2008年3月28日

島根県芸術文化センター「グラントワ」のサイトをリニューアル

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島根県芸術文化センター「グラントワ」(益田市)のサイトがリニューアルし,今日の午後に公開されました.デザインを石川陽春が担当しています.

グラントワは,島根県立石見美術館と島根県立いわみ芸術劇場からなる,島根県西部の石見地方における藝術文化の拠点施設です.津和野町出身の作家・軍医で美術批評の分野でも業績をあげた森鴎外にゆかりのある美術品や,吉賀町出身の森英恵の作品を含むファッションのコレクション,大小のホールから,カリン材の赤い床のホワイエ,水盤のある中庭広場までも活用した数々のパフォーミング・アートといった特色のある活動ぶりは,開館当初から私の耳にも聞こえていたところでした.石州瓦と呼ばれる石見地方の赤瓦を,屋根ばかりでなく外壁にまで駆使した,内藤廣設計による建物にも大いに興味がありました(これでも一応,建築史で修士論文まで書いたことがあります).

同じ県内といえども私の住まいからは遠方に当たるため,なかなか訪れる機会はなかったのですが,まさか仕事で縁ができるとは思いませんでした.美術・舞台芸術・建築といった,かねて関心のあるテーマがズラリとそろった得難い機会.サイトの規模に比して短期間の仕事ながら,大いにやりがいがありました.

私がかかわり始めた段階で,サイトの構成は細部にわたるまで検討が進んでいたため,私はそれを具体的な形に仕上げつつ,必要に応じて自分のアイディアを加えていきました.例えば,季刊紙『Grand Toit News』のバックナンバーのPDFファイルをダウンロードできるようにするのは,私が参加する以前に決定していたことですが,ファイルへのリンクに,1面のサムネイル画像や主要記事の見出しを添えることは,私から提案したという具合に.中には,トップ・ペイジや美術館,劇場のペイジで,キャッチとなる3枚の写真を交互に表示させている箇所のように,頼まれもしないのに(笑)盛り込んだものもあります(とはいえ,建物を写真で紹介したいという話は出ていたものですから,その方策として考えたことでもありました.現在はトップ・ペイジ,美術館,劇場で各1組の写真となっていますが,ペイジごとに異なる写真を組み合わせることも可能です.ひょっとしたら,いずれ新しい写真が登場するかも知れません).

話したいことは尽きませんが,まずは気の向くままお目通しのほどを.