパンフレットによる).一度行ってみなくちゃ.小田駅から200mちょいみたいだし.
もーひとつは出雲国全体の絵図.うち1点は,『出雲国風土記』が書かれたころの出雲国を描いたモノナノダけど,絵図に記されたところによると,『風土記』に記された天平5年(733)の出雲国の様子を,寛政11年(1799)に尾張名古屋藩主が描かせた絵図を,大正12年(1923)に誰かが書き写して,それをまた昭和14年(1939)に大津村(現・出雲市大津町)の人が書き写したっちゅー,ヤヤコシイことこの上ないシロモノ(笑)ナノダ.今の宍道湖にゃ,島は嫁が島ひとつしかないけど,この絵図にゃ,宍道湖から日本海に注ぐ今の佐陀川の入口あたりに,「出島」ってのが描いてあるノダ.こんな島,聞いたことないぞよ.『風土記』にゃ載ってるのかニャ? うーむ,『風土記』くらい読まなきゃニャ.
ウチから一番近い市立図書情報センターの展示は「昭和を振り返って」.関聯書のほか,同じ場所の異なる年代の写真,歴代市旗,歌謡曲のレコード,前身館の蔵書印を押した本,各年代の雑誌やらなんやら,小さなブースにいろいろ見ものがあったノダ.
戦時中の『週刊朝日』なんてビックラこいたニャ.B4判なんだもの.今どきのちょいとこじゃれたfree paperみたいナノダ.表紙にゃ切手貼る位置が指定してあって,“兵隊さんの慰問品として贈ることができます”みたいなことが書いてあるのは時代でんな.
昭和24年(1949),29年(1954),39年(1964)の島根県の電話帳なんてのも出てたぞよ.頁数は15年間で約100頁から約300頁にう~んと増えてるけど,どれもB5判で2段組.昭和39年になっても多くの市町村じゃ,電話番号が市内局番なしの1桁,2桁,3桁で済んじゃってるノダ.その後いかに電話が普及したかってことだよね.今じゃひとり1台携帯電話の世の中だもの.
そんなこんなで,いや~,タマランかったノダ.