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2005年10月17日

植田正治写真美術館「HOMAGE」展

植田正治写真美術館内から見た大山

昨日の松江松聲会を講座だけで抜けて,行った先は大山のふもと,鳥取県西伯郡伯耆町の植田正治写真美術館ナノダ.企画展「HOMAGE:オマージュ・植田正治に捧ぐ─福山雅治・菊池武夫・堀内誠一」に,行こう行こうと思ってるうちに最終日になっちゃったノダ.

先週ヒサビサに会ったイラストレイターのまゆぼーが,堀内誠一目当てで行ってきたって言ってたノダ.あたしゃ堀内と言やあ『BRUTUS』のADってくらいにしか覚えてなかったから,『BRUTUS』の読者にゃとても見えないまゆぼーに「ナンデ?」って訊いたノダ.そしたら,西内ミナミ『ぐるんぱのようちえん』(福音館書店)って絵本の絵を描いた人だって言うノダ.それであたしゃナットク.まゆぼーが雑誌の連載で,「小さな頃,この絵本が,私に絵の楽しさを教えてくれた気がします」って紹介してたのが『ぐるんぱ』だったノダ.そっか,堀内っつぁんのおかげで,まゆぼーと時々仕事ができてんだニャ.こりゃ堀内っつぁんに足向けて寝られへんノダ……って,あの世に足向けないよーにするにゃ,どーしたらええんだっけ? タヌぼーのお目当ては,TAKEO KIKUCHIのファッション写真だったけど,こりゃもーひとつ,たのしみが増えましたわいな.

着いたらまぁ,にぎわっとったノダ.毎年少なくとも1回は行ってきて,料金払うのに3組以上の行列に並んだの初めてだったぞよ(笑).最終日ってことだけじゃなくて,地元ヴォランティアのHOMAGE GARDENとか“福山効果”によるんだろニャ.タヌぼーとしちゃ,もーちょい人少ない方が落ちついて見られるニャって感じだったけど,開館10年に植田の正ちゃん没後5年ってことで,たまにゃお祭りモードもよござんしょ.ワテも植田の正ちゃんファンのハシクレなんで,このあとリピーターが増えることを願うノダ.

タヌぼーはこの美術館に着いたら,まずは2階の映像展示室に入るノダ.この部屋に取りつけられた大型のカメラ用レンズを通して,美術館を見下ろす大山が,壁に映し出されたり,写真の歴史や植田の正ちゃんを紹介する映像が流れるノダ.でも今日は映像はお休みで,大山の様子が見られるだけだったノダ.映像はいつも同じだけど,バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」のプレリュードや,ドビュッシーの「夢」聴きながら見てると心地いいんでね,ちとザンネンでござんした.「HOMAGE」展が終わったら,いつもの映像展示が復活するのかニャ?

さていよいよ「HOMAGE」展.企画展示室は3部屋あるからって,福山・菊池・堀内で1部屋ずつ割り振っちゃうなんて,オモロないことしてないよね……なんて思いながら最初の部屋入ったら,吹き抜けの天井に奥行きのある,細長~い室内の左右2面の壁に,砂丘を写したどーんと大きな写真のパネルに,3人にちなむ写真の小さなパネルが,両面ともに1枚ずつ架かってたノダ.ほんの導入部ってとこでんな.これで1人1部屋の線は消えましたニャ.

(つづく)

ぐるんぱのようちえん
西内 ミナミ 堀内 誠一
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オマケ

美術館の着いたとき,駐車場の自動車から聞こえてきた,耳慣れた音楽.THE SQUARE(現在のT-SQUARE)「TRAVELERS」(アルバム『ADVENTURES』1984).大自然を前に聴くのも一興.
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