2010年10月 8日

明日「ハーンの神在月」に出演します


ブログのシステムの不調で、こちらへの情報掲載が直前になってしまいました。申し訳ありません。 今日から松江市で「ハーンの神在月:全国・小泉八雲の会&ミュージアムの未来を考えるサミット」が開催されています。 私はチラシ、ポスター、会場で配付するパンフレットのデザインもしていますが、明日10月10日(日)は11:00からのパネルディスカッション「小泉八雲ネットワークの構築に向けて」に、八雲会理事として登壇します。 3ケタもの人数を前にして話をするのは、高校の生徒会以来です(汗)。そこは本業を生かしてiPadでスライド見せつつ、「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその事蹟を未来に生かす」というサミットのテーマに対して、八雲会の出版活動やサイト運営を通して考えていることをお話しします。お近くの方はどうぞ足をお運びください。

2010年1月27日

第34回島根広告賞 作品展示(01/27-02/01)

本日またひとつ年をとったタヌぼー(そろそろホントの年は言えんニャ)ですが、ちょーど今日から今年の島根広告賞の作品展示が始まります。石川陽春がデザインした出品作は以下の通りです。来週2月2日(火)にお目にかかるみなさん、ひとつ見てやっておいて下さい(私信)。

総合部門

「奥谷タイムトンネル:古くて新しい島根を探しに」
パンフレット表紙の画像

広告主、制作社:どこでもミュージアム研究所
※綜合パンフレットのデザインを担当

当時修覆工事中だった島根大学旧奥谷宿舎(国登録文化財)周辺地域でのアート・プロジェクト。表紙に登場しているのが、修覆予想図でもありました。昨年島根大学から埼玉大学に転じた石上城行先生の絵です。

「浮世絵遊覧:島根県立美術館開館10周年記念コレクション企画展」
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広告主:島根県立美術館
制作社:石川陽春デザインワークス

浮世絵が江戸時代の木版文化を牽引した存在でもあるという側面に注目して、手書きの風情が感じられる「あおい金陵」という明朝体を選ぶところからデザインを組み上げていきました。この展覧会、島根広告賞の作品展示と同じ会場で開催中ですので、あわせて御覧下さい。

折込チラシ部門

「ラフカディオ・ハーンとギリシャ:もうひとつのルーツと受け継がれる精神性」
日本語版リーフレット表紙の画像

広告主:小泉八雲記念館(松江ツーリズム研究会)
制作社:石川陽春デザインワークス

こちらの現在開催中の企画展。日本語が中心ではありますが、英語、ギリシャ語も重く扱ったリーフレットということで、混在する多言語をいかに美しく組み合わせるかを、いつも以上に追求しました。

パンフレット部門

『いつも、いつでも、大根島で:由志園物語』
表紙の画像

広告主:有限会社日本庭園由志園
制作社:アートワークス

私は途中から制作にかかわったのですが、それでも実に1年半以上かかりました(汗)。由志園の歴史をふりかえり、現在を見つめ、未来を展望するための手がかりとしての1冊。60頁足らずといえども、いろんな思いがこめられています。

パッケージ部門

妹尾哲巳+三浦芳男『2台のピアノによるスーパーデュオ〈ライブ2008〉』
ジャケット表紙の画像

広告主:ブレーメン
制作社:石川陽春デザインワークス

タヌキにゅーすが縁でデザインすることになったCD。連弾ではなく2台のピアノによるデュオであるという点を意識して写真を扱いました。一番の見どころは、縦方向に開くジャケット内面でしょう。手前から奥にかけて2台のピアノと2人のピアニスト。ジャケットでは、シアンとマゼンダで写真を覆いましたが、元のフルカラーの写真もよいので、どこかで日の目を見せたいものです。

第34回島根広告賞 作品展示

日時
1月27日(水)-2月1日(月)10:00-18:00
場所
島根県立美術館ギャラリー(松江市袖師町1-5)
入場料
無料
主催・問い合わせ先
島根広告協会
電話:0852-32-0503

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2010年1月 8日

島根県立美術館「浮世絵遊覧」展の出品目録がダウンロード可能に

石川陽春がポスター、チラシ等のデザインを担当している島根県立美術館の企画展「浮世絵遊覧」。出品目録のPDFファイルが、同館のサイトでダウンロードできるようになっています。これも私のデザインによるものです。

2009年12月31日

1月1日付『山陰中央新報』掲載の由志園広告

いよいよ年が改まりますが、明日1月1日付『山陰中央新報』に、石川陽春がデザインした由志園の広告が掲載される予定です。1面全部を使ったカラー広告です。『山陰中央新報』御購読の方は、縁起をかつぐつもりで御覧下さい(ただし保証外)。

相変わらず調子がよくありませんので、このところたまに書いても素っ気ない文章にしかならず面目ないのですが、2009年のタヌキにゅーすは、たぶんこれでおしまいししまいです。よいお年をお迎え下さい。

2009年12月27日

島根県立美術館の企画展「浮世絵遊覧」(01/02-02/15)のポスター、チラシ等をデザイン

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すでにひと月以上前から出回っていますが(汗)、島根県立美術館で1月2日から始まる企画展「浮世絵遊覧」のポスター、チラシ等をデザインしました。

島根県立美術館には、旧島根県立博物館から引き継がれた、葛飾北斎、歌川広重らの風景版画を中心とする浮世絵の充実したコレクションがあります。例年は5月から7月にかけてコレクション展で見ることができますが、今回の企画展では開館10周年ということで、美術館所蔵の浮世絵をまとめて公開されます。

前期の北斎特集、後期の広重特集で展示作品が総入れ替えとなりますので、少なくとも2回は見なくてはいけません(笑)。しかも前期、後期をあわせた展示作品数は約300点とのこと。道理で出品目録をデザインしてみたら頁数が多いわけです(笑)。見に行くときは時間に余裕をもって出かけましょう。

私は県立博物館時代から、県立美術館の浮世絵コレクションの展示があるとたいてい出かけています。とりわけ広重の《東海道五十三次》など、旅の魅力をかき立ててくれる作品が好みです。

招待券、小学生向けのチラシ、後期展の割引券つきはがきもデザインしています。招待券以外は、県立美術館をはじめとする文化施設でも入手できると思いますので、お出かけの機会がありましたら、あわせて手にとって御覧下さい。

デザインの話は、体調がよいときにでもいずれできればと思います。

2009年12月26日

12月27日付『りびえ〜る』掲載の由志園広告

明日12月27日付『山陰中央新報』折込のフリーペーパー『りびえ〜る』の1面に、石川陽春がデザインした由志園の広告が掲載される予定です。『山陰中央新報』御購読の方は、話のタネに(なるかどーかは別としても)御覧下さい。

2009年9月24日

『新・小泉八雲暗唱読本』

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27日(日)に松江市総合文化センターで、小中高生が小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の作品を英語で暗誦発表する「第43回ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」が開催されます。

このコンテストのテキストとして、八雲会が今年3月に刊行したのが『新・小泉八雲暗唱読本』です。八雲の作品を暗誦用に編輯した25篇を収めており、1980年代にワープロ入力の版下をもとに作られた『小泉八雲暗唱読本』全2集の全面改訂版です。

旧版と比べて次のような特色があります。

  • 収録作品を精選して2分冊を1冊にまとめる。
  • 日本語の対訳と脚註を加える。
  • モチロン組版も一新。
  • スピーチの練習方法のアドヴァイスもあり。
  • 実は「装幀:石川陽春」(←ココ大事)。

八雲会の出版物で、私が初めて関係したのがこの1冊です。もっとも、私はこのプロジェクトには途中から参加しまして、私がかかわり始めたときには、本文の行数と1行あたりの字数や頁数はすでに決まっていました。そのため、行数や頁数に影響が出るような変更はできませんでした。

だからと言って本文組みについて私のやることは残されていなかったかというと、そんなことはありません。脚註の英単語をbold(太字)にしたり、所定の頁数からあふれそうになっていた巻末の解説をを1段組から2段組に改めたり、ノンブル(頁番号)の横に柱(収録作品のタイトル。英文頁には原題、和文頁には和訳した題名)を添えて検索性を高める......といった指定やアドヴァイスを私から加えました。こういうこともデザイナーの仕事のうちです。

表紙については、小泉清(八雲の三男)の《ヘルン像》(小泉八雲記念館蔵)の使用、そして2色印刷といった編輯担当者からの指定はいくつかありましたが、ほとんど私の好きなようにやらせてもらいました。

英日対訳版であるということから、収録作品の一節を英日対訳で掲載しました。ただし、対訳版といえども本文があくまで英文を読ませるものという立場から、表紙の書名は英語を主とし、日本語を従とする組み方をとりました。用紙は、主要な読者層が小中校生という若い人たちであることも考慮して、従来八雲会の出版物の定番であったレザックという革のような風合いの紙から、パミスOKミューズバナナという少しラフな手触りの紙に改めました。横方向に小さく波を打ったようなひっかかかりがあります。

今は事情が変わっているかも知れませんが、私の経験の範囲では、学校で編輯された冊子の表紙といえば、たいていコート紙かレザックだったので、レザックには手垢のついたような印象が強かったのです。数多くの本に出会っているであろう児童・生徒のみなさんに、触感で記憶してもらえる1冊。そんなことを目指しました。

本書は八雲会事務局のほか、私が目撃した限りでは松江の小泉八雲記念館今井書店殿町店、同グループセンター店等でも頒布しています(頒価1,100円)。見かけたら手にとってみて下さい。

2009年9月21日

三原研 陶展@神戸EN陶REZ(10/03-13)

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昨年の引き続き、陶藝家の三原研さんの個展のDMをデザインしました。今回は神戸のEN陶REZ(あんとれ)オープン10周年記念展です。

日時
2009(平成21)年10月3日(土)--13日(土)11:00-18:00
会場
EN陶REZ(神戸市灘区徳井町5丁目4-1)
問い合わせ先
EN陶REZ
電話:078-856-4147

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2009年9月 9日

新しいこと押し寄せる今日コノゴロ明日ハゴロモ

そろそろ形にしなきゃいけないものから当面の宿題まで、初挑戦みたいな話が近ごろどっと来てるノダ。忘れちゃいかんこともあるんで、この際メモメモ。

ケエタイサイト

今までも相談受けたり、WordPressで作ったサイトを携帯電話向けに自動変換する設定したりするくらいはしてきたけど、本格的に作ったこたぁまだなくて。しかも個人的にゃiPhone使い出してケエタイサイトに全く用がなくなったんで、改めておべんきょすること多し。ウチじゃSoftBank以外のケエタイは引退しちゃったんで、表示確認はPC上のAdobe Device CentralFirefox+FireMobileSimulatorで実施中。いろんな機種のケエタイでの表示確認がPCでできちゃうノダ。いちいち各社の機種集める必要ないんで、これだけでもほんと助かるノダ。

あるコンペ

同じクライアントのコンペは、他社からの外注で参加して経験済みナノダけど、直接お話が来たのはこれが初めて。首尾よくいくよーなことにでもなりゃ、また報告しまふ。

あるCMS

そのスキルがなかったばかりに、せっかくお誘いもらったコンペ(↑とは別)のお手伝いができなかったんで、おべんきょのチャンスを物色中。でも敷居高そーなのよ(汗)。

動画サイト

既存サイトの新規コンテンツって位置づけ。YouTube使えばじゅーぶん実現可能なお話。課題は動画の編輯から公開までのフロー作り(あたしゃ動画編輯はようしまへん)。また、動画集積所がYouTubeのチャンネルだけでいいか、既存サイトにYouTube動画を貼り付けるためのカテゴリーも新設するか? 最近は企業・法人のYouTube利用も盛んなので、参考になりそーな事例は多そうナノダ。

RPG風コンテンツ

あ、これはワタクシより適任と思われる方にお話が行ってるハズ(汗)。

Google Analyticsのデータ消える

アクセス解析にGoogle Analyticsを使ってる1件のサイトで確認。ビックリ(汗汗)。ちょとシャレにならんノダ。

タヌキ部屋移転計画

自宅兼仕事部屋を、出雲市駅の半径1kmくらいの範囲で確保したいノダ。移転時期の目標は2010年春。物件情報募集中でござい。

2009年9月 8日

UNIQLOCK 6が出たざんす〜

スクリーン・セイヴァーをずっとUNIQLO SHOW WINDOWにしてて、歴代UNIQLOCKUNIQLO CALENDARをランダム表示させてるノダけど、今朝目ェさめたら、UNIQLOCKの映像がいつもと違うノダ!! 撮影地がどー見ても日本じゃなくてパリざんす〜。シェーッ!!(おフランスといやぁイヤミ氏)

UNIQLOCK6_1.jpg

配信日は8月31日らしいニャ。近ごろときどきスクリーン・セイヴァーが真っ黒になってると思ったら、これのダウンロードに時間かかってたんだろか?

UNIQLOCK6_2.jpg

UNIQLOCKサイトにできたUNIQLOCK PARIS STYLEって頁で(スクリーン・セイヴァーでも見られるかも知れんけど未確認)、ダンサーのおねーさんたちがかぶってるベレー帽がカワイイニャ。世間じゃタヌぼーといやぁベレー帽ってことになってるらしいんで、この際タヌキぼーやにもかぶせてみるべし。ひとつよろしゅ〜(誰に向かってナニを言ってるんだか?)

2009年9月 1日

八雲会理事に就任しました

ネット上でちゃんと報告していなかったのですが、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の研究・顕彰団体「八雲会」の役員改選があり、7月5日の定期総会で承認を経て、理事に就任しました。

2年の任期中、来年の小泉八雲生誕160周年、来日・来松120周年をはさむことになり、忙しくなりそうです(汗汗)。

(八雲会サイトの役員一覧には、常任理事と理事は掲載されていませんが、事務局にお問い合わせいただければ間違いないかと〈笑〉)

私は八雲会ではこれまでに、今年3月刊行の『新・小泉八雲暗唱読本』の装幀や、7月に開設した八雲会のサイトの制作を手がけ、まさに本業を活かせる領域を担ってきたわけですが、今回の理事就任は、そうした私の八雲会における役割を、役員という形で位置づけてもらったものと、私なりに解釈しています。

八雲会は、小泉八雲が来日後最初の1年余を過ごした松江に拠点を置く団体なので、発信すべき情報が多いです。そして、出版活動が盛んな団体でもあります。八雲会理事としての私は、そうした側面を下支えする存在でありたいと思います。

ところで先月は、松江市と八雲会による来日120周年記念事業準備の一環として、小泉八雲が英語教師として松江から転任した熊本を訪れました。現地の研究・顕彰団体のみなさんにお会いしたり、市内の八雲ゆかりの地を案内していただいたりしました。その公式の報告は、後日八雲会のサイト等を通じて出ることになると思いますが、個人的な視点による報告はタヌキにゅーすに載せていきましょう。エントリー1本あたり1、2枚程度の写真にキャプションをつけて不定期で連載するか、Picasaにアルバムをアップロードするか、まだ検討中です。いずれにせよ、写真撮りすぎて整理がついていません(汗)。ぼちぼちやります。

2009年8月31日

『ハッキヨイ!せきトリくん』

選挙関係のコメントはTwitterに譲るとして。

日本相撲協会の公式キャラクターができたんだって。

関取だけにトリらしい。主人公は「ひよの山」だけど、キャラクター紹介見たら、元関取のパパも親方もみんなヒヨコかいっ(笑)。そこはやっぱトサカがいるっしょ。でもかわいいから許す(いいのか??)。

「あんこ山」が一瞬「おでんくん」に見えたのはタヌぼーだけ?? おでんくんが締めてるのも、まわしだよね、たぶん(確信なし)。

ところでこれ、誰の絵だろ? なんかどっかで見た線ナノダけど......。

追記

そっか、トサカがあったら髪結うのにじゃまか。

2009年8月30日

今年も由志園『ぼたん通信』出ています

由志園の『るるぶ』『まっぷる』掲載広告を紹介しておきながら、もうひとつの由志園の仕事を取り上げるのを忘れていました(汗)。

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年刊フリーペーパー『ぼたん通信』のデザインを、昨年に引き続き担当しました。特輯は「ぼたん鑑賞入門」。A4判4頁。由志園で配布しています。

2009年8月29日

お届け物ですぅ〜

昨日紹介した『POSTYMO』のほかにも、今週のタヌキ部屋にゃいろんなモンが届いたノダ。

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印刷会社グラフィックの取扱用紙の印刷見本。カードを束ねた厚さが約30mm。200枚くらいあんのカニャ? はがきの大きさナノダけど、収納するモンがござんせんの(汗)。なんかいいケースないかニャ? 横置きで立ててカード入れられて、カード束の厚さ+20mmの余裕があって、透明じゃない入れモン(注文ムズい?)。

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こっちは五條製紙の紙見本帳。パッと見たところ、化粧品店が英和辞典作りましたって感じの大きさと光り具合(どーゆー例えかいな?)。

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1冊開いてみたらこんな感じでござい。こーゆーサンプルの類は、少しずつでも集めていきたいものナノダ。

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森ビルの隔月刊フリーペーパー、その名も『HILLS LIFE』。別にヒルズ族(死語?)になる気はまっっ〔略〕ったくなくて(笑)、『花時間』『SKYWARD』(JAL機内誌)などなど、岡本一宣がADしてるモノを、おべんきょ用に集めてるもんだから。

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写真も文字も色彩もたっぷりなのを、B4判32頁っちゅー大判で扱って、どっから見ても視覚的にアキさせない秘密ってなんじゃらほいと、思って読んでるわけでござんすよ、ハイ。

2009年8月28日

『POSTYMO』

予約してたYMOライヴDVDがおととい届いて(Amazonで、定価より1,000円以上も安かったノダ)、iTunesやiPhoneに入れてへヴィー・ローテイション中でござい。

去年のロンドンのライヴに、出演者やスタッフのインタヴュー、スペインのヒホンでのライヴのちょこっとが入った2枚組。平均年齢そろそろ60歳近いおっさん三人衆(笑)、(ダンス寄りじゃない方の)エレクトロニカに、年とともにむしろ熱くなってる感のある生演奏を絡ませて、ちっとも懐メロしてないトコが、聴いてて見ててヒジョーに気持ちよござんす。

postymo.jpg

このDVDのパッケイジ、真っ白な紙に黒い文字とオブジェクトが浮かぶカヴァーで、同じく真っ白な紙製のケースを観音折りで完全に包み込んだ作りになってるノダ。ディスクも印刷色は白だけ。ところが、カヴァーを外すとケースの表紙は実は真っ赤だと判明。で、ケースで隠れてたカヴァーの内側にゃ、3人の姿がフルカラー写真で御開帳。ただし後ろ姿(笑)。とまあ、分解してビックリなことになってたノダ。モノトーンの世界が最後に一変。......ええ仕事してまんな。

パッケイジのADはCarsten NicolaiAlva Noto名義で映像や電子音楽やってて、教授とよく共演してる人でんな。

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2009年8月27日

『るるぶ』『まっぷる』の由志園の広告

旅行のお供としておなじみ『るるぶ情報版』と『まっぷるマガジン』に掲載されている、松江市大根島の日本庭園 由志園の広告をデザインしました。

掲載誌は以下の通りです。

1頁広告

yuushien_magazine_ad_2009_1p.jpg

読みもの風のPR広告です。表紙をめくると早速出てきます。

従来、『るるぶ』に掲載される由志園の広告のデザインは、ポスターやパンフレットの延長線上にあったものでしたが、「今年の広告は読みもの風でいきたい」というオーダーで、初めてワタクシにお鉢が回ってきました。

デザインしながら、高校時代に『サライ』をエディトリアル・デザインの手本にしていたことを、ふと思い出しました。

るるぶ松江 出雲 石見銀山'10 (るるぶ情報版 中国 6)

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1/3頁広告

記載内容やデザインを本誌の記事の体裁に極力近づけ、同じ頁の記事の一部のように読んでもらおうという広告です。

一見しても、ワタクシのデザインとはちょっと気づかないかも知れません(笑)。むしろそうあってもらった方が、この広告の意図としては当たっていることになります。ためしに手にとって広告を探してみて下さい。

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2009年8月26日

九州のおしごと

夏休み中、出張が入って九州に行ってきたんですが、最近これとは別にもうひとつ、九州の仕事をしました。

「佐賀市協働ステップアップ事業」という、NPO、企業、行政(佐賀市役所)の連携によるまちづくりを進めるための環境整備のプロジェクトからの御依頼で、シンボルマークをデザインしました。

実物は改めてお目にかけたいと思いますが、今回直接の窓口になってお世話いただいた、ふくおかNPOセンターの古賀桃子さんが、海といくつもの山を越えた出雲の国の住人に依頼して下さった経緯を、ブログで詳しく紹介して下さっています。読み応えがあります。自分の話題であることはさておき(笑)。こういう風にして人と人との出会いってあるもんだなって、ディプレイを前にうなずくワタクシです。

2009年7月 1日

[速報]八雲会サイト公開しました

yakumokaiweb_home.jpg

小泉八雲の研究・顕彰団体「八雲会(The Hearn Society)」のサイトを、本日公開しました。このサイトの話題は、できれば明日にでも。

2009年4月20日

小泉八雲記念館企画展「ラフカディオ・ハーンとギリシャ」(04/25-)

日本語版リーフレット表紙の画像

25日(土)から、小泉八雲記念館(松江市)で企画展「ラフカディオ・ハーンとギリシャ:もうひとつのルーツと受け継がれる精神性」が始まります。

今年は、日本とギリシャの外交関係樹立110周年にあたることから、ギリシャとの文化交流を深めるために企画展を開催します。展示品は、2008年9月に小泉凡(引用社註:小泉八雲曾孫、島根県立大学短期大学部准教授[民俗学])がギリシャ訪問の際に撮影した、ハーンの母ローザの生誕地キシラ島やハーンの生誕地レフカダの写真と、ギリシャでハーンを介した日本との文化交流の実現に奔走しているタキス・エフスタシウ氏が2008年11月に松浦正敬松江市長に寄贈したギリシャの美術品を展示・公開します。すなわちこの展示は、ハーンがギリシャから賜ったと告白する精神性が後世のアーティストへどのように受け継がれていったのか、また造形芸術によってハーンの精神性や文化背景を表現できる可能性を示唆するもので、新しいスタイルによるギリシャとの文化交流のささやかな布石になると考えています。(プレスリリースより)

私は会場で配布するリーフレットや展示パネルのデザインを担当しています。青と白......ギリシャのナショナル・カラーでもありますが、リーフレットにも掲載されるキシラ島の空と海、建物や土や町並みから想起した色を基調に、スミを使わない配色にしました。

また、それぞれ日本語版と英語版を作成しました。本格的に多言語の印刷物を手がけたのは初めてですが、地球がうんと狭くなった現代に生きるデザイナーとして、こういう仕事とは継続的につきあっていきたいものです。

なお、下記リンク先にプレスリリースのPDFファイルが公開されています。これもワタクシメのデザインです。あわせて御覧下さい。

日時
2009(平成21)年4月25日(土)〜2010(平成21)年3月31日(水) 8:30〜18:30(10月〜3月は17:00)(入館受付は閉館20分前まで)
会場
小泉八雲記念館(島根県松江市奥谷町322)
料金
大人300円(団体20名以上240円)、小人(小・中学生)150円(団体120円)、外国の方150円(小人80円)
問い合わせ先
小泉八雲記念館 電話:0852-21-2147

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詳しい情報
プレスリリース(日本語版)(LAFCADIO HEARN street)
プレスリリース(英語版)(LAFCADIO HEARN street)
企画展「ラフカディオ・ハーンとギリシャ」松江で開催(日本語で読むギリシャ)
主催
小泉八雲記念館(NPO法人松江ツーリズム研究会)

2009年3月 7日

奥谷タイムトンネル(03/06-22)

パンフレット表紙の画像

この仕事を始めたころから,2年に1回はアートプロジェクトにかかわる機会に恵まれていますが,今回は城下町松江の北端,奥谷地区が舞台.綜合チラシ,会場で配布しているパンフレット,webを担当しました.

また,webに「小泉八雲とセント・パトリックス・デイ・パレード in Matsue」「城下町松江を歩いてみよう」を寄稿しています.デザインの話は一切なし(笑).あわせて御覧ください.

奥谷タイムトンネル

会期
2009(平成21)年03月06日(金)--22日(日)(月--木曜日休み)
会場
島根大学旧奥谷宿舎周辺地域(島根県松江市)
詳細情報
http://okudani.dokodemo-museum.com/

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明日はセント・パトリックス・デイ・パレード in Matsue

ポスターの画像

今年で3回目の開催ですが,今回初めてポスターとチラシをデザインしました.パレードを中心に,松江の中心市街地は朝から夜までアイルランド一色になる予定です.

2009 セント・パトリックス・デイ・パレード in Matsue

日時
2009(平成21)年03月08日(日)
会場
松江城周辺〜殿町・京店エリア(島根県松江市)
詳細情報
http://www.sanin-japan-ireland.org/parade/

2009年2月19日

CD「2台のピアノによるスーパーデュオ」を取り扱っています

ジャケット表紙の画像

15日(日)に妹尾哲巳さんと三浦芳男さんのピアノ・デュオのリサイタルが無事開催されまして,私がデザインしたCDの売れ行きも好調のようでした.

このCDですが,今なら石川陽春デザインワークスでも取り扱っていますので,購入御希望の方は下記宛へメイルでお問い合わせ下さい.なお,予定枚数がなくなり次第,取扱終了といたします.

妹尾哲巳+三浦芳男「2台のピアノによるスーパーデュオ〈ライブ2008〉」CD

Disc 1
1. デュカ:魔法使いの弟子(作曲者編曲版)
2-3. ストラヴィンスキー:春の祭典(作曲者編曲版)
Disc 2
1-3. モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.V.448
4. ガーシュウィン(P.グレインジャー編曲):「ポーギーとベス」による幻想曲
5. ストラヴィンスキー(V.バビン編曲): 「 『ペトルーシュカ』による3つの楽章」より「ロシアの踊り」
6. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 より 第2楽章〈抜粋〉
定価
2枚組 2,500円

2009年2月10日

第33回島根広告賞作品展示(02/11-16)

今年も島根広告賞に出品しました.作品展示が明日から始まります.石川陽春デザインワークスの出品作は以下の4点です.

(カッコ内は広告主)

ポスター部門

由志園「いつも,いつでも,大根島で」(由志園)

昨年の由志園ポスターコンペで次点となった,全4枚のシリーズ.由志園と大根島,出雲地方の自然や歴史とのかかわりを掘り下げました.少部数ながら印刷されて実際に使用されたものです.プランラングは高嶋敏展さん.コピーは高嶋さんの原稿に私が手を加える形で作りました.

パンフレット部門

「三原研 陶展(日本陶磁協会賞受賞記念展)」(一畑百貨店松江店,三原研)

同部門銅賞受賞.昨年は田部美術館茶の湯の造形展の大賞受賞やニュー・ヨークでの個展でも話題となった三原研さんの,地元での個展のDMです.全8頁の正方形の冊子で,陶藝作品のディテールに迫った写真を中心に構成しました.写真は古川誠さん.

ソープシェーカー・アワブル(エスシェーカーアライアンス)

洗顔用石鹸を泡立てる器具を,地元大学の生協で販売するに当たって,学生をターゲットに制作したパンフレットです.洗顔器具の使い方を解説した「あわぷらーへの道」は高嶋さんの企画.イラストレイションは,松江の書店DOORの高橋香苗さん.

折込チラシ部門

松江ゴーストツアー(松江ツーリズム研究会)

月照寺,大雄寺など,松江市内にある小泉八雲「怪談」ゆかりの地を,夜に巡るツアーのチラシ.「怪談」とは言っても別に肝試しではなく,暗闇の中で視覚以外の感覚を研ぎ澄ませて訪ねる旅を意識しての漆黒の闇.現在は今年3月から8月までの日程を盛り込んだチラシが出回っています.

第33回島根広告賞 作品展示

日時
2月11日(水)-16日(月)10:00-18:00
場所
島根県立美術館ギャラリー(松江市袖師町1-5)
入場料
無料
主催・問い合わせ先
島根広告協会
電話:0852-32-0503

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2009年2月 9日

初めてのCDジャケット・デザイン:妹尾哲巳+三浦芳男「2台のピアノによるスーパーデュオ〈ライブ2008〉」

ジャケット表紙の画像

タヌキにゅーすが縁となって,初めてCDジャケットのデザインを手がけました.

↑のエントリーでお名前を出した妹尾哲巳さんが,三浦芳男さんと2008年1月に行った2台のピアノによるリサイタルのライヴ録音のCDです.ストラヴィンスキー「春の祭典」の疾走感が感じられるデザインを目指しました.私の仕事ではおなじみの高嶋敏展さんの写真が大活躍しています.ぜひお買い求めいただいて,耳でも目でもお楽しみいただきたいです.

妹尾哲巳+三浦芳男「2台のピアノによるスーパーデュオ〈ライブ2008〉」CD

Disc 1
1. デュカ:魔法使いの弟子(作曲者編曲版)
2-3. ストラヴィンスキー:春の祭典(作曲者編曲版)
Disc 2
1-3. モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.V.448
4. ガーシュウィン(P.グレインジャー編曲):「ポーギーとベス」による幻想曲
5. ストラヴィンスキー(V.バビン編曲): 「 『ペトルーシュカ』による3つの楽章」より「ロシアの踊り」
6. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 より 第2楽章〈抜粋〉
定価
2枚組 2,500円

次の日曜日に,妹尾さんと三浦さんのデュオによる"スペイン尽くし"のリサイタルがあります.その会場で今回のCDが販売される予定です.お出かけ下さい.

二台のピアノによるスーパーデュオ:all Spanish program

日時
2009年2月15日(日)14:00
会場
松江市総合センター プラバホール
料金
一般:前売1,000円/当日1,500円ほか
詳細情報
http://www.re-member.jp/?m=event&ctg=...

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2008年12月14日

正解発表

掲載された広告

由志園の正月咲き牡丹の広告でござんした〜.わかった人いるかニャ?

16日付『日本海新聞』の「うさみみ通信」にも掲載されるそうです.主に鳥取県在住の方が御覧になると思いますが,見つけてやって下さい.

2008年12月13日

12月14日付『りびえ〜る』掲載の新聞広告をデザイン

ちゃんと仕事はしてますんで(汗).

12月14日付『山陰中央新報』折込のフリーペーパー『りびえ〜る』の紙面のどこかに,石川陽春がデザインした広告が載る予定です.

何の広告かは......まず購読している方は探してみて下さい(ヲイ).正解はあとで明かしますんで.

ちなみに新聞広告は『袖珍翡翠記』以来,実に4年半ぶりです.いや〜,ゴブサタっす!!(笑)

2008年9月11日

三原研 陶展:日本陶磁協会賞受賞記念展

タヌキにゅーすでの紹介が遅くなってしまいましたが,今日から始まった陶藝家・三原研さんの個展のDMをデザインしました.

チラシの画像
日時
2008(平成20)年09月11日(木)--17日(水)10:00-19:00(最終日は17:00まで)
会場
一畑百貨店松江店 5階 美術サロン(島根県松江市朝日町661)
問い合わせ先
一畑百貨店松江店 美術サロン
電話:0852-55-2523

2008年8月14日

松江ゴーストツアー:闇夜......小泉八雲〈ラフカディオ・ハーン〉が再話した「怪談」ゆかりの地を訪ねて

チラシの画像

小泉八雲にちなむガイドつきツアーのチラシをデザインしました.

小泉八雲が松江に取材した怪談ゆかりの地を,よりによって夜に巡ってみようという面白い旅行プランです.とはいえ,別に肝試しをしようというわけではないのです(笑).

闇をみつめることは自らの五感力を磨くことにもなり、灯りの溢れた現代社会に暮らす私たちには、とても新鮮なものになるでしょう。(チラシより)

視覚をさえぎる夜の闇の中,聴覚や嗅覚など,視覚以外の感覚をはたらかせることで,八雲が出会った明治期の松江を,あるいは,左目を失明し,右目も極度の近眼だった八雲の五感を,追体験する機会.......八雲と松江に親しむための新しい切り口が盛り込まれています.

近年,夏休みに松江で開催されている子ども塾「スーパーヘルンさん講座」が,八雲を通じて「五感力」を伝えるという実践を続けていて,子ども塾の塾長でもある八雲の曾孫・小泉凡さんの講演や著作にもしばしば言及されるところですが,今回のツアーのプランは,子ども塾での試みを,より広い年代層にも提供するものではないかと思います.

そういう企画ですから,デザイン上もこわ〜い感じは追求せず,あくまで夜のツアーであることを意識しての漆黒の闇.もっとも,文字や図が多いため,ずいぶんにぎやかなことになっていますが(汗).次の機会があったら,A4判より大きい判型にしようかな.

訪問先は「ギリギリ井戸」の松江城,「人食い大亀」の月照寺,「芸者松風の幽霊」の清光院,「水飴で子どもを育てた幽霊」の大雄寺.

なお,2種類用意されているコースのうち,「へるんコース」には,小泉凡さんの講演と,郷土料理の食事がついてきます.

夕方に集合してその夜のうちに現地解散するというものですから,遠方から泊まりがけで参加する人は,ツアーの前後に自分でスケジュールを組んで,旧居や記念館など,そのほかの八雲ゆかりの地や展示施設を訪ねることもできるでしょう.地元の人にとっても,低価格で日帰りができるという点で,参加しやすいのではないかと思います.

期間
2008(平成20)年08月―11月(へるんコース:全5回、カラコロコース:全11回)
訪問地
島根県松江市
詳細情報
http://genki365.net/gnkm01/mypage/mypage_sheet.php?id=14721
問い合わせ先
NPO法人松江ツーリズム研究会
電話:0852-23-5470
ファックス:0852-23-5490
電子メール:m.oshiro@web-sanin.co.jp

2008年7月17日

夢幻語り:夢、異界、そして猫(08/15-16)

mugengatari_omote.jpg

これまたタヌキにゅーすではおなじみの槻宅聡さん(能楽森田流笛方)出演,能の技法を採り入れた,小泉八雲と夏目漱石のテクストによる朗読劇のチラシをデザインしました.御紹介しましょう.

出演者のおひとり,安田登さんの著書『日本語を生かすメリハリ読み!』附属のCDに,今回の顔ぶれにウードが加わった漱石『吾輩は猫である』の「餅の段」(「猫がお雑煮を食べて踊を踊っている」あれです)が収録されています.聴いてみたら立派な狂言でした(笑).動物が食べ物の誘惑と葛藤するのは『釣狐』という狂言を連想させるところもあり(『釣狐』にただよう悲愴感はまるでありませんが),猫が雑煮に食いついてからの笛は狂言のアシラヒ笛ですし.去る12日(土)島根県民会館の能楽基礎講座での槻宅さんのお話によると,その前日が東京で今回とほぼ同じ内容の公演だったとのことで,「餅の段」を上演したところ,舞台上の安田さんもお客さんと一緒になって笑い出してしまったそうです.

2006年の「松江・能を知る集い」が,まさに今回の出演者勢ぞろいでの実演と体験の場であり,島根県内各地でのワークショップでも上演されてきましたから,半ばこの土地でも育ってきた演目であり,上演形態であると言えます.ワークショップから切り離して独立した公演としては,松江では初めての登場です.小泉八雲の作品は私もまだ聴いていませんので,どのように料理されて出てくるか楽しみにしています.

チラシに登場する百合の花は,漱石『夢十夜』の「第一夜」にちなんで.

日時
2008(平成20)年08月15日(金)19:00
2008(平成20)年08月16日(土)15:00
会場
松江イングリッシュガーデン(島根県松江市西浜佐陀町330-1)
出演
安田登(ワキ方下掛宝生流)
水野ゆふ(舞台俳優)
槻宅聡(笛方森田流/島根県安来市出身)
演目
小泉八雲『日本の面影』より「盆踊り」
小泉八雲『影』より「死骸にまたがる男」
小泉八雲『日本雑録』より「破約」
夏目漱石『吾輩は猫である』より「餅の段」
夏目漱石『夢十夜』より「第一夜」
夏目漱石『夢十夜』より「第三夜」
定員
各回先着300名
料金(全席自由)
一般:2,000円
小中学生:1,000円
未就学児:無料
チケット購入方法
8月10日(日)までに電話で予約。予約番号に基づき、当日チケットを販売。
チケット予約申込先
松江イングリッシュガーデン(担当:原、小村)
電話:0852-36-3030
主催
松江イングリッシュガーデン
後援
八雲会
詳細情報
http://www.plusvalue.co.jp/mugenkatari/

STORE ROOMの「真夏のハンカチ展」(08/02-06)

タヌキぼーやがかかわる催し物の情報を立て続けにお届けしておりますタヌキにゅーす(笑).ネタが集まるときは集まるもので,もう1,2回分けることになりそうですが(汗).

そんなワケで今日もさっそく.

タヌキにゅーす読者にゃすっかりおなじみ,出雲ビル3階のSTORE ROOMで初めての展示会.ふむふむ,テーブルの上に海と太陽を広げた展示会だって.夏休みって感じだニャ.タヌキぼーやもこんなの↓デザインしてお手伝い.

handkerchief_at_midsummer.jpg
日時
2008(平成20)年08月02日(土)―06日(水)12:00-19:00
場所
STORE ROOM(出雲ビル3階/島根県松江市白潟本町33)
問い合わせ先
STORE ROOM
電話:0852-25-0735
詳細情報
http://www.store-room.net/news/eid159.html

2008年7月16日

禁煙支援新時代:わかる・できる・てがるに楽しく! 職域・地域・教育現場での禁煙支援ノウハウ(07/21)

連休の催し物を,とどめにもうひとつ(笑).しまね子どもをたばこから守る会の研修会です.申込締切は過ぎていますが,興味をお持ちの方は参加可能かどうか,主催者へのお問い合わせをおすすめします.

チラシのデザイン↓やってます.

禁煙支援新時代チラシ(医療従事者用)
日時
2008(平成20)年07月21日(月・祝) 10:00-16:00
場所
松江市市民活動センター(STICビル) 5階 交流ホール(松江市白潟本町43)
参加費(昼食代を含む)
医療従事者:5,000円(禁煙アドバイザー単位認定費用を含む)
一般:1,000円
※無料託児あり(1歳〜就学前児対象 先着10名)
単位認定
島根県医師会生涯教育講座
薬剤師研修シール:4単位
日医認定産業医研修:単位取得(申請中)
全国禁煙アドバイザー講習会:1点
その他
日本禁煙科学会薬剤師部会作成のOTCマニュアル(冊子)を配布します(OTCとは、"over the counter"の略で、町の薬局のカウンター越しに買える薬のことです)。
主催
しまね子どもをたばこから守る会、日本禁煙科学会、禁煙マラソン
共催
島根県薬剤師会、島根県医師会、島根産業保健推進センター、プリエールねっと・松江市男女共同参画センター
お問い合わせ先
しまね子どもをたばこから守る会
ファックス:0852-26-1800
電子メール:
詳細情報
http://sayonaratabaco.org/info/20080721.html

Irish Summer:アイルランドに出逢う夏(北京オリンピック アイルランド陸上選手団応援企画)

『ONCE ダブリンの街角で』を含む,一連の北京オリンピック アイルランド陸上選手団応援企画のチラシもありますです,ハイ.すでに終了した催しもありますので,今後開催されるものをあわせて紹介します.

チラシの画像

北京オリンピックに出場するアイルランド陸上選手団が、松江市で事前合宿を行うこ の夏、アイルランドをより身近に感じることができるさまざまなイベントを開催します。

映画で楽しむアイルランド:『ONCE ダブリンの街角で』

ダブリンを舞台にミュージシャンの男女の恋を描いた『ONCE ダブリンの街角で』(ジョン・カーニー監督、2006年)を鑑賞。伝統音楽、紛争、悲しい歴史といった従来のイメージに頼らず映像化された、新しいアイルランドの姿に出会えます。

日時
2008年7月20日(日)14:00
場所
松江市市民活動センター(STICビル) 5階 交流ホール(松江市白潟本町43) [Google Maps]
ナビゲーター
酒井康宏氏(山陰日本アイルランド協会副会長)
定員
120名
料金
一般500円(当日600円)
高校生以下300円(当日400円)
チケット取扱
松江市国際交流会館
プラバホール
島根県民会館(しまね文化情報コーナー)
今井書店グループ各店
関連リンク
『ONCE ダブリンの街角で』日本語公式サイト

詳しくは別掲の記事をご覧下さい。

アイルランド音楽とダンスを楽しもう

アイルランド音楽を代表する管楽器のひとつ「ティン・ホイッスル」の演奏と、2―4人の組になって比較的簡単なステップを繰り返すアイルランドのダンス「ケーリーダンス」を、実際に体験してみましょう。

日時
2008年8月2日(土)14:00―16:00
場所
松江市国際交流会館 1階 イベントホール(松江市西川津町3405-5) [Google Maps]
講師
マリー・マッギル氏(松江市立湖東中学校ALT)
アダム・クック氏(松江市国際交流員)
コーディネーター
小泉凡氏(山陰日本アイルランド協会事務局長)
定員
40名
参加費
300円(テキスト・お茶代を含む)【参加申込が必要です】

アイリッシュ・パブ in フォーゲルパーク

京都のアイリッシュ・バー & レストラン「マクラクランズ」のシェフが腕によりをかけて料理する、アイルランドの味をお楽しみください。

日時
2008年8月11日(月) 18:50(松江フォーゲルパーク閉園後)
場所
松江フォーゲルパーク内 レストラン「フローラ」(松江市大垣町52) [Google Maps]
シェフ
タイグ・マクラクラン氏(「マクラクランズ」オーナー)
定員
50名
参加費
2,000円(ドリンク代別)【参加申込が必要です】
関連リンク
アイリッシュ・バー & レストラン「マクラクランズ」

※お酒を召し上がる方は、公共交通機関をご利用ください。

参加申込

参加申込は先着順で受け付けます

参加申込先
財団法人松江市国際交流協会
Tel: 0852-31-8345
E-mail: m.koryu@web-sanin.co.jp
主催
北京オリンピックアイルランド事前合宿松江市実行委員会
協力
山陰日本アイルランド協会
詳細情報
http://www.sanin-japan-ireland.org/event/20080628.html

映画で楽しむアイルランド:『ONCE ダブリンの街角で』(7/20)

『ひめゆり』に続いてもうひとつ,『ひめゆり』翌日に開催される映画上映会の御案内を山陰日本相撲協会......じゃなくて(ただいま名古屋場所中),山陰日本アイルランド協会から.こちらはワタクシがチラシをデザインしましたです.このチラシ,B5判で作ったんですが,A4判の紙に原寸でコピー機印刷されて出回ってしまいまして,外周の余白がやたらに空いてますが(笑),ほんとは↓な感じのものです.

チラシの画像

ダブリンを舞台にミュージシャンの男女の恋を描いた『ONCE ダブリンの街角で』(ジョン・カーニー監督、2006年)を鑑賞。伝統音楽、紛争、悲しい歴史といった従来のイメージに頼らず映像化された、新しいアイルランドの姿に出会えます。

日時
2008年7月20日(日)14:00
場所
松江市市民活動センター(STICビル) 5階 交流ホール(松江市白潟本町43)
ナビゲーター
酒井康宏氏(山陰日本アイルランド協会副会長)
定員
120名
料金
一般500円(当日600円)
高校生以下300円(当日400円)
チケット取扱
松江市国際交流会館
プラバホール
島根県民会館(しまね文化情報コーナー)
今井書店グループ各店
お問い合わせ先
財団法人松江市国際交流協会
Tel: 0852-31-8345
E-mail: m.koryu@web-sanin.co.jp
主催
北京オリンピックアイルランド事前合宿松江市実行委員会
協力
山陰日本アイルランド協会
詳細情報
http://www.sanin-japan-ireland.org/event/20080720.html
関連リンク
『ONCE ダブリンの街角で』日本語公式サイト

『ONCE ダブリンの街角で』

伝統音楽、紛争、悲しい歴史といった従来のイメージに全く頼らずに描かれた新しいアイルランド像―豊かになった今だからこそできた、しかし決して気負いのない美しいラブストーリー。監督・脚本:ジョン・カーニー。出演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ。2006年/アイルランド映画/87分。2008年アカデミー賞歌曲賞「 Falling Slowly」、2007年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門観客賞、2007年ダブリン国際映画祭観客賞


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2008年6月19日

「独学でデザイナーになってみたという話」続篇書かなきゃ(汗)

「独学でデザイナーになってみたという話」が半年以上止まってた......(滝のよーな汗).待っててくれてた人,ごめんナノダ.

  1. 独学でデザイナーになってみたという話
  2. ワープロ専用機の時代

次回は「雑誌編輯の延長線上で」を予定してます.3回目にしてやっとデザインのデの字が出てくるはずです.

2008年5月30日

この土日,松江にいろいろ出回ります

さーて,今度の土日は,タヌキぼーやがデザインさせてもろたモノが,松江市内あちこち出回るんで,まとめてごあんなーい.もーちょい早く載せぇよって話だけど(汗).

第102回パイプオルガン定期演奏会「コンドウ・レシピ、召し上がれ」

去年今年と,プラバホールのパイプオルガン演奏会の会場演出を,トコロドコロお手伝いしているのですが,今回カタチになってるトコでは,ホワイエの特設カフェ「Café de l'Orgue」のロゴなんぞを.

日時
2008年05月31日(土)15:00
場所
松江市総合文化センター プラバホール(松江市西津田6-5-44)
詳細情報
http://www.web-sanin.co.jp/matsue/plover/hall/e2008/0531.html

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2008年 能楽基礎講座:能楽の楽しみ方と学び方 第1回「楽しみ方:むずかしいと思わずにまずは観に行こう!」

チラシの画像

槻宅聡さん(能楽森田流笛方/安来市出身)による島根県民会館での講座が今年も開催.広告デザインも昨年に引き続き石川陽春が担当しています.

日時
2008年05月31日(土)15:00-17:00
会場
島根県民会館(島根県松江市殿町158)
詳細情報
http://www.civichall.pref.shimane.jp/hall/event/?20080531

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2008松江市健康福祉フェスティバル

イエローカード(表)の画像

石川陽春も会員として参加している「しまね子どもをたばこから守る会」も出展.5月に市販が始まったニコチンパッチの使い方や禁煙外来等を紹介する禁煙支援活動,専門医による喫煙に関する無料相談会,資料展示ほか.

会独自に製作したイエローカードも配布しますので,受動喫煙対策をしていない施設に対して,警告の意志をあらわすために御活用下さい.ここに挙げた画像はこれまでのカードですが,今回配布分からちょこっとマイナー・チェンジします.また,私が新たにデザインした入会案内も配布される予定です.

日時
2008年06月01日(日)10:00-16:00
場所
松江市保健福祉総合センター(松江市立病院となり/松江市乃白町32-2)
詳細情報
http://sayonaratabaco.org/info/20080524.html
http://genki365.net/gnkm01/pub/sheet.php?id=13981

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2008年5月 1日

2008年 能楽基礎講座:能楽の楽しみ方と学び方(5/31, 6/14, 7/12. 9/6)

オモテ面の画像

山陰の能・狂言を見に行く会のサイトでも紹介しましたように,島根県民会館の「能楽基礎講座」が昨年に引き続き開催されます.

昨年,すべての回を通して出席して興味深かったのが,まだ能を見たことがないという受講者が多かったこと.東京や関西のようにいつでもどこかで能が見られるわけではない土地柄にもよるのだと思いますが,能に対して何らかの興味・関心を持っている人は,決して少なくはないと実感しました.今回も,そうしたこれから能を初めて見る人たちに向けての話題の提供が,多くあろうかと思います.

また,謡曲を声に出して読む機会は,昨年も少しありましたが,今回はより拡充されています.謡曲は,必ずしも謡の技術を持たなければ楽しめないようなものではなく,素読や黙読するだけでも,あるいは耳で聴くだけでも味わいがありますから,個人的にはいずれ「能楽基礎講座」か「松江・能を知る集い」でやって欲しいと希望していたところです.こちらも楽しみにするとしましょう.

なお,広告デザインも昨年と同様,ワタクシ石川陽春が担当しました.どーぞよろしく(ナニを?).デザインワークスのサイトには,これから載せます(汗).ちょとお待ちを.

日時
2008(平成20)年05月31日(土),06月14日(土),07月12日(土),09月06日(土)15:00-17:00(全4回)
会場
島根県民会館(島根県松江市殿町158)
講師
槻宅聡(笛方森田流/島根県安来市出身)
安田登(ワキ方下掛宝生流) ※第4回のみ
内容
第1回:05月31日(土)
楽しみ方:むずかしいと思わずにまずは観に行こう!
第2回:06月14日(土)
学び方(1)実技編:楽しいと思ったらやってみよう!
第3回:07月12日(土)
学び方(2)文献編:台本(謡本・狂言台本)を読んでみよう!
第4回:09月06日(土)
学び方(3)体験編:ことばと声=謡曲のたのしさ
参加料
一般:全4回通し3,500円,第4回のみ1,000円
学生:全4回通し2,000円,第4回のみ600円
※全4回通し受講者には07月18日(金)「野村万作・萬斎 狂言公演」の入場券割引特典あり。
参加申込先
島根県民会館 能楽基礎講座係
電話:0852-22-5502
ファックス:0852-24-0109
電子メール:info@cul-shimane.jp
※氏名,年齢,電話番号,住所を明記すること.
詳細情報
http://www.civichall.pref.shimane.jp/hall/event/?20080531
http://sanin-noh-kyogen.info/schedule/20080531.html

2008年3月28日

島根県芸術文化センター「グラントワ」のサイトをリニューアル

grandtoit.jpg

島根県芸術文化センター「グラントワ」(益田市)のサイトがリニューアルし,今日の午後に公開されました.デザインを石川陽春が担当しています.

グラントワは,島根県立石見美術館と島根県立いわみ芸術劇場からなる,島根県西部の石見地方における藝術文化の拠点施設です.津和野町出身の作家・軍医で美術批評の分野でも業績をあげた森鴎外にゆかりのある美術品や,吉賀町出身の森英恵の作品を含むファッションのコレクション,大小のホールから,カリン材の赤い床のホワイエ,水盤のある中庭広場までも活用した数々のパフォーミング・アートといった特色のある活動ぶりは,開館当初から私の耳にも聞こえていたところでした.石州瓦と呼ばれる石見地方の赤瓦を,屋根ばかりでなく外壁にまで駆使した,内藤廣設計による建物にも大いに興味がありました(これでも一応,建築史で修士論文まで書いたことがあります).

同じ県内といえども私の住まいからは遠方に当たるため,なかなか訪れる機会はなかったのですが,まさか仕事で縁ができるとは思いませんでした.美術・舞台芸術・建築といった,かねて関心のあるテーマがズラリとそろった得難い機会.サイトの規模に比して短期間の仕事ながら,大いにやりがいがありました.

私がかかわり始めた段階で,サイトの構成は細部にわたるまで検討が進んでいたため,私はそれを具体的な形に仕上げつつ,必要に応じて自分のアイディアを加えていきました.例えば,季刊紙『Grand Toit News』のバックナンバーのPDFファイルをダウンロードできるようにするのは,私が参加する以前に決定していたことですが,ファイルへのリンクに,1面のサムネイル画像や主要記事の見出しを添えることは,私から提案したという具合に.中には,トップ・ペイジや美術館,劇場のペイジで,キャッチとなる3枚の写真を交互に表示させている箇所のように,頼まれもしないのに(笑)盛り込んだものもあります(とはいえ,建物を写真で紹介したいという話は出ていたものですから,その方策として考えたことでもありました.現在はトップ・ペイジ,美術館,劇場で各1組の写真となっていますが,ペイジごとに異なる写真を組み合わせることも可能です.ひょっとしたら,いずれ新しい写真が登場するかも知れません).

話したいことは尽きませんが,まずは気の向くままお目通しのほどを.

2008年2月20日

第32回島根広告賞 作品展示(02/20-25)

今年は搬入から展示初日までの期間が長くて危うく忘れるところでしたが,第32回島根広告賞の作品展示が,今日から始まりました.石川陽春デザインワークスからは,次の3点を出品しています.いずれもサイトで紹介したものですが,まだ実物を御覧になったことがない方は,ぜひこの機会にどーぞ.

(カッコ内は広告主)

パンフレット部門

―Time Piece―島の写真屋アートプロジェクト:活動の記録(あーと娘本舗+島の写真屋アートプロジェクト実行委員会)

折込チラシ部門

竹久夢二展 イベントスケジュール(島根県立美術館+株式会社SPSしまね)
ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江:友好団体シンポジウム+ワークショップ(山陰日本アイルランド協会)

第32回島根広告賞 作品展示

日時
2月20日(水)-25日(月)10:00-18:00
場所
島根県立美術館ギャラリー(松江市袖師町1-5)
入場料
無料
主催・問い合わせ先
島根広告協会
電話:0852-32-0503

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2008年2月19日

2008年 松江・能を知る集い:能楽囃子の楽しみ 笛と小鼓(03/02)

チラシの画像

タヌキにゅーすでのお知らせが遅くなりましたが,今年も「松江・能を知る集い」のチラシのデザインを担当しました.イラストレイションは,前回に引き続き小西優子さんにお願いしました.

体を動かすことで能の魅力を味わう「松江・能を知る集い」は今年で5年目.今回は,笛と小鼓を通して、能の囃子をじっくり掘り下げる1日です.聴いているだけでは気づかないこと,笛や小鼓の稽古を体験したり実際に道具(楽器)に触れたりして初めて発見できること,きっとあると思います.講師は毎年おなじみの槻宅聡さん(笛方)と,「松江・能を知る集い」初登場の鳥山直也さん(小鼓).

参加応募期限が迫っていますが,まだ定員に余裕があるようですから,今からでも3月最初の日曜日の予定に御検討下さい.ちなみにワタクシ,実行委員のハシクレでございます,ハイ.

日時
2008(平成20)年03月02日(日)10:30-15:30(10:00受付開始)
会場
松江市総合文化センター 小ホール(島根県松江市西津田6丁目5-44)
講師
鳥山直也(能楽観世流小鼓方/島根大学卒業)
槻宅聡(能楽森田流笛方/しまねアーティストバンク登録講師/島根県安来市出身)
定員
60名
参加料
一般:2,000円
高校生以下:800円
参加申込期限
2008(平成20)年02月22日(金)
参加申込・問い合わせ先
「松江・能を知る集い」実行委員会
電話:090-7122-2940(生和)
詳細情報
http://sanin-noh-kyogen.info/tsudoi/

どこかのどかな風景:岡博之写真展(02/23-27)

ポストカードの画像

島根県出雲地方の簸川平野(出雲平野)の民家に見られる防風林「築地松(ついじまつ)」の剪定職人さんが,趣味の写真とバイク旅行を通じて撮影した島根県内の風景の写真による展覧会が開催されます.案内のポストカードのデザインを石川陽春が担当しました.

日時
2008年02月23日(金)―27日(水)12:00-19:00(最終日は17:00まで)
会場
SOUKA - 草花(島根県松江市白潟本町33 出雲ビル4階)
問い合わせ先
電話:0852-27-0933(SOUKA)

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2008年2月 5日

島根広告賞搬入



展示は20日から25日まで島根県立美術館で。

2008年1月15日

游ゴシック体L・H発売

游明朝体,游築初号ゴシック,そしてMac OS Xのシステム・フォントに採用されているヒラギノ書体などの書体デザインで知られる字游工房から,「新書体のごあんない」と表に書かれた封書が届きました.

yugothic1.jpg

ビニール封筒の裏を返すと……

yugothic2.jpg

「游ゴシック体L・H」の書体見本帳です.表紙に書かれた書体名に用いられているのが,「游ゴシック体L」.LとかHとかいうのは,書体のウェイト(太さ)を表していて,LはLight,HはHeavyの意.つまり,游ゴシック体という書体のファミリーの第1弾として,一番細いのと一番太いのを発売する,というのが今回の「新書体のごあんない」.

書体見本帳でもアピールしているように,文字のエッジがほのかに丸みを帯びていて,スタンダードなゴシック体でありながらやわらかな印象があります.今では昔なつかし,電算写植で印刷したゴシック体を連想しました.とりわけ「L」の方に,その表情のよさを感じました.いつか,この書体を導入したくなる仕事に巡り会いたいものです.

游ゴシック体 Std L OpenType
字游工房 (2008/01/15)
游ゴシック体 Std H OpenType
字游工房 (2008/01/15)

2008年1月 2日

エットレ・ソットサスさん死去

2000年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された「建築からグラフィックまで エットレ・ソットサスと仲間たちの軌跡 1980/1999」に行きました.木,石,ガラス,プラスティック……あらゆる素材が,ときにはひとつの色に包まれ,ときには素材そのままの色で,面として切り取られる.それらをさまざまに組み合わせることで生まれた建築空間やプロダクト.大胆にして鮮烈でした.試しに,Googleで「Ettore Sottsass」を画像検索してみるだけでも,素材と色とかたちのマジックの一端がわかると思います.

巨匠エットレ・ソットサス (20世紀の巨匠たち)
アンドレア ブランジ ミルコ カルボーニ 横山 正
鹿島出版会 (2000/04)
売り上げランキング: 630167

2008年1月 1日

あけましておめっとさん

年賀状の画像

ちゅーワケで,ひとつ今年もよろしゅーおたのん申しますノダ.

タヌキすたぢお

昨年に続いて,年賀状のPDFファイルを用意したノダ.今年は『万葉集』の一番最後に収められてる大伴家持の和歌を載せたノダ.

しき 年の始めの 初春の 今日ふる雪の いや吉事

大伴家持(『万葉集』巻二十)

「新春に雪が降るなんてめでたいニャ,雪が降り積もるよーにいいことも重なるとエエニャ」って歌ナノダ.

iTunesを持ってる人は,Podcast「タヌキすたぢお」のRSSを登録すると,同じPDFファイルがダウンロードできるよーになってるんで,試してみてちょ.

ファイルをダウンロードする

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iTunes」などのPodcasting対応アプリケイションに下記のバナー画像をドラッグ & ドロップして下さい.更新時に自動でファイルをダウンロードすることができます.

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2007年12月18日

「あ、」→「あじわい」

ぼーやなんで,お酒飲まないタヌキぼーやでござい(そーゆー問題だったのか?).お酒のにゅーすはよう書かんノダけど,お酒のCMの話くらいはしまっせ.

とゆーわけで,この先は石ちゃん語を日本語に改めてと…….

えー,ひと月以上前からタヌキにゅーすで取り上げようと思いつつ,危うく忘れるところだったのが,アサヒビールの「あじわい」という新製品のTVのCM.新作の放送が始まりましたから,この機会に紹介をば.

「あ、」というコピーに文字を足して「あじわい」という商品名のロゴタイプが現れるというアレです.こういう動きのある文字による表現を,モーション・タイポグラフィと呼びますが,文字のかたちの遊びと,言葉の遊びが一体となっているという点で,日本語の魅力を引き出したモーション・タイポグラフィの好例だと思います.

商品サイトでもCMが公開されています.

2007年12月 2日

独学でデザイナーになってみたという話[2]ワープロ専用機の時代

[1]のつづき)

高校の文藝部では,年間4冊の雑誌を作っていました.1冊は印刷所で写真植字+オフセット印刷で仕上げるリッチなものでしたが,残り3冊はワープロで作成した原稿を校内の設備で刷り,製本だけ外部に依頼していました.

前者の写真植字+オフセット印刷の場合,文藝部が長年つきあいのある印刷所の用紙に沿ってレイアウトしました.A5判2段組で,1段あたりの字数と行数も印刷所のフォーマットで決まっていて,専用の原稿用紙に原稿を清書しました.これとし別に,A5判2段組であることを示す罫線を引いた原寸大の指定用紙もあり,そこ各頁各段に対応する原稿用紙の番号や,書体や文字サイズなどの簡単な指定を記入しました.もっとも当時の私の知識では,せいぜい明朝体とゴシック体の区別や,見出し周りの文字のサイズを「本文より○倍大きく」といった程度のことしかできませんでしたが.

一方,後者のワープロ原稿では,各原稿のデザインやレイアウトは,B5判という判型の範囲で筆者の裁量に委ねられていました.印刷所が定めた用紙による制約がない分,好き勝手なことができたわけです.当時1990年代の前半は,まだ今日のように高校に生徒が自由に使えるPCが配備されている時代ではありませんでした.教員でさえ,PCを扱う人材はひと握りしかいなかったはずです.その代わり,ワープロ専用機が全盛期を迎え,「書院」や「文豪」が,職場の文書作成や家庭のハガキ作成などに大活躍していました.私も文藝部で初めて雑誌を作る前に,ワープロ専用機を手に入れました.

この機器,ディスプレイに表示される行数はわずかに4行.印刷した文字のアウトラインはギザギザ.書体は和文・欧文ともに1種類.文字の大きさも等倍・4倍・1/2倍の3種類……などといった具合に,まさに文章を入力するためのシンプルな機械でした.文字に平体(文字の高さを縮めること)や長体(文字の幅をのばすこと)を50%ずつかけたり,白抜きにしたり影をつけたり,文字の背景にアミ点などの簡単な装飾をつけたり,罫線を引いたりすることはできました.それでも,今日私たちデザイナーの多くが使用するグラフィック・デザイン用のソフトウェアや,みなさんがお使いのワープロ用ソフトウェアと比べると,本当に限られた機能しかありません.

しかし,そうした機能上の厳しい制約の中から,いかに工夫して,印刷所で刷られたものに負けない文字組ができるか,ずいぶん研究しながら,このワープロ専用機を使い続けたものでした.数パターンしかない文字サイズとエフェクトをいろいろ組み合わせて見出しと本文の区別を明確にしたり,ルビをふる機能かせない機器でルビをふる裏技を発見したり.時には1度印刷した文字を切り貼りも必要でしたし,縦書きの長い文章を2段組にするために,B5用紙1枚を1段分に見立てて,これを上下2枚並べてコピー機でB5判に縮小させて仕上げることもありました.さすがに文字のアウトラインのギザギザだけは,後年の機種に買い換えない限りは克服しようがないものでしたが,それを補って余りあるだけの文字組は,実現し得たのではないかと思います.こうした試みは,自分のPCを初めて買う大学3年まで続きました.

(つづく)

2007年12月 1日

NHK-FM「現代の音楽」50周年特別番組[2]

のつづきなワケですが,はじめに前回の訂正を.

(だいたいコンテンポラリー中心の演奏会って,島根県の出雲市とゆーとこに生息してて出会ったことないもの)

……んなこたぁなかった(汗).出雲市内に限れば,たしかにそーゆー実感なんですが,よー考えたらワタクシ,島根県の松江市っちゅートコにあるガッコに通算8年半(休学期間を含む)通った挙げ句,今だって月に何度かは仕事に遊びに行ってるじゃござんせんか.そーするとガゼン事情は違ってきます.……ネボケて書くといかんですわ.

島根大学の音楽の先生に川添達也という作曲家がいて,当時の特音課程の演奏会で作品聴いたこともあるし,小中学校の音楽の先生,妹尾哲巳さんの坂本龍一作品の演奏会(初期のソロ・ワークを取り上げるなど,選曲が一筋縄ではいかない)にゃ全3回皆勤してるし.ついでに言うと,タヌキぼーやの飼い主名簿に載ってるらしい(?)オルガンの米山麻美さんの演奏聴きに行くと,コンテンポラリーに出会うことがけっこーあります(コンテンポラリー尽くしってのは経験ないけど).……ちなみにこれら全部,プラバホールで聴いてます.主催はそれぞれバラバラだけど.あと,1997年に広島市現代美術館のル・コルビュジエ展で,コルビュジエの弟子で作曲家として有名になったクセナキスの音楽を聴きました.

そんなこんなで,取り立てて系統立てて聴いてきたワケではなくとも,コンテンポラリーの作品には主に演奏会を通じて,そこそこ接する機会はあったのです.ヨーロッパの他の時代の音楽のように親しみやすいメロディーを伴うとは限らず,長調だの短調だのという言葉のあてはめようがないことも珍しくない.どこでどんな音が出て,どんな間が入るのか,特に初めて聴く曲だと見当がつかない.そういったスリリングなところで楽しんできたような気がします.

さてさて,やっと本題です(これからかい?!).

今回の番組で取り上げられた作曲家の中には,NHK大河ドラマの音楽を担当した人も多く(武満徹,間宮芳生,三善晃,林光,湯浅譲二,池辺晋一郎,一柳慧),かれこれ20年は大河ドラマを見てきたワタクシにはわりと親近感があります.

それから,デザイン誌『アイデア』331号(2005年7月号)に,杉浦康平が手がけたレコードやCDのジャケットのデザインが特輯されているのを見ますと,1950年代に既存のジャケットにかぶせて使っていたというデザインに発して,近年に至るまでコンテンポラリーのジャケットが万遍なく掲載されています.番組に出てきた作曲家の半数を占めるという勢いで(諸井誠,黛敏郎,柴田南雄,三善晃,湯浅譲二,矢代秋雄,武満徹,石井真木,一柳慧,廣瀬量平,西村朗,佐藤聰明,新実徳英).新しい音楽が生まれる現場やその作家たちと,同時代(=コンテンポラリー)に生きる杉浦康平がどのように切り結び,ジャケットのデザインが生み出されたのか……そういう職業上の関心もあって,コンテンポラリーに耳を傾けてみよう,ということを,このごろ思うのです.

(つづく……予定ですが,ほかのネタも書きたいし,録音した番組を聴き直したいので,いずれにしても少し先です)

2007年11月25日

東京みやげは演劇チラシ山盛り

演劇の広告山盛りの写真

東京のザ・スズナリという劇場で坂手洋二作・演出の舞台「ワールド・トレード・センター」を天覧あそばされた 女王陛下(誰?)から,会場で入手したという首都圏の演劇チラシを,たくさん拝領つかまつりましてございます.劇団、本谷有希子から大駱駝艦まで,幅広い品ぞろえ.

こーゆー具合に,出雲市近辺じゃ手に入らない広告のおみやげは,ワタクシのよーな仕事をしてるモンにとっちゃ,デザインのおべんきょになりますんで,大歓迎なんでございます.それにおみやげ下さる方もカネがかかんなくて,お互いいいことづくめ.

ハイ,これであなたも明日から,旅行先でタヌキぼーやへのおみやげに困るこたぁなくなりますよっ(ナンの催促だか??).

2007年11月20日

真夜中のUNIQLOCK

UNIQLOCKの時計表示スクリーン・ショット

今年6月に登場したUNIQLOのプロモーション・サイト「UNIQLOCK」が秋に衣替えしていたことに……今月に入って気がついたタヌキぼーやです(遅いねん).

夏には,UNIQLOのポロ・シャツを着た4人のおねーちゃんが時報に合わせて踊ってる図と時計が,5秒ごとに交互に現れるFlashを表示していたUNIQLOCK.今度は4人がカシミア・ニットに着替えて再登場.ダンスとFantstic Plastic Machineの音楽もちょっびり衣替え,場所は夏と同じ教会です.

UNIQLOCKのダンススクリーン・ショット

UNIQLOCKのFlashは,blogパーツやスクリーン・セイヴァーとしても配布され,さまざまなblogや自分のPCでも楽しめるようになっています.UNIQLOCKサイトには,blogパーツが貼り付けられたblogの世界分布図(WORLD.UNIQLOCK)まで用意してあります.

タヌキにゅーすにblogパーツはありませんが,ワタクシのPCにはUNIQLOCKのスクリーン・セイヴァーをインストールしてあります.映像と音楽の小気味よさから,今年手に入れたスクリーン・セイヴァーの中では一番のお気に入りで,先週から,やっと新版を導入しました.

数日後,たまたま午前12時過ぎにスクリーン・セイヴァーの再生が始まって,ディスプレイに映し出されたものにビックリ.

UNIQLOCKの真夜中のスクリーン・ショット

おねーちゃん,寝てる……?

これは夏版にはなかった趣向ですね.みんな寝てるわけじゃありませんが,ダンスはお休み.時計のエフェクトや音楽も,ほかの時間帯とは変わります.どんな変化が見られるかは,御自身の目と耳で確かめられたし(あたしゃネムいけど).

ここまで書いてblogパーツを貼り付けない手はないんで,このエントリー限定で↓

2007年11月15日

三原工房とSPICE,とりあえず画像とデータだけ公開

三原工房のカードの画像 SPICEのスクリーン・ショット

石川陽春デザインワークスのサイトに,三原工房のカードと,SPICEのサイトの,画像と作品データを載せました.解説は後日書いて載せます.明日は朝早いんで,おすやみこすみ…….

2007年11月10日

「インド料理 SPICE」のサイト,本日開設

新作の速報です.

松江市学園通りのインド料理店「SPICE」のサイトが本日開設しました.

トップ・ペイジのスクリーン・ショット

メニューと店舗の紹介のほか,月替わりのおすすめメニューなどお店の最新情報や話題をお届けするブログ,店内のインテリアや雑貨を紹介するフォトアルバムなどがあります.詳しいお話は,後日改めて.


拡大地図を表示

2007年11月 8日

インド料理店の仕事したノダ



詳細近日発表。しばしお待ちゃれ。

2007年10月28日

独学でデザイナーになってみたという話[1]

高等技術校を卒業したという新人のデザイナーの方から先日,「デザインやwebの知識などはすべて独学なのでしょうか?」と質問をいただきました.ひとことでお答えすれば「はい,そうです」ということになるわけですが,その折の約束で,この場を借りてもう少し詳しく書いてみます.不定期に全4,5回程度で(引っ張るニャ〜).

私が通った中学校では,学期始めに『わたしの生活記録』という学校が定めたB5判のノートが生徒に配布され,毎日4行程度の記事を書いて担任に提出していたのですが,3年生のとき私はそれを,現在このタヌキにゅーすで多用している「石ちゃん語」で書いていました.すでにそのころから「〜ナノダ」とか言うてました(笑).タヌキにゅーすのヘッダー画像に登場する,タヌキぼーやの図も添えて.担任の先生も面白がってくれたのか,時には記事の拡大コピーをプレゼントされたこともありましたし,友達が私の記事にツッコミを書き入れてくれることもありました.おかげで,モノを書くささやかな愉しみを覚えました.

そんなころ市立図書館で,進学を目指す高校の文藝部が,1940年代末から50年代にかけて作った雑誌を見つけました.戦後,新制高校が発足したころのもので,紙質は決してよくはありませんが,印刷所が活版で組んでいましたから体裁はなかなか立派です.しかも,新制とは言っても高校生がまだエリートだった時代の雑誌ですから,後続世代の高校生が書くものに比べて,文章も格調が高い.こういう雑誌に,自分の書いたものを載せてみたい,と思うようになりました.いや,別に石ちゃん語で書いたものを載せるつもりじゃなかったんですよ(笑).

そして,晴れて志望校に合格した私は,文藝部に入部.文藝部誌の執筆と編輯に携わり始めました.今にして思えば,これがデザイナーになる道の入口だったのです.

(つづく)

2007年10月27日

島根大学図書館蔵書リユース市の収穫

071027_2210~01.jpg

昨日の話なんですがね,予告通り「第3回島根大学図書館蔵書リユース市」に行ってきたですだ.大学の近くで仕事があったんで,その前にちょこっと.

仕事で一緒になるO洲の若旦那(ワタクシが命名したわけじゃないよ)が先に着いてて,個人的にオイシイ本の大半まで先を越されました(グスン).杉浦康平+鈴木一誌のブック・デザインによる『セリーヌ全集』(国書刊行会,1978-)に,JTB発行時代末期の『旅』(2003ごろ)のバックナンバーに,小学館の『日本語大辞典』に…….赤の他人ならいざ知らず,思わぬトコに伏兵はいるもんで.

結局,ワタクシの収穫は2冊.まず,400pp.フルカラーの文字組で見せる年表,松岡正剛監修『情報の歴史』(NTT出版,1990).ブック・デザインは杉浦の系譜に連なる戸田ツトム.ザンネンながらカヴァーを欠いてますが.

もう1冊は,小田橋弘之編著『君が代は微風(そよかぜ)にのって』(晩聲舎,1983)こちらのブック・デザインは杉浦康平+鈴木一誌.雑誌『噂の眞相』で杉浦が手がけた黄色表紙を連想させる色遣い.見返し,扉も黄色の紙,そこに赤のインクで刷ってあります.

カウンターじゃ,たくさん本を買って自分で持ち帰れない人のために,着払いでの郵送の対応もしてましたニャ.なかなか備えよろしおす.

それにしてもいろんな人に会うもんで,O洲の若旦那が誘った佐陀神社の近くの木工職人に,現在大学院生の不昧流茶人が初対面で意気投合して,大山山麓野点計画が動き出すわ,大学非常勤講師の姐御(誰?)にゃ,いきなり「ありがとう」って言われて,ナニゴトかと思うたら,タヌキにゅーすでリユース市を知ったとの仰せこれあり(実は意外と読まれてる? タヌキにゅーす).

2007年10月23日

杉浦康平『ラジオ深夜便こころの時代』出演(全2回)

現代日本を代表するグラフィック・デザイナーのひとりで,アジアの図像研究でも知られる杉浦康平さんのインタヴュー「アジアのカタチ、アジアのこころ」が,NHKラジオ第一『ラジオ深夜便こころの時代』(『ラジオ深夜便』の午前4時台)で2回にわたって放送されています.今日の明け方の放送分が前半でした.

今朝の放送では,「アジアの『カタチ』は命を持つ『かたち』.単なるモダン・デザインや人間が見ていて面白いと思うデザインというだけではなく,人間の命を奮い立たせ,人間いかにあるべきを知らず知らずのうちに教えてくれる」として,唐草文様のような渦を巻く模様を紹介していました.「渦巻くことによって命を加速する」「唐草の原型である蔦草は渦巻いて無限に繁茂する」……天皇即位の儀式で最も重要なもののひとつである大嘗会(だいじょうえ)でも,参列者は唐草文様の下着をつけて,新しい王朝の末長い繁栄を願った,などなどの面白い話が,たくさん出てきました.アジアの伝統的な自然観や人々の暮らしぶりと,デザインとの関係性に,深い思索が感じられました.

つづきの後半部分は明日の明け方.ワタクシは……よう起きていられないので,予約録音して日中に聴きます(汗).

杉浦さん,1932年生まれということで今年75歳のはずなのですが,声だけ聴いていると20歳は若い気がします.

2007年10月 4日

『日本のロゴ:企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷』

本の写真

ひと月ちょっと前のことですが,『日本のロゴ:企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷』(成美堂出版)という本を衝動買いしてしまいました.ま,税別1,300円の衝動買いですが(笑).

書名の通り,日本でおなじみのロゴタイプやシンボルマークを,有名企業(外資系を含む)のものを中心に数百例(よー数えまへん)取り上げて,それぞれの由来や,色・かたちなどに込められた意味が解説されています.専門家よりは一般向けの内容で,A5判約200頁フルカラーに1頁あたり1,2社ずつ,テンポよく紹介してあります.これで1,3000円というのは,なかなかオトク.

例えばSoftBankのロゴタイプの左にある黄色の「=」が何を象徴しているだとか,みたいな「言われてみて初めて知った」話とか,ある会社のロゴタイプに含まれるこのストライプは,ひとつひとつが企業理念を表現している,みたいな「んなの知らんガナ」とついツッコミたくなる説明(当の企業やデザイナーにしてみりゃ,きっと大マジメな問題ですが)とか,そごうの紋が,呉服店を前身とする百貨店らしい由来を持っているとか…….

いつもはなんとな〜く空気のように感じている身の回りのロゴタイプやシンボル・マークを,じっくり観察してみたくなる,そんなきっかけを与えてくれそうな本です.

ただ,それぞれのロゴタイプやシンボル・マークの制定年がわかるものは,企業データやデザイナーの名前の欄に併記してあるとよかったのですがね(解説文中に出てくる場合はありますが,見つけにくい).

日本のロゴ―企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷
成美堂出版編集部
成美堂出版 (2007/08)
売り上げランキング: 1451

2007年9月20日

ご縁を結ぶ神在月展(09/22-10/08)

6月の「タウンプラザしまね リニューアルオープン企画 vol. 1」に続く,タウンプラザしまねの年間シリーズの催しのチラシの2作目が,松江市内を中心に出回っている......はずです(当方出雲市に生息).

チラシの画像

デザインの話は,石川陽春デザインワークスのサイトにチラッと書きました.そちらもあわせて御覧下さい.

期間
2007年9月22日(土)―10月8日(月)9:00-18:00
会場
タウンプラザしまね(島根県市町村振興センター/島根県松江市殿町8-3)
詳細情報
http://www.tp-shimane.com/topics/natural.html

拡大地図を表示

2007年8月27日

commmonsの坂本龍一ロング・インタビューのサイト

commmonsのメイル・マガジン登録者限定で公開された坂本龍一ロング・インタビュー「sakamoto_extremely long interview 200610」のサイトが,オモロいことになってますんで,ちょと御紹介をば,

自作表紙コンテストの告知画面のスクリーン・ショット

右綴じ・縦書きの小型本を再現したFlashファイルになっていて,それが実に123頁.

アイコンのスクリーン・ショット

画面上の小型本の右側に並ぶアイコンに込められた機能がユニークです.上から順に,

  1. 小型本に配置できる付箋紙(しおり?)
  2. 小型本に傍線を書けるマーカー
  3. インタビューのPDFファイル(小型本とは異なるエディトリアル・デザイン)のダウンロード
  4. 小型本の印刷・製本/自作表紙コンテストの案内
  5. インタビューのテキスト・ファイルのダウンロード

となっています.

上から3番目のアイコンをクリックして,小型本を印刷・製本する方法については,ちゃんと解説もついています.

小型本を印刷する際に表示される警告のスクリーン・ショット

もっとも,印刷しようとすると,エコ・コンシャスなcommmonsらしく,印刷によって環境に負荷がかかる旨の警告が表示されるため,印刷に踏み切るには少々ためらいが生じるのですが.

それはともかく,印刷・製本した小型本に自作の表紙をつけた姿を写真撮影して応募する「自作表紙コンテスト」には,仕事柄興味が出てきますね.10月15日0:00締切とのこと,時間が取れたら応募しましょうかね.

とは言え本当は,本文を組むところからデザインしたいんですけどね,せっかくテキスト・ファイルもダウンロードできるようにしてあるわけですから.

テキスト・ファイルのダウンロードのアイコン

ところで,テキスト・ファイルのダウンロードのアイコン,どう見てもiPodです.iPodのアイコンとテキスト・ファイルのダウンロードの関係,一瞬考えて込んでしまいましたが,えー,これはつまりナンですか,iPodに入れて読んでおくれってメッセイジなんでしょーか??

iPodにリスト・アップされたインタビューのテキスト・ファイル一覧の写真

と言うわけで,早速iPodに入れてみました.iPodの「メモ」機能で読めるテキスト・ファイルは,1ファイルあたりの字数制限があるため,19個に分割してあります.

2007年8月26日

竹尾ミニサンプル帳

新しい仕事道具が届きました.製紙会社・竹尾ミニサンプル帳です.

サンプルセットの全容の写真

竹尾サイトには「全43冊。4,500余種」と記載されていますが,今回届いたセットは,新製品のサンプル帳を含めて51冊ありました.

ミニサンプル帳の写真

量が量だけに,全貌はとても把握しきれませんが(笑),手もとにこれだけそろうと,用紙の指定がしやすくなるだけでなく(他社の紙見本も追々そろえていかねばなりませんが),日ごろのおべんきょもなるでしょう.いずれは書籍の仕事に進出しますんで(断言),そのときに備えておきましょ.

2007年8月19日

ここにもFutura

先日御紹介した「ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江:友好団体シンポジウム+ワークショップ」のチラシで,Futuraというサンセリフ体の欧文書体を使っています.

チラシの画像

↓がFuturaを使用した箇所の一部です.

Futuraを使用箇所の画像

直線と正円を中心とした,単純で,構成の美が感じられる書体です.私の仕事では使用頻度が少ないものの,好きな書体のひとつに数えています.今回のチラシでは,和文書体や,メインで用いた他の欧文書体(「Japan-Irelanf Frinedship in Matsue...」の見出しや,ほとんどの和文中の英数字に登場するCaslon)を引き立てるための,隠し味のつもりで取り入れました.

このFuturaの使用例を紹介するblogを,ドイツ在住の欧文書体設計家・小林章さんが今年6月から始めています.

Futuraが生まれた国ドイツにおける日常生活の中,「食事や買い物で外に出るときはカメラを持って気がついたときに撮るくらい」の気楽なノリで,Futuraの使用例を載せるというblogです.開設からふた月ながら,デザインの専門書から,スーパー・マーケットの広告風のデザインのCDジャケット(どんなジャケットだか)まで,すでに数々の使用例がストックされていて,デザイナーのハシクレの身にも「ひとつの書体が,これほど多種多様な使われ方をしているのか」と,感嘆せずにはいられません.

小林さんが「このブログを始めるきっかけ」というエントリーで触れているように,日本ではいつのころからか,Futuraが「ナチスを連想させる書体」だから「ドイツやユダヤ人社会では使用に注意」するように,といったウワサがあるのですが(私も何かの本で読んだ覚えがあります),現地ドイツで「フツーに使われている」(ブログ画面左段の説明文)様子をこれだけ見せられると,このウワサはいとも簡単に吹き飛んでしまいそうです.

少し専門的な話を挿し入れてしまいましたが,デザインの仕事に携わっていない人でも,使用例の写真を見るだけで,充分に楽しめるのではないでしょうか.Futuraに限らず,何かひとつの書体に注目して,台所にある食品のパッケイジや,毎月購読する雑誌,通勤通学中の街の看板の文字を見直すと,見慣れた日常の風景も新鮮さを取り戻すかも知れませんね.

そういえば,タヌキすたぢおのロゴにも,こっそりFutura.

タヌキすたぢお

そろそろタヌキすたぢお,再開したいニャ…….

2007年8月15日

島根県立美術館「竹久夢二展 イベントスケジュール」のチラシ

島根県立美術館で開催中の「大正ロマンの美人画家 竹久夢二展:夢二郷土美術館コレクションより」(2007年8月10日―9月23日)の会期中を中心に実施される,数々の関聯イベントをまとめて紹介するチラシのデザインを手がけました.

表紙の画像

石川陽春デザインワークスのサイトで,簡単ながら紹介しています.もしお出かけ先で実物を見かけましたら,拾ってやって下さい.

2007年8月 9日

ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江:友好団体シンポジウム+ワークショップ(9/8-9)

今年も,山陰日本アイルランド協会が主催する行事のチラシをデザインしました.

チラシの画像

昨年は,ピーター・バラカンさんの選曲とおはなしで,アイルランドのポピュラー音楽を紹介してもらうという会でしたが,今年は,日本各地で活動するアイルランド友好団体が一堂に会するシンポジウムと,同時開催のアイルランド文化を知るためのワークショップです.

  • 内容もりだくさん,従ってそれなりに多量な情報の整理.
  • シンポジウムのようなアカデミックな催しの品位と,ワークショップの親しみやすさの共存あるいは融合.
  • アイルランドの空気をや文化の一端を伝えること.かと言って,ケルト文字や緑色を基調としたチラシは,当地では松江市国際交流協会が出してくれるので,こちらは別のアプローチをとってみよう…….

といったあたりが,今回のデザインで考慮したことでした.

山陰日本アイルランド協会のサイトに,詳しい情報と,さらにこのチラシのPDFファイルが出ていますから,まずは御覧になって下さい.8日はパブ屋台でお昼ごはんにしましょかね.

ちなみにワタクシ,アカデミックな方面の仕事は重点的に取り組みたい分野です.そもそも自分の論文を書くためにDTPやwebを始めたようなもんですから.大学・学会の関係者のみなさま,ひとつよろしくお願いします(營業かっ).

2007年6月 6日

タウンプラザしまね リニューアルオープン企画 vol. 1

チラシ(表)の画像

タウンプラザしまね(島根県市町村振興センター)のリニューアルを記念した催し物の広告デザインを,1年間担当します.先週あたりから,その第1弾のチラシが出回っています.

なんだかいろ~んな催しがありまして,こちらじゃとても紹介しきれませんので,詳しくは下記のリンク先を御覧下さい.今度の土日,6月9日―10日が,にぎやかなことになっています.

デザインの話をちょっとだけしますと,年間シリーズの広告ということで,広報や雑誌連載のような感覚で,基本的なレイアウト,色彩計画,書体の選択には,一定のルールを持たせます.ただし,目玉企画が毎回変わりますので,メインの色や目玉企画の見出しの書体は,毎回異なるものになるでしょう.今回の目玉は,世界文化遺産登録を目指す石見銀山に関する展示・販売ということで,銀山のおひざもと・大森の町並みを象徴する赤瓦から連想した色を,メインに使いました.第2弾以降は,さてどうなりますか.

それにしても,近ごろタヌキにゅーすは,新作情報に便乗した催し物の宣伝ばっかりなってますな(汗).一度blogを休んじゃうと,生活の中にblogを書く習慣を取り戻すのが大変でして.そろそろこっちも,リニューアルする時期かもニャ.一応,計画はあるんですけどね.

2007年2月13日

第31回島根広告賞 作品展示+受賞報告

「昔ながらを楽しむ:風呂敷,古布とスローな暮らし」チラシの画像

昨年1年間に島根県内で制作された広告作品を集めた,第31回島根広告賞の作品展示が14日に始まります.

過去2回の出品時は,展示のために特製パネルをこしらえるという,審査に目もくれず展示にのみ向き合うという暴挙(笑)をしでかしてきました.さて今回は……と言いますと,準備時間がほとんど確保できなかったため,おとなしく無地の黒パネルで済ませてしまいました.賞の趣旨に鑑みれば,それがまっとうな道ではあるのかも知れませんがね.そのあたりの考えについては,以下の記事にある通りです.

出品作は,「折込チラシ部門」に応募した以下の3点です(カッコ内は広告主).

なお,すでに報道発表で御存知の方もいらっしゃるかも知れませんが,「昔ながらを楽しむ:風呂敷,古布とスローな暮らし」で,折込チラシ部門の金賞を受賞しました.これは,広告主(しまね和の心研究会)および制作社(石川陽春デザインワークス)が受賞対象となっています.あわせて御報告いたします.

日時
2月14日(水)-19日(月)10:00-18:00
場所
島根県立美術館ギャラリー(松江市袖師町)
入場料
無料
主催・問い合わせ先
島根広告協会
電話:0852-32-0503

2007年1月 1日

タヌキすたぢお 年賀状のPDFファイル

タヌキすたぢお

年賀状のPDFファイルを用意したノダ.今回は,元日の新聞に載ってる企業広告仕立てナノダ.自分をネタにコピーつけてみたけど,これがまたかなりハズかしいっす(爆).

iTunesを持ってる人は,Podcast「タヌキすたぢお」のRSSを登録すると,同じPDFファイルがダウンロードできるよーになってるんで,試してみてちょ.

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2006年12月26日

2007年松江・能を知る集い:異界と出会う

チラシの画像

私が広告デザインを担当している,毎年恒例の「松江・能を知る集い」.来年は1月7日の開催です.

今回のテーマは「異界と出会う」.能には神さまや鬼,幽霊,さらには植物の精といった,この世の生身の人間ではないものが,数多く登場します.そうした「異界の者」たちと,私たち生身の人間との出会いを引き出す装置としての能に迫る.そんな内容になるのではないでしょうか.

講師のおひとりである安田登さんの近著『ワキから見る能世界』(NHK出版)が,なぜワキは「異界の者」と出会うことができるのかという,謡曲の詞章から直接にはうかがい知れない疑問を掘り下げながら,まさにこのテーマを扱っています.あわせてお読みになるのも面白いかと.

日時
2007年1月7日(日)入門編 10:00-12:00/初級編13:30-15:30
場所
松江市総合文化センター 2階大会議室(松江市西津田6丁目5-44)
講師
安田登(能楽下掛宝生流ワキ方)
槻宅聡(能楽森田流笛方/安来市出身)
主催・お問い合わせ
財団法人松江市教育文化振興事業団(プラバホール)
phone 0852-27-6000
詳細情報
http://hw001.gate01.com/tktk/tsudoi/(槻宅さんのサイト)
デザイン
石川陽春
イラストレイション
小西優子
ワキから見る能世界
ワキから見る能世界
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安田 登
日本放送出版協会
売り上げランキング: 110890

2006年9月 7日

夜あかり蓬莱荘

「夜あかり蓬莱荘」チラシの画像

ピーター・バラカンさんの催しのエントリーに,ワタクシの世渡りとネット生活と漫才の師匠である「ひろこ」がコメントつけてワーワー言うとりますので,「夜あそび蓬莱荘」……じゃなかった,「夜あかり蓬莱荘」についてお知らせしておきます.ひろこ師匠は両方の催しの関係者,ワタクシも両方の催しの広告のデザインを担当しています.

日時
2006年9月16日(土)、17日(日)、18日(月)、23日(土)、24日(日)、30日(土) 18:30-21:00
場所
蓬莱荘(松江市殿町101) [Google Maps]
Live
[1]19:00-19:30 [2]20:00-20:30
16日(土) 小泉凡[1]/Neutrino[2]
17日(日) Village Suite ゲスト:仲春樹[1][2]
18日(祝) Voga[1][2]
Cafe
山陰日本アイルランド協会
還組(追加決定)
Shop
acco
青蛙
てれんと
還組 ほか
主催・お問い合わせ
松江まちづくり株式会社(蓬莱荘開設準備室)
phone 0852-20-0207 (直通)
詳細情報
http://www.horaiso.com/

2006年9月 5日

ピーター・バラカン氏が語るポピュラー音楽の原点:それはアイルランドから……

チラシ(表)の画像

今年度から山陰日本アイルランド協会のデザインのお仕事をしているわけですが,サイトと同時に世に出たのが,今月22日に松江で開催される「ピーター・バラカン氏が語るポピュラー音楽の原点:それはアイルランドから……」の広告です【石川陽春デザインワークス】.

ちょっと昔の音楽雑誌風.ポートレイトのまわりを見出しがにぎやかに(ただし書体はオーソドックスに)踊っています.色使いは,バラカンさんの知的なイメイジを損なわないよう,クールな感じを目指しました.

バラカンさんによるアイルランドのポピュラー音楽についてのお話を,音源とあわせて聴くという催しです.'80年代からラジオ番組で,バラカンさんのガイドを聴いて数多くの音楽に出会ってきたというあなたも,現在放送中のレギュラー番組『ウィークエンド・サンシャイン』(NHK-FM,土曜7:15-9:00)を毎週楽しみにしているあなたも,坂本龍一/YMO経由でその名を知ったワタクシと同類のあなたも(笑),バラカンって誰だか知らないけどアイルランドの話,音楽の話とあってはいてもたってもいられないあなたも,どーぞお出かけのほどを.

ナビゲーター
ピーター・バラカン氏(ブロードキャスター)
日時
2006年9月22日(金) 19:00(開場18:30)
場所
島根県立美術館ホール(松江市袖師町1-5) [Google Maps]
入場料
前売1,000円
当日1,200円
チケット取扱
[松江]島根県立美術館 ミュージアムショップ
[松江]島根県民会館 しまね文化情報コーナー
[米子]米子しんまち天満屋 チケットぴあ
[出雲]パラオ インフォメーション
主催
山陰日本アイルランド協会
後援
財団法人しまね国際センター
お問い合わせ
山陰日本アイルランド協会事務局
phone/fax: 0852-20-0207 (直通)
e-mail: info@sanin-japan-ireland.org
詳細情報
http://www.sanin-japan-ireland.org/event/barakan.html

2006年8月 3日

子どもをたばこから守る教育研修会2006:楽しい“喫煙防止”授業を体験しよう!

「子どもをたばこから守る教育研修会2006」ポスターの画像

私も会員として参加している「しまね子どもをたばこから守る会」の主催で,喫煙防止教育に関する研修会を開催します.

子どもをたばこから守る教育研修会2006:楽しい“喫煙防止”授業を体験しよう!

日時
2006年9月18日〈月/敬老の日〉 9:30―13:00
会場
松江市市民活動センター〈スティックビル〉5階交流ホール
時間割
9:30
“ 喫煙防止”教育の意義
野田隆[のだ小児科医院]
10:00
楽しい“喫煙防止”授業を体験しよう!
1時間目:山田進一[徳島健生病院小児科]
2時間目:高田修[たかだこども医院]
11:30
[シンポジウム]楽しい“喫煙防止”教育のコツ
野田隆 山田進一 高田修 鐘築剛[ベル歯科医院] ほか養護教諭等
司会:田草雄一[ぽよぽよクリニック]
参加料
無料
無料託児あり〈1歳―就学前児対象 先着10名〉
参加申込
  1. 参加者氏名(2名以上の場合は代表者の氏名)
  2. 所属
  3. 同行者数
  4. ファックス番号またはメールアドレス
  5. 無料託児希望の有無(ご希望の際はお子様の人数・年齢、電話番号も)
を明記の上、ファックスまたは電子メールでお申し込み下さい。
参加申込締切
9月4日〈月〉
主催
しまね子どもをたばこから守る会
共催
松江市教育委員会
プリエールねっと・松江市男女共同参画センター
禁煙マラソン
参加申込・お問い合わせ
しまね子どもをたばこから守る会
電話:0852-31-4816
ファックス:0852-26-1800
電子メール:tmcpp641@ybb.ne.jp
[担当]田草雄一

「しまね子どもをたばこから守る会」は、子ども達をたばこから守るために島根県内の内科医、小児科医、精神科医、歯科医、薬剤師、保健所など行政担当者、養護教諭、そしてPTAが業種を超えて参集し、昨年より活動しています。

ポスターの画像を掲げておきましたが,このデザインはワタクシめでございます.見る人が見ればすぐにピンと来ることと思いますが,110番はしないよーに(笑).「しまね子どもをたばこから守る会」では,これまでにロゴマークとイエローカード(暫定版)【石川陽春デザインワークス】に引き続き,デザインを担当しています.

2006年8月 2日

山陰日本アイルランド協会がサイトを開設

山陰日本アイルランド協会サイトのスクリーン・ショット

2006年度から,山陰日本アイルランド協会のグラフィック・デザインを担当しているのですが,その第1弾として同会のサイトが開設の運びとなりました.

開設したとは言いましても,グラフィックとコンテンツともに最低限のものしか形にしていません.今後もう少し時間をかけて,アイルランド/ケルトとの架け橋になるサイトにふさわしい体裁を整えていきます.

なお,サイトで告知してますように,山陰日本アイルランド協会の主催で9月22日,ピーター・バラカンさんがアイルランドのポピュラー音楽を紹介する催しが開催されます.場所は島根県立美術館ホール.この催しの広告が,同会でのお仕事第2弾になります.後日別のエントリーで御紹介します.

2006年7月 5日

ミッフィー展へ行く

エントランス・ホールで記念撮影に備えるミッフィーの図

午後から松江に行ったノダ.仕事があったからナノダけど,その前に島根県立美術館へ.会期残り1週間の「ミッフィー展」見たノダ.タヌキぼーやがウサギに会いに行く……「カチカチ山」みたいでオッカナビックリだったんスけど(爆),ミッフィーに限って,ンなこたぁないニャー.

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2006年7月 4日

『+DESIGNING』01の愉快な表紙

毎日コミュニケーションズのムック『+DESIGNING』01は,まるごと1冊「文字。」の特輯だってんで,もともと文字の世界からデザインに足突っ込んだタヌぼーとしちゃ見逃せないってワケで,早速買ってきたノダ.中身はまだパラパラめくったくらいナノダけど,まずは表紙がとっても楽しいんで,それだけでも紹介しちゃうノダ.

+DESIGNING Vol.1
+DESIGNING Vol.1
posted with amazlet on 06.07.05

毎日コミュニケーションズ (2006/06)

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2006年2月22日

「2006年 松江・能を知る集い」のデザイン[1]

松江・能を知る集い」は,全国さらには海外の各地で頻繁に催されているであろう能のワークショップの中でも,異色の存在なのかも知れません.

まず,面や装束をつけてみようだとか,囃子方の楽器に触ってみようだとかいった話が出たことはありません.また,謡の一節を取り出してお稽古の体験,みたいなこともありません.

過去2回の「能を知る集い」では,「能の身体感覚」がテーマになりました.例えば,分業制をとっている能楽師たちが一堂に会するとき,どのように呼吸を合わせてひとつの舞台を作っているのか,という視点から,鼓を打つ際の掛け声を出しました.床を区切っただけの能舞台に,参加者を地謡,囃子方,後見,ワキ方,観客として配置し,その中をシテ方の役をする参加者が歩き,四方を多くの人に囲まれる能の舞台空間を体験したこともあります.そのほか「ノイズを含む声」「歩行と呼吸の関係」……など,まさに「体で感じる能の世界」(当時のチラシのコピーより).槻宅聡さんと安田登さんの紋付姿を除くと,誰の目にも明らかに能のワークショップ,あるいは“日本の伝統ナントカ”と見える要素は,ほとんど登場しません.

それだけに,「能を知る集い」のイメイジを広告として視覚化する作業は,他の能関係の催しの広告をデザインするほど容易なものではありません.能面や演能の写真をポンと配置して,「幽玄の世界」云々と陳腐な常套句を毛筆系の書体で組むといった“ごまかし”が利かないのです.ありきたりな方法で“日本の伝統ナントカ”を強調しようとしても,「体で感じる能の世界」は,時代を超えて現代に生きる藝術,すなわち本来の意味における“古典”としての能を映し出しているのですから.

「能を知る集い」の広告では一貫して,

  • 使い古された言葉としての“日本の伝統ナントカ”を離れること
  • 私たち現代人が参加して大きな喜びを得られること

をデザインの主題に据えてきました.そのことが,石原まゆみさんのイラストレイションの使用と,現代的な表情を持つ明朝体とゴシック体を中心とするタイポグラフィへとつながっているわけです.

2006年2月21日

プリエールフェスティバルで「しまね子どもをたばこから守る会」のロゴがデビュー

私が会員のひとりとして末席に名を連ねる「しまね子どもをたばこから守る会」という団体のロゴ・マークのデザインを手がけました.25日の「プリエールフェスティバル2006」(松江市)のワークショップ(10:00-15:00)に出展する同会のブースが,そのお披露目の場となります.

受動喫煙の防止義務を定めた条項を盛り込む健康増進法の施行による大きな節目を経た,タバコ問題への取り組みについて,今後のあり方をロゴ・マークによって提案しています.松江にお住まいの方,お出かけの方は,ぜひお立ち寄り下さい.

プリエールフェスティバル2006

日時
2月25日(土)10:00-19:40
「しまね子どもをたばこから守る会」が出展するワークショップは10:00-15:00
場所
STICビル(松江市白潟本町)
主催
プリエールねっと
プリエールフェスティバル2006実行委員会
共催
松江市
問い合わせ先
松江市男女共同参画センター
詳細
http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/shisei/kouhou/shihou_matsue/1802/event.htm

2006年2月20日

2006年 松江・能を知る集い

チラシの画像

私が広告デザインを担当している「松江・能を知る集い」は3年目を迎えました.

今回は,1曲の能がどのようにできているかを,「かたり・せりふ」と「はやし」,あるいは「ことば」と「音」を通じて体験するという内容です.

江戸時代以降の能は,決まった曲目が繰り返し上演されるのが常になりましたが,観阿弥や世阿弥が活躍した室町時代には,観客の求めや時代の要請に応じて,新作の能が次々と生み出されました.そうした時代の能楽師の営みの一端を追体験できるのが,今年の「能を知る集い」ではないかと思います.

今年も講師として槻宅さんや安田登さんがいらっしゃいますが,この顔ぶれ抜きにしては考えられないような企画でしょう.

デザインの話は,日を改めて.

日時
3月5日(日)10:00-17:00
会場
松江市総合文化センター(松江市)
講師
水野ゆふ(舞台俳優)
安田登(下掛宝生流ワキ方)
槻宅聡(森田流笛方/安来市出身)
内容
1. 「かたりとせりふ」ワークショップ
2. 「はやし」ワークショップ
3. 全体パフォーマンス(全員参加)
入場料
無料
定員
70名
主催
松江市
申し込み・問い合わせ先
松江市観光振興部観光文化振興課
電話:0852-55-5293
応募締切
2月28日(火)必着

2006年2月19日

島根広告賞の出品パネル[2]これが今年のパネルだ

展示会場で撮影したパネルの写真

今日ようやく島根広告賞の展示に行くことができました.お出かけ報告して下さった方も,現地で偶然お目にかかった方もいらっしゃいますが,足を運んで下さったみなさん,ありがとうございました.

上の写真は,展示会場で撮影したものです.上段2枚,下段1枚のパネルが架かっています.

ところが実は,この3枚の標準的な掲出方法として意図したのは,3枚を横1列に並べるというものでした.下の画像のような具合に.背景が3枚で連続しているのです.

「春の夜の夢」パネル3枚を横1列に並べた状態の画像

もっとも,会場の都合により,明らかに多くの場所を占有するような掲出が実現する可能性は低いと見ていましたので,今回の掲出に関しては,まあこんなものだろうと思います.後日別の機会に,3枚横1列に展示してお目にかけるとしましょう.

パネルの背景には,前回出品分と同様,広告の一部をコラージュしたものを印刷しました.広告では斜めに傾けていたものを真っ直ぐにしたり,ポスターには本物のチラシを貼り付けていることを図解したりといった「種明かし」をしながら,広告とはひと味違った「星空」を描きました.

B2判パネル3枚それぞれに,B4判の紙に出力した背景の「台紙」を4枚並べて貼り付けました.B4判の紙は全部で12枚.1枚として同じ図柄はありません.しかもすべてをつなぎ合わせたときに1枚の「絵」が現れるように作ってあるのですから,誤差がほとんど出ないように貼り合わせていかなければなりません.この作業には,正確な切り貼りの技術と集中力が必要なのです.

私は前回の島根広告賞に当たって,同様の手法でB3判パネルを2枚作りました.2枚のサイズを合計すると,B2判パネル1枚分に相当します.単純に計算すると,今回のパネル製作には,前回の3倍もの労力がかかることになります.

前回は私の狭い自宅に,ひとりでパネルを作りましたが,幸いにして今回は「春の夜の夢」の実行委員会に,所員総出で参加した建築設計事務所の協力を得ました.作業場所に恵まれた上,ふたりの所員と手分けして効率よく,前回より大きな判型,かつ多くの枚数を作ることができました.しかも,建築設計事務所の所員ですから,精密さを求められる作業はお手のもの.頭の下がる思いしきりでありました.

そうした労作ですから,島根広告賞に限るのではなく,いずれの折にか再びみなさんに御覧いただく機会を設けたいもの.そうすることで,協力して下さったみなさんに,多少なりとも報いることができればと願っています.

2006年2月18日

島根広告賞の出品パネル[1]特製パネルの理由

先日も書きましたように,第30回島根広告賞の作品展示が明日19日まで,島根県立美術館ギャラリーで開催されています.

私は昨年に続いて2回目の出品.今年は「春の夜の夢:薩摩琵琶と朗読の夕べ」を取り上げました.前回同様,出品のためにこしらえた特製のパネルに,広告作品貼った状態で御覧いただいている……はずです.「はず」と言いましたのは,単に私がまだ見に行っていないというだけのことでして.

特製パネルの写真をwebで公開するのは,展示終了後のお楽しみ(?)ということにしますが,作り方は前回分のパネルと同じです.まず,コンピューター上で広告作品の一部をコラージュして「台紙」を作ります.この過程ですでに,広告作品を貼る位置を,誤差がほとんど出ないように指定しています.そして,台紙をパネルに貼り,その上に広告作品を指定の位置に貼って,ハイできあがり.

袖珍翡翠記パネルの画像

2005年松江・能を知る集いパネルの画像

画像:第29回島根広告賞の出品パネル(2005年)

島根出品賞の多くの部門では,パネルに広告作品を貼って搬入するよう,募集要項に定めてありますので,展示会場には毎年,おびただしい数のパネルが掲出されます.しかし,私が出品するパネルのように,背景に何やらプリントしてあるようなものは,ほかにありません.今年もきっとそうでしょう.ことごとく,黒や白といった無地1色の背景に,広告作品が貼ってあるはずです.

「島根広告賞」と言うからには,パネルの背景にゴチャゴチャした小細工などせず,純粋に広告作品だけを見せるようにして,審査委員による審査を仰ぐというのが,まっとうな搬入のあり方だと思います.どれだけパネルに手を入れたところで,審査には何の影響はないはずであり,審査する側にしてみれば,目障りですらあるかも知れません.

自身そのように考えているにもかかわらず,あえてパネルに手を加えるのには,いくつか理由があるのですが,ここにはふたつを記しておきます.

最大の理由は,賞の有無にかかわらず,すべての出品作について,作品展示の場が均しく用意されていることにあります.その限りにおいて,私としては審査委員ではなく作品展示の来場者にこそ,出品作をアピールしたい.

しかしながら出品作は多くの場合,すでに使命を終えた作品です.私のように広告業界に足の指が2,3本入った者にとっては,過去の広告作品であっても,見ていて充分楽しめるのですが,たまたま会場に足を踏み入れた来場者,あるいは広告主をはじめとする個々の広告の関係者や,個々の広告を見たり手に取ったりしたことがある人たちにとってはどうか? 旧作を見せられているという「退屈さ」は,どうしてもつきまとってしまうのではないでしょうか,残念ながら.

これが島根県立美術館の特別展の広告のように,ポスターやチラシ,何種類もの入場券,数々の関聨企画のパンフレット,果てはディスプレイやタペストリーという具合に,一個人ですべてのアイテムを目にすることすら困難なほど,大規模なプロジェクトであれば,それらが一堂に会しているだけで,相当見応えがある展示になることでしょう.しかしながら私の出品作は,そこまで大がかりなものは今のところありません.「春の夜の夢」は,チラシ,ポスター,入場券,スタッフ証,プログラムと,過去の出品作のうちでは突出してアイテムが多かったのですが,それでもひとりで見尽くせる程度の種類.

では,島根広告賞の作品展示に足を運ぶことで初めて得られる「附加価値」を用意してみたらどうだろうか? そうすれば,より多くの人たちに,自分たちの仕事を知ってもらったり,また広く広告文化に関心を持ってもらえるのではないか? ……といったことを考えるようになりました.その結果として思い浮かんだのが,特製パネルの構想だったのです.

もっとも,島根広告賞の出品作品が,広告業界内部だけで展観されるのでしたら,パネルに凝ることはなかったでしょうし,そもそも出品すらしなかったかも知れません.広告は,不特定多数の人に見られてナンボのものですから,業界向けにアピールしたところで,面白くも何ともないのです.

加えて,作品展示の場は,広告作品だけではなく,広告する内容を改めて知ってもらう場にもなり得るはず.広告第2弾を打ったり,事業報告を提出したりするつもりで,出品している側面もあります.

もうひとつの理由.特製パネルを作るということは,私にしてみれば新作を手がけることにもなります.つまり自分の鍛錬の場にもなるという点で,私自身にも意義があるのです.

2006年2月17日

「殿町オトノマチ」のデザイン

チラシを3分の1に折った場合の画像

今度の土日,18-19日が「殿町オトノマチ」の2日目,3日目ということで,そのデザインの話題を少々.

石川陽春デザインワークス」に,すでに解説を載せましたから,あわせて御覧下さい.

昨日のにゅーすの中で,私はテクストからデザインを発想することが多いと書きましたが,「殿町オトノマチ」はまさにその好例です.

クライアントから当初伝えられた催しの名称は,すべてカタカナの「トノマチオトノマチ」でした.「殿町=トノマチ」に「オ」の1字を加えるだけで,「音の街=オトノマチ」に変化することを言い表した,豊かな内容を持つ名前です.どなたが考案したのかは聞いていませんが,これほど面白いネイミングには,なかなかお目にかかれるものではありません.

「だんご三兄弟」のヒットで知られる佐藤雅彦さんが手がけるETVの『ピタゴラスイッチ』という“幼児向け番組”(ということになっているらしい)から生まれた歌に,「…の中をよく見たら」(作詞:桑原永江)があります.

カバンのなかを
よくみたら カバがいる

レイゾウコのなかを
よくみたら ゾウがいる

という具合に,ひとつの単語の中に別の単語を見つけていくのが,その歌の歌詞です.これと同じ味わいを,「トノマチオトノマチ」に感じました.

最終的には,正式名称は「殿町オトノマチ」となりました.トノマチを漢字にすることで,開催地がひと目でわかるようになったとはいえ,名称が本来持っている言葉遊びの妙味は,やはりかな表記だからこそ伝わるもの.カタカナの「トノマチオトノマチ」は,ロゴあるいはコピーの扱いとしてしっかり残すこととしました.

今回のデザインに関しては,音符チョンマゲの「オトノサマ」が私の周囲で評判になっていまして,うれしい限りです.以前から私の目には,八分音符や四分音符がチョンマゲに見えて仕方なかったため(笑),いつかそれを形にしたいと思っていましたところ,まさに今回,最もふさわしい舞台を用意されたのでした.

2005年の年賀状の画像

「オトノサマ」は私が描いたもので,2005年の年賀状と同様,円を中心とする単純な図形の組み合わせで成り立っています.

先日,このチラシを御覧になった方から,「佐藤雅彦風」という感想を聞いたときは,てっきり「トノマチオトノマチ」という言葉遊びのことかと思いましたが,改めてチラシを見ますと,「オトノサマ」の表情が,佐藤さんのロングラン・ヒットとなった「バザールでござーる」に似ているような気がしてきました.口もとだけで,うっすらと笑っているあたりです.「オトノサマ」のモデルは江戸時代の武士がモデルですから,あまりニコニコさせてはいけない.しかし楽しげな雰囲気は出したい.そう考えた結果が,あの口となりました.

2006年2月16日

『テレポート山陰』に「どこでもバスブック」シリーズ

『どこでもバスブック松江』5号の表紙の画像

このところ,地元のニュース映像に私がデザインした「殿町オトノマチ」のチラシ(厳密に言えば,その多くは主催者が自前の設備で拡大コピーしたもの)がたびたび登場しましたが,今日はBSS『テレポート山陰』で,「どこでもバスブック」シリーズの特輯を組んでいました.

表紙のデザインを担当した「松江」5号(2005)のほか,近日発売の「松江」6号の表紙見本,さらに現在準備している「島根旅案内」の表紙見本と本文デザイン案まで,大きく映し出されてビックリしました(笑).「いやん,はずかしわ~ん」な気分です(ナンノコッチャ).

「島根旅案内」は,番組で紹介していた通り,島根県内全域の観光地を,公共交通によるアクセス方法とあわせて紹介する1冊です.私は表紙のほか,「どこでもバスブック」シリーズでは初めて,本文のデザインも担当します.表紙は画面に登場したものが,ほぼそのまま使われることになりそうです.本文のデザインもほぼ固まっていますが,最終的には観光地紹介ごとに写真が1点ずつ入ります.文字と地図だけの本にはなりませんので,『テレポート山陰』を御覧になったみなさんは御安心のほどを(笑).

ちなみに「島根旅案内」という名称は,デザイン案を練るに当たって私がつけた仮題でしたが,ここまで大きく取り上げられた以上は,正式採用になりそうですね.私はテクストからデザインを発想することが多いため,必要に応じて仮のタイトルやコピーを自分で考えます.デザインのテーマを咀嚼するには,コピーを書くことが有効な手段になるのではないかと思います.中には思わぬ御褒美で,「春の夜の夢」(「春の夜の夢:薩摩琵琶と朗読の夕べ」2005)や「体で感じる能の世界」(「松江・能を知る集い」2004,2005)のように,仮のつもりで書いたものが,そのまま世に出たことも過去にありました.さて今回はどうなりますやら.

2006年2月13日

第30回島根広告賞 作品展示

「春の夜の夢:薩摩琵琶と朗読の夕べ」プログラムの表紙の画像

昨年1年間に島根県内で制作された広告作品を集めた,第30回島根広告賞の作品展示が14日に始まります.

昨年の第29回に引き続き,私がデザインした作品も展示されます.今回は,2005年4月に宍道湖の北岸を見下ろす古い民家で催された「春の夜の夢:薩摩琵琶と朗読の夕べ」の広告を出品しました.

前回同様,展示のために特製パネルを作成しましたので,すでに広告を御覧になった方でもお楽しみいただけるかと思います.

日時
2月14日(火)-19日(日)10:00-18:00
場所
島根県立美術館ギャラリー(松江市袖師町)
入場料
無料
主催・問い合わせ先
島根広告協会
電話:0852-32-0503

2006年2月11日

殿町オトノマチ

「殿町オトノマチ」チラシの画像

石川陽春が広告デザインを担当した催しが,明日始まります.

空洞化の進む松江市殿町地区に賑わいを取り戻すための実験を兼ねた催しです.“若者”を主なターゲットに,地元のミュージシャンによるライブのほか,カフェ,ショップなどが開かれます.

明日は朝が早いので,作品解説は後日.

日時
2006年2月12日(日),18日(土),19日(日)
場所
山陰中央ビル2階(松江市殿町.みしまや中央店の上階)
問い合わせ先
殿町賑わい創出実験実行委員会
事務局:松江市都市計画部市街地整備課
電話:0852-55-5525

2006年2月 1日

『プロフェッショナル』の佐藤可士和を見て

『プロジェクトX』の後継番組『プロフェッショナル:仕事の流儀』を,昨日初めて見ました.アート・ディレクターの佐藤可士和さんの仕事ぶりを取り上げていました

佐藤可士和さんと言えば,クリエイティヴ・ディレクターの多田琢さんと組んだ,SMAPのアルバム『Smap』(2000)に始まるCIの手法による広告で,私はビックリ仰天したクチ.赤・黄・青の3色の面に区切った長方形の上に,Futuraという欧文書体で組んだ「Smap」ロゴを乗せた,至ってシンプルなヴィジュアルで,1枚のアルバムだけでなくSMAPの存在そのものを印象づけたアレです.「Smap」ロゴは,後に続く数々のアイテムにも引き継がれて,「Smap」という一大ブランドが日本中を席巻していったかのような様相を呈しました.当時の記憶は今なお鮮烈です.

番組中,「(商品の)本質をつかむことが大切」という発言がありました.「商品」は「テーマ」と置き換えてよいと思いますが,デザインという仕事の核心を言い当てた言葉です.どんなに見た目オシャレにまとめ上げようとも,テーマの本質を的確に把握しない限り,テーマにふさわしい表現の獲得にはつながりません.具体例を挙げるのはさしさわりがありますが,私自身の失敗作と呼ぶべきものは,例外なくテーマの本質に迫りそこなっています.その代わり,技術的には稚拙さが目立つ作品であっても,本質を掘り当てていれば,おのずと評価してもらえるものです.まあ,評価とフトコロの一致は一筋縄ではいかないようですが(笑).

佐藤さんは「本質をつかむ」ことの大切さに気づくまでには,転機となった作品として紹介された「HONDA STEP WGN」の,ワゴン車に乗って家族で遊びに行くよろこびと楽しさを表現した広告にたどり着くための,それなりの時間と経験を必要としたようですが,そのころの佐藤さんの置かれた状況に近いのが,現在の私なのかも知れません.

「決断するときは,最も困難な道を選ぶ」……私もそうありたいものです.(佐藤さんの仕事は,アート・ディレクターの範疇にはとどまらず,宣伝活動全体にかかわる決断を求められるクリエイティヴ・ディレクターと見なすのがふさわしいのでしょうが)クリエイティヴ・ディレクターにかかわらず,デザイナーやアート・ディレクターを志す人たちは,一般にはAだと思われているものを,Bとして見ることのできる目と,加えてBを形にするための方法や技術,あるいは構想を,おぼろげながらも持っているのではないでしょうか.世間一般の価値観をなぞるだけで事足れりとしないからこそ,この道を選ぼうと心に決めたはずです.そうでなければ,大学院留年してまで人生の軌道修正しようなんて考えませんでした.ええ,そうです,私のことです.

デザイナーとして心にとめておきたい言葉がいくつも出てきた番組でした.何だか『たぬき家小春の懸賞生活』並みに褒めちぎったようなことを書きましたが(笑),共感してしまったんだから仕方ない.

2006年1月29日

游明朝体

みなさまごきげんよう.思いがけないことに今月2回目の『たぬき家小春の懸賞生活』の時間がやって参りました.

今回御紹介いたします商品は,Mac OS X搭載フォント「ヒラギノシリーズ」の開発でその筋ではつとに知られております字游工房が手がけました,日本語OpenTypeフォント「游明朝体 Std L」でございます.

この商品につきましては,グラフィック・デザイナーの石川陽春さんよりお話をうかがっておりますから,お聞き下さいませ.

石川陽春……游明朝体の第1弾として発表された「游明朝体 R」は,「藤沢周平の小説が組めるような明朝体」というコンセプトで開発されたというだけあって,日本語の文章をじっくり落ちついて読むのに適した書体だという印象を持っていました.「游明朝体 Std L」は,「游明朝体 R」のウェイト(文字の線の太さ)を一段階細くしたものです.

「游明朝体 Std L」の組み見本(縦組)

さっそく縦組のベタ送り(文字間隔を均等に文字を送ること)という,日本語では最も一般的な方法で文字を組んでみましたが,字間がゆったりとれてていいですね.モニターに表示させた時には,さすがに「L」クラスの明朝体では,本文を読ませるのに少し細いかも……という気がしていましたけど,プリンターで出力してみますと,問題はありませんでした.これで文庫本を読んでみたくなりました.

「游明朝体 Std L」の組み見本(横組)

今度は,恥ずかしながら私の修士論文の註から欧文の混じった箇所を,文字幅に応じて文字間隔を詰めたプロポーショナル詰めで横組にしてみました.

これまで私は,日本語の文章の中に出てくる半角英数字に,日本語フォントに含まれる半角英数字を使ったことがほとんどありません.漢字や仮名と比べるとどうしても見劣りがしてしまって,欧文フォントを組み合わせるのが常なんです.

その点「游明朝体 Std L」の半角英数字は,切り捨てずに使えそうですね.オールド・ローマン系書体の格調を保ちながら,とりわけ小文字やアラビア数字の幅がやや狭く,漢字の幅を約半分くらいに調整してあります.漢字や仮名に対して決して強い主張を出しているわけではないけれども,品質面ではひけをとっていないと思います.日欧のフォントの混植は,出自の異なるもの同士のぶつかり合いという気配がどこかしら漂い,それが魅力でもあるんですが,「游明朝体 Std L」の漢字/仮名と半角英数字で組んだものには,調和の美を感じます.

石川陽春さんのお話でした.石川さんが「游明朝体 Std L」でどんな作品をお作りになるか,ほどほどに見守って参りたく存じます.

それではみなさま,またお目にかかる日まで,ごきげんよう.

游明朝体 Std L
游明朝体 Std L
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字游工房 (2005/07/20)

2006年1月15日

『20世紀デザインヒストリー』

『20世紀デザインヒストリー』の画像

みなさま,謹んで新年のおよろこびを申し上げます.『たぬき家小春の懸賞生活』本年第1回目として御紹介いたします品はこちらの1冊.渡辺千春+サラ・ディズリー『20世紀デザインヒストリー』(プチグラパブリッシング,2005)でございます.

本書はその名の通り,20世紀のデザインの歴史を著したもので,日本語と英語の2言語で併記されております.20世紀を10年で区切った各章に,その年代を代表するプロダクトや現象について,カラー図版を添えて解説してあります.どの項目も1頁もしくは1/2頁をあててありますから,テンポよく読み進めることができるようになっております.

全体といたしましては,日本発のデザインに関する項目が占める割合が多いように見受けられます.柳宗理やウォークマンから,戦時中の国民服,電気釜,カップヌードル,ファミリーコンピュータといった「エ? これもデザイン史で取り上げるの??」と思わせるものまで,多岐にわたって取り上げられております.身近にありふれたモノでも,デザインの視点から見ることによりまして,普段とは違ったモノが目の前に浮かんでくるかも知れませんね.

デザイン史の本だけに,巻末には「グラフィック」「プロダクト」「ファッションと素材」「建築」「社会現象」の5項目を並列させた,35頁にわたるデザイン史年表つき.

20世紀のモダン・デザインを代表する書体と申してよろしいでしょう―Helveticaで欧文書体を統一するとともに,明快なグリッド・システムでレイアウトされたブック・デザインも見逃せません.

『たぬき家小春の懸賞生活』,今回はこのへんで失礼いたします.みなさま,ごきげんよう.

20世紀デザインヒストリー
渡部 千春 サラ ティズリー Sarah Teasley
プチグラパブリッシング (2005/09)

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2006年1月 3日

2006年の年賀状[2]

(「2006年の年賀状[1]」のつづき)

文学作品からの引用のほかに,日本の家紋を配置したのも,「春の夜の夢:薩摩琵琶と朗読の夕べ」と共通する手法です.

「春の夜の夢」では,「耳なし芳一」が重要なテーマであったことから,平家の家紋・揚羽蝶紋を,夜の海上に舞わせました.今度は,引用した謡曲「鶴亀」にちなんで,鶴と亀の舞姿を表現するために,鶴亀それぞれの家紋を用いたのです.

今回使用した鶴紋は,タンチョウヅル,すなわち「鶴亀」詞章に見られる「丹頂の鶴」が,翼を広げたさまを円形に収めたもの.そのかたちだけで,鶴の舞を想い起こさせるに充分であるように思いました.鶴紋の色は「丹」の色としました.

一方,亀として登場させた亀甲紋は,文字通り亀の甲羅の模様を意匠化したもの.ちなみに,亀甲紋の中央に「萬」の一字を加えれば,大手醤油醸造会社のキッコーマンの商標,すなわち「亀甲萬」のできあがりです.家紋としては揚羽蝶紋と肩を並べるほど具象的なかたちを持つ鶴紋と,好対照をなしています.ただ,鶴紋の持つ躍動感に対し,亀甲紋ひとつだけではあまりに即物的に見えたため,ふたつの亀甲紋を甲羅の模様のように並べることで,動物らしさを出してみました.色はまさしく「緑の亀」.

鶴亀の家紋に加えて,大和絵系統の屏風絵や絵巻物に見られる雲や霞の表現を取り入れました.大和絵における雲霞は,ときには画面に広がりを持たせ,ときには華やかな装飾となり,ときには場面転換の役割を果たし,ときには画面の空白を補うなど,大変重宝な存在です.今回は装飾的な意味合いが濃い雲霞なのですが,はからずも鶴と亀が雲の上で舞っているかのような画面を作り出しました.「鶴亀」は一応,地上世界の物語ではあります.しかしながら,鶴と亀が皇帝の長寿をことほいで舞うという,幻想的とも解釈ができる場面を描くには,こうした表現もまた面白いのではないかと思います.

2006年1月 2日

2006年の年賀状[1]

2006年分の年賀状の画像

今年の年賀状のデザインについて,ひとつ書いておきましょう.

昨年分は干支にちなんでかわいいニワトリさんをあしらってみました.しかし,先月のにゅーすに記したような事情で,今度は戌年だからと言ってお犬さまを出す気は全くなかったわけです.

変わって出てきたのが鶴と亀.「鶴は千年,亀は万年」と言いますが,干支が何であろうと年賀状の図案として通用する「千人力,万人力」の動物でもあります(笑).

さて,その鶴と亀をどのように表現するか? まず思い浮かべたのが「鶴亀(つるかめ)」という謡曲の存在でした.昨年の「春の夜の夢:薩摩琵琶と朗読の夕べ」のチラシで,文学作品からテクストを引用して,それをデザインの素材にした経験から出た発想です.

「鶴亀」の物語は,月宮殿で年始の行事に臨む中国の皇帝(唐の玄宗とされる)が,恒例である鶴と亀による皇帝の長寿を祝う舞を見て,喜びのあまり自らも舞った後,長生殿に帰っていく,というもの.至ってシンプルながら,新年と長寿の祝意に満ちた,おめでたい謡です.

手もとの謡本『観世流謡曲百番集』(能楽書林,1951)を典拠に,鶴と亀による中ノ舞から終わりまで,少々長いのですが,一部を省略しつつ引用しました.なお,年賀状では漢字に正字体を用い,仮名遣いは歴史的仮名遣いのままとすることで,古語の格調を出すとともに,一方で詞章も味わってもらおうと考え,すべての漢字にルビを振りました.

千代のためしの数々に
何を引かまし小松の
緑の亀も舞ひ遊べば
丹頂の鶴も一千年の
齢を君に授け奉り
庭上に参向申しければ
君も御感の余りにや
舞楽を奏して舞ひ給ふ
宮殿の白衣の袂の
いろ妙なる花の袖
秋は時雨の紅葉の葉袖
冬は冴えゆくの袂を
翻す衣も薄紫の
雲の上人の舞楽の声々に
霓裳羽衣の曲をなせば
山河草木国土豊に
千代万代と舞ひ給へば
官人駕輿丁御輿を早め
君の齢も長生殿に
還御なるこそめでたけれ

つづく

2005年12月14日

年賀状準備中

目の前の仕事もいくつかあるノダけど,忘れちゃいけない年賀状の仕込み.

今年分と同じで,郵政公社の年賀はがきにインク・ジェット・プリンターで印刷ってな,近ごろ世の中でも定番になった作り方ナノダけど,いちおー,デザイナーのハシクレにふさわしいモノを準備してまっせ.

で,今日までにデザインがホボ完了したノダ.

参考までに,今年分は↓な感じ.酉年ってことで,楕円の組み合わせで描いたニワトリさんがピョコッと顔出したノダ.

2005年分の年賀状の画像

この調子で来年分も,戌年にちなんでお犬さま登場……と行きたいところナノダけど,

犬だけはゼッタイに出まへん(断言).

知ってる人もいると思うけど,だって犬……ウエ~ン.あとは察してやってやってちょ.

そのわりにゃ,愛読してきたマンガのヒーローに,「スヌーピー」や「のらくろ」がいるノダけど(爆),ありゃハッキリ言って犬の範疇に収まりまへん.人間の言葉はモチロンわかるし,二足歩行までするからニャ.

ほな,犬以外のナニかが出るんだろか? お正月らしいモノだけでも,門松,注連縄,破魔矢,羽子板,駒,鏡餅,宝船,打出の小槌…….動物なら鶴とか亀なら十二支の制約がないし,タヌキぼーやって隠し球(?)もあるワケだ(笑).

だけどタヌぼーって,あんま絵描かないからニャ.文字だけでデザインしちゃうってのも,タヌぼーならやりかねんぞよ.

ま,そのへんは年明けてからのおたのしみってことで.お好きなよーに予想しちゃって下さいまし.webにも画像で発表しまっせ.

2005年12月13日

MUJI Xmas

2日続けて雪の情報ってんじゃゲエがないんで,クリスマスのネタでも出しやしょ.

先日仕事で松江に行ったとき,無印良品で拾った『MUJI Xmas』なるパンフレット.「世界中の無印良品が,ヨーロッパ,アジアの各都市から選りすぐったクリスマスプレゼント」の写真集のよーなカタログでござい.どんな感じかってのは,MUJI.netの特設ペイジに用意してあるパンフレットのFlash版や,パンフレットの写真使ったスクリーン・セイヴァーが参考になるノダ.ぬくもりが感じられる写真ナノダ.

webじゃあまり再現されてないけど,このパンフレット,全篇が英日仏中の4言語で書かれてて,タイポグラフィもサン・セリフ体でバッチリまとめてるノダ.欧文書体はHelveticaで,日本語,中国語の書体もHelveticaに合うゴシック体を選んであるノダ.ウェイト(太さ)はそれぞれたった2種類.

写真中心の頁は,行頭の左端をキッチリそろえたストイックな組版.それがテクスト中心の記事になると,かなり自由度の高いレイアウトやっちゃってます.ロンドン,東京,パリ,香港のお客さんが,クリスマスのプレゼントに選ぶ無印良品の品物を紹介してる頁じゃ,商品持ったお客さんの切り抜き写真に,お客さんひとりひとりのコメントのテクストをまとわりつかせてるノダ.写真の大きさや配置,文字の大きさやテクストの行数はみ~んなランダム.目立った統一感は,4言語のテクストが,お客さんそれぞれの母語で書かれたのを一番上にしてるくらいナノダ.誌面に変化があって,見ててたのしいノダ.

紙の質感もいいから,こりゃゼヒ実物を手にとってみてちょ.

2005年12月 6日

AdobeがMacromediaの買収を完了

さっき「ブログ普及委員会」のにゅーすで,「eight8.jp」の話題も出すのにMacrmediaのサイトを確認したら,MacrmediaのロゴがAdobeのロゴに変わってて,その右に「formaly macromedia」の文字が.

4月に発表されたAdobe SystemsによるMacromedia買収が,ついに完了したそーですわ(MYCOM PC WEB).

合衆国に本拠を置く,グラフィック制作ソフトウェア開発の2大企業間の大型買収.タヌぼーも,Adobeにゃ主に印刷物のデザインで,Macromediaにゃwebのデザインで,それぞれの製品使ってるんで,仕事上,その動向にゃ無関心ってワケにゃいかんノダ.

今後注目なのは,両社間で競合してきた製品やフォーマットをどう整理してくか? ってことナノダ.

買収完了と同時に発表された両社製品の統合パッケイジ,Adobe Bundlesシリーズのひとつに,Adobe Creative Suite 2 PremiumMacromedia Studio 8という両社を代表する統合パッケイジをそのまま1つの箱に収めた,Adobe Web Bundleが含まれてるとこを見ると,しばらくは既成製品の併存状態が続きそーだけど,特にweb制作の分野じゃ,まともに競合しちゃってるんで,いつまでも現状維持ってことにゃいかんでしょな.

一方の製品を淘汰するか,両社製品をいいとこどりした新製品を開発するか…….ユーザーにとって大型買収のメリットがあるのかどーか,試金石になりそーでんな.

Adobe,Macromedia間で競合する製品
統合パッケイジ名 Adobe Creative Suite Macromedia Studio
オーサリング GoLive Dreamweaver
画像処理 Photoshopの一部の機能 Fireworks

ちなみに,Adobe LiveMotionの販売が2003年に終了したり,Macromedia FreeHandが今年出たStudio 8に収録されなかったりと,ある程度は競合関係が整理されてるノダ.

かつてAdobe,Macromedia間で競合していた製品
会社名 Adobe Systems Macromedia
Flash制作 LiveMotion Flash (Professional/Basic)
ヴェクター・データ制作 Illustrator FreeHand

ブログ普及委員会

12月5日,みなさんにお知らせすることがあります.―眞鍋かをり

なんて予告が,このところ仕事で見る機会が多かったココログのポータル・サイトに出てたノダけど,予告通りに昨日明かされた「お知らせ」ってのが,「ブログ普及委員会」なるwebの開設だったノダ.

コンテンツやデザインのコンセプトは,“委員会”っちゅーより,どー見たって“学校の教室”ナノダけど(笑),“眞鍋委員長”を先生役にした,その名の通り,blog初心者向けのキャンペイン・サイトってとこナノダ.ココログの無料コース「フリー」が先日出たのも(タヌキにゅーす 12月1日),よーするにこの“委員会活動”の準備だったノダろニャ.

さてこのweb,主なコンテンツはFlashで作られてるノダ.眞鍋委員長が生徒の質問に答えていく「眞鍋式ブログ講座」なんざ,全篇Flashによる実写映像.委員長が教室に入ってきて,ちゃんと挨拶交わすしたあとは,生徒ひとりひとりをクリックすると,それぞれ内容の異なる問答が始まるノダ.

こーゆーDVDさながらのコンテンツをweb上で実現するにゃ,MPEGやWindows Media,Quick Timeといった動画ファイルのフォーマットに比べて,ファイル容量を抑えられるFlashが向いてるノダ.

もっとも,これだけFlashをふんだんに使ったコンテンツを閲覧するにゃ,ブロードバンド環境や一定のスペック満たしたPCが欲しいところではあるニャ.だけど,Flashが普及し出した時期によく見かけた,トップ・ペイジに動画使ってみましたとか,ナヴィゲイションまわりに音や動きをつけてみましたとかいった,あまり必然性のない使われ方とは比較にならないほど,魅力的にFlashが導入されてるノダ.

最近話題の類例にゃ,web制作用のソフトウェアを詰め合わせたMacromedia Studio 8のキャンペイン・サイト「eight8.jp」があるノダ.こっちはモデルさんがしゃべって動いてサイト全体をごあんな~い.Flashの使い方,桁はずれにリッチなことになってるぞよ.

それにしても,どっちも人件費かかったんだろニャ…….

2005年11月26日

「光の道」島根上映会,終了

私が広告デザインを担当しました「光の道」島根上映会に行き,無事終了を見届けました.関係のみなさん,おつかれさまでした.何でも今ごろは「24時間耐久慰労会」だそーで(笑).

2005年11月18日

『SOVIET STYLE』

『SOVIET STYLE』の写真

みなさま,御機嫌いかがお過ごしですか? 『たぬき家小春の懸賞生活』の時間がやって参りました.

先日,さるメイル・マガジンの読者プレゼントに応募いたしましたところ,一昨日当選者の発表がございまして,そして早くも本日,我がタヌキ小屋に郵送されて参りました.

その迅速さに驚き入りつつ,本日御紹介いたします商品は,1917年の革命をはさむ時期のロシアで巻き起こった藝術運動「ロシア構成主義」のデザイン・パターンを収めた本とCD-ROMのセット『SOVIET STYLE』(BNN,2005)でございます…….

……あー,ワレながら気持ち悪いノダ(笑).そろそろ石ちゃん語に戻すノダ.

1910年代ってのは,イタリア未来派,デ・ステイル(オランダ),バウハウス(ドイツ)といった構成主義に立った藝術運動がヨーロッパのあちこちで起きたノダ.それも,絵画,建築,彫刻,デザイン……といった,いろ~んな分野にまたがった形で.点,線,面,多角形や円といった幾何学的なかたちが,どのよーに構成されてモノをかたちづくってるのか,それをあぶり出したノダ.今につながるモダン・デザインの源流ナノダ.

中でもロシア構成主義ってのは,ソヴィエト連邦という社会主義国家の建設運動に結びついて,労働者とか,重工業を中心とする産業,軍事といったモノが,作品の主なテーマになってるノダ.

『SOVIET STYLE』にゃ,ロシア構成主義を再現した100点のパターン見本とそのJPEGファイルが収録されてて,デザイン素材として使うことができるノダ.半分くらいは,上に挙げたよーな,いかにもCCCPって感じのパターン.ねじや歯車,工場やの建物,蒸気機関車に軍用飛行機や軍艦,鎌とハンマー持った労働者……今となっちゃ,ナンデまたそんなモノばかりが大量にデザイン化されてったんじゃろ?? って気にもなるワケだけど,そーいったフシギさを味わうのも『SOVIET STYLE』の読み方なんだろニャ.

SOVIET STYLE
SOVIET STYLE
posted with amazlet on 05.11.18
Tomi Oladipo William Orr Sweeney
ビー・エヌ・エヌ新社 (2005/09/28)

2005年11月10日

「光の道」島根上映会のチラシ

昨日御紹介しました映画「光の道」島根上映会(タヌキにゅーす)のwebで,上映会のチラシのPDFファイルを公開しました.

下記よりダウンロードして御覧下さい.
http://shimane.topophiria.com/info/

2005年11月 9日

石倉慎吾監督作品「光の道」島根上映会

チラシの画像

石川陽春デザインワークス」には未掲載ですが,松江市出身の映画監督・石倉慎吾さんの作品上映会のための広告作品(チラシ,チケット,web)を手がけました.

上映会の詳細は,http://shimane.topophiria.com/で御確認下さい.

日時
2005年11月26日(土)
開場14:00
上映14:30
場所
島根県立美術館ホール(松江市袖師町1-5)
鑑賞料
前売券800円
当日券1,000円
チケット取扱
今井書店グループセンター店 STUDIO WONDER
NU RECORDS
島根県民会館 しまね文化情報コーナー
島根県立美術館 ミュージアムショップ
今井書店出雲店
ブックセンターコスモ出雲店
ビッグハート出雲
主催
映画「光の道」島根上映会実行委員会
後援
有限会社向村電気
松江サッシ建材株式会社
wato design
お問い合わせ
e-mail: phonicnova@ybb.ne.jp
tel: 090-2291-7432(itagaki)

2005年10月29日

デザイナーとの会食

デザイン方面の学校に行ったことも就職の経験もないままデザイナーとして活動している私には,同業者(副業の場合を含む)の知り合いは片手の指で数えられるほどしかいません.今日はそのうちのおひとりで,以前からメイルでやりとりのあった同年生まれのデザイナーの方に初めてお目にかかり,昼食をともにしながら,お互いの作品や制作環境,デザイナーになるまでの道のり,デザインの手法や考え方などを語り合いました.

そのデザイナーの方は,今年2月の島根広告賞で私の出品パネルを御覧になり,私に興味を持って下さったとのこと.実は私もその方の作品にはかねて惹かれるものがあり,誰の作品とも知らないうちにチラシやポスターを集めていました.ストーリー性のある作品世界,私とは異なる手法での独特のタイポグラフィ,そして写真のディレクション.県内で活動するデザイナーの中では,最も魅力的な作品を精力的に世に送っているひとりであると,私は見ています.

話題の中心は,相手の方のフォト・ディレクションと,私のInDesignとOpenTypeフォントを用いたタイポグラフィという,互いの得意分野に絞られていきました.私は写真を積極的に用いた作品を手がけたことがないため,その綿密な絵コンテづくりや,ユーモアを含むストーリー設定といった舞台裏のお話には,大いに興味をそそられました.

「いつか一緒に仕事ができれば」,そんな話もしました.実現すれば,きっと世の中ちょっぴり面白いことになりそうな気がします.

2005年10月21日

クウネルくんのスクリーン・セイヴァー

の~んびりゆっくりした暮らし方を紹介する雑誌『ku:nel(クウネル)』(マガジンハウス)のキャラクターは,その名もズバリ「クウネルくん」(絵:坂崎千春).「食う」+「寝る」=「クウネル」なモンだから,コロコロした体型でかわいいノダ.

『ku:nel』サイトにゃ,そんなクウネルくんのPC用壁紙(現在15種類)があって,今までも愛用してたけど,今度はスクリーン・セイヴァーも出たノダ.サイト内の「クウネルくん劇場」や,近ごろ出た絵本『クウネルがゆく』(マガジンハウス)の世界をそのまま再現してるノダ.どのおはなしがスクリーン・セイヴァーになってるかは,使ってみてのおたのしみってことで.

クウネルの本 クウネルがゆく
坂崎 千春
マガジンハウス (2005/09/20)
売り上げランキング: 762

2005年10月11日

『季刊d/SIGN』No. 11

『季刊d/SIGN』No. 11の表紙

出雲のぞみ教会のコンサートにゃ電車で出かけたノダけど,駅に着いてから開演まで時間があったんで,おとといは足伸ばして今井書店に寄ったノダ.そんときにたまたま見っけて買ったのが,『季刊d/SIGN(デザイン)』のNo. 11ナノダ.

責任編輯が戸田ツトムに鈴木一誌っちゅー,タヌキぼーやがエディトリアル・デザインに興味持つきっかけ作った2人なんで,創刊時から毎号買ってるノダ.No. 11にゃ,この雑誌にゃいつか必ず登場すると踏んでた杉浦康平さんの,インタヴューが31pp.どどーんと掲載.長いもんだからすぐに読み切れそーにないノダけど(汗),身体感覚に発するデザインの発想が話の中心になってるみたいナノダ.そーゆー角度から自分のデザイン語れる人なんて,きっとめったにいないぞよ.

ところでインタヴューの冒頭,

戸田 『d/SIGN』は,季刊で発行しようとしているのですが,いつも詰めこみ過ぎになってしまい,「3か月で全部読めるわけがない」とよく言われます(笑).ようやく10号を超えて「自然のデザイン」特集にたどり着きました.
杉浦 おめでとう.でもほんとうに,文字を詰めこんでいると思うよ.ぼくなんか1冊読むのにずっとかかっているくらいだから(笑).

なんてやりとりが載ってたのにゃ,ウンウンうなづいちゃったノダ.同じこと思ってたの,タヌぼーだけじゃなかったんだニャ(笑).しかし作り手も読み手も,4年間よーやってるノダ.

季刊d/SIGN―知覚の地層を探索するデザイン批評誌 (No.11)
戸田 ツトム 鈴木 一誌
太田出版 (2005/10)

2005年9月25日

新・津和野町章

日本各地でいろいろあった“平成の大合併”も,いよいよ大詰めでんな.タヌぼーが住んでる出雲市も,合併から半年でござい.

今日は同じ島根県内でもウ~ンと西の,津和野町日原町が合併して,新しい「津和野町」が発足したノダ.

でさ,その新・津和野町の町章がナンともステキナノダ.

まずは『津和野町・日原町合併協議会だより』の第13号PDFファイル)見ておくんなまし.「かねにともえ」って言って,家紋でよく見かける「矩(=曲:かね)」と「二つ巴(ふたつともえ)」の組み合わせナノダ.「矩(=曲)」ってのは大工さんの道具で,矩尺(曲尺)というL字型のものさしナノダ.

家紋ってのは,動植物や自然現象から道具,幾何学模様に至るまで,文字通り森羅万象を図案化した,日本の伝統的なグラフィック・デザインナノダ.その手法で直球勝負するあたり,近世の城下町の面影をよ~くのこしてる津和野をかかえる町のシンボルにピッタリだニャ.

この町章をデザインしたのは,旧・津和野町出身の画家・安野光雅翁ナノダ.

ちなみに町旗にゃ,上辺に横方向の赤い2本線が入ってるのは,石州の赤瓦だろニャ.赤瓦は石見地方の建築文化をもっともよく代表するノダ.町章といい町旗といい,ええ仕事しましたな,じっちゃん(誰?).

ちなみに旧・津和野町役場ってのが,木造平屋に石州瓦のっけて,土壁の塀に囲まれて城下町に溶け込んだ,これまたエエ感じの古い庁舎ナノダ.新町の庁舎が旧・日原町役場だってんで,どーなることか気になってたけど,ニュース見たら新町の津和野分庁舎として開庁式やっててホッとしたノダ.これからも長~く使われて欲しいニャ.

2005年9月10日

『千都フォントライブラリー書体総覧[貮]ゴシック体編』

『書体総覧』のグリフ一覧

月刊誌の読者プレゼントに当選したってんでブツが届いたノダ.最近応募してなかったんで,「ふにゃ?」って思って同封の書面見たら,ナンと1月号のプレゼントだったノダ.だいぶ前やないか~い.でも当選発表なんてイチイチ見ないから,この半年間,当選したことすら知らんかったノダ(笑).ま,当選知ってたら知ってたで,「おっそいニャ~」ってず~っと気ィもんでただろーから,精神衛生上はまことによろしかったんじゃござーませんでしょか.

さてさて.当選の品ってのは,『千都フォントライブラリー書体総覧[貮]ゴシック体編』(大日本スクリーン製造,2004).千都の「ヒラギノシリーズ」のうち,ゴシック体フォントの見本帳ナノダ.仕事柄,書体見本帳ってできるだけ多く集めたいモノナノダ.

収録対象は「ヒラギノ角ゴシック体」「ヒラギノ丸ゴシック体」「ヒラギノ角ゴAD仮名」「ヒラギノ角ゴパッケージ用仮名」の4ファミリー.各ファミリーは,ウェイト(太さ)の違う3つから9つの書体で構成されてて,そのそれぞれについて1字ごとのサンプルや,組版のサンプルが載ってるノダ.同じファミリーでも,ウェイトによって文字を組んだときの印象が変わるし,一見しただけじゃどれも同じに見えちゃいそーな「ヒラギノ角ゴシック体」の仮名書体と「ヒラギノ角ゴAD仮名」「ヒラギノ角ゴパッケージ用仮名」との違いもよーくわかるノダ.違いを見つけるのが,書体見本帳を読む一番のたのしみナノダ.各ファミリーのデザインの特色を記した解説が,ちょーどいい参考になるノダ.

ナンと言っても大迫力なのは,「ヒラギノ角ゴシック Pro W3」フォントに収録された全部のグリフ(字形)20,317の一覧表.こりゃ一種の宇宙,世界地図でっせ,ダンナ(誰?).漢字,ひらがな,カタカナ,英数字,記号……日本語の表記がどれだけ多く文字の上に成り立ってるかってことを,改めて気づかされるノダ.

ヒラギノシリーズのうち6書体は,Mac OS Xに標準で入ってて,GUIにも採用されてるノダ.最初のOS Xが出て5年くらい経つハズだけど,あれ以上に美しい日本語のGUI持ったOSって,いまだに見たことないノダ.さすが林檎屋本舗,目のつけどころが違うノダって思うことしきりでござい.