『千都フォントライブラリー書体総覧[貮]ゴシック体編』
月刊誌の読者プレゼントに当選したってんでブツが届いたノダ.最近応募してなかったんで,「ふにゃ?」って思って同封の書面見たら,ナンと1月号のプレゼントだったノダ.だいぶ前やないか~い.でも当選発表なんてイチイチ見ないから,この半年間,当選したことすら知らんかったノダ(笑).ま,当選知ってたら知ってたで,「おっそいニャ~」ってず~っと気ィもんでただろーから,精神衛生上はまことによろしかったんじゃござーませんでしょか.
さてさて.当選の品ってのは,『千都フォントライブラリー書体総覧[貮]ゴシック体編』(大日本スクリーン製造,2004).千都の「ヒラギノシリーズ」のうち,ゴシック体フォントの見本帳ナノダ.仕事柄,書体見本帳ってできるだけ多く集めたいモノナノダ.
収録対象は「ヒラギノ角ゴシック体」「ヒラギノ丸ゴシック体」「ヒラギノ角ゴAD仮名」「ヒラギノ角ゴパッケージ用仮名」の4ファミリー.各ファミリーは,ウェイト(太さ)の違う3つから9つの書体で構成されてて,そのそれぞれについて1字ごとのサンプルや,組版のサンプルが載ってるノダ.同じファミリーでも,ウェイトによって文字を組んだときの印象が変わるし,一見しただけじゃどれも同じに見えちゃいそーな「ヒラギノ角ゴシック体」の仮名書体と「ヒラギノ角ゴAD仮名」「ヒラギノ角ゴパッケージ用仮名」との違いもよーくわかるノダ.違いを見つけるのが,書体見本帳を読む一番のたのしみナノダ.各ファミリーのデザインの特色を記した解説が,ちょーどいい参考になるノダ.
ナンと言っても大迫力なのは,「ヒラギノ角ゴシック Pro W3」フォントに収録された全部のグリフ(字形)20,317の一覧表.こりゃ一種の宇宙,世界地図でっせ,ダンナ(誰?).漢字,ひらがな,カタカナ,英数字,記号……日本語の表記がどれだけ多く文字の上に成り立ってるかってことを,改めて気づかされるノダ.
ヒラギノシリーズのうち6書体は,Mac OS Xに標準で入ってて,GUIにも採用されてるノダ.最初のOS Xが出て5年くらい経つハズだけど,あれ以上に美しい日本語のGUI持ったOSって,いまだに見たことないノダ.さすが林檎屋本舗,目のつけどころが違うノダって思うことしきりでござい.