『アートスケープ・クロニクル 1995-2005 :アート,ネット,ミュージアム』
美術情報の老舗サイトartscapeが,前身の時代を含めて開設10周年ってことで,この10年のアート・シーンをまとめた本『アートスケープ・クロニクル 1995-2005 :アート,ネット,ミュージアム』(大日本印刷株式会社ICC本部)が出るノダ.
紙媒体は25日発売だそーだけど,ひと足先に「web版」なるものが公開されてて,ニャンと全文が読めるとか.
web版の説明にゃ,
ネットでの閲覧は、本感覚のビューワを使ったDNPの「デジタルページメディア」ソリューションを採用しています。
とあるノダけど,実際に見たところ,Flash Paper(頁の概念を持ち,独自のヴューワーを内蔵したFlashコンテンツ)をブラッシュ・アップした感じの画面.右頁をクリックすると次頁を,左頁をクリックすると前頁をめくる(左綴じの本書の場合)よーな直感的な操作ができる上,附箋やペン書き込みの機能までついて,まさにモニター上の本ナノダ.文字列の選択はできんこと除けば,ファイルも操作も軽いし,使いやすいノダ.
とは言え,ナニしろ約200pp.もあるんで,読むのはこれからボチボチってことで.それにしても,これだけの大部の書籍を体裁ごとインターネット上で再現して,しかもファイル容量や通信速度,動作の軽快感,可読性って点でもラクチンなのには,10年間のインターネット環境の変化をヒシヒシと感じさせてくれるノダ.
本で取り上げてる期間は,タヌぼーにとっても意識的に美術を見てきたり,インターネットに触れてきた期間とほぼ重なるし,今じゃそれらと全く無縁ってワケにゃいかんよーな仕事やってるから,こりゃ必読の書じゃなかろーかって思うトコでござい.
タヌぼーが初めてインターネットに触ったのは1996年だったけど,当時nmpって言ったartscapeは,その最初期から見てたノダ.あのころは,サーチ・エンジンで美術館サイトがなかなか見つけられんかったんで,美術館サイトリンク集を活用してたニャ.artscapeになってからは,展覧会情報にチェックにず~っと使ってるノダ.長いつきあいになったモノだニャ.
大日本印刷株式会社ICC本部 (2005/11)