『SOVIET STYLE』
みなさま,御機嫌いかがお過ごしですか? 『たぬき家小春の懸賞生活』の時間がやって参りました.
先日,さるメイル・マガジンの読者プレゼントに応募いたしましたところ,一昨日当選者の発表がございまして,そして早くも本日,我がタヌキ小屋に郵送されて参りました.
その迅速さに驚き入りつつ,本日御紹介いたします商品は,1917年の革命をはさむ時期のロシアで巻き起こった藝術運動「ロシア構成主義」のデザイン・パターンを収めた本とCD-ROMのセット『SOVIET STYLE』(BNN,2005)でございます…….
……あー,ワレながら気持ち悪いノダ(笑).そろそろ石ちゃん語に戻すノダ.
1910年代ってのは,イタリア未来派,デ・ステイル(オランダ),バウハウス(ドイツ)といった構成主義に立った藝術運動がヨーロッパのあちこちで起きたノダ.それも,絵画,建築,彫刻,デザイン……といった,いろ~んな分野にまたがった形で.点,線,面,多角形や円といった幾何学的なかたちが,どのよーに構成されてモノをかたちづくってるのか,それをあぶり出したノダ.今につながるモダン・デザインの源流ナノダ.
中でもロシア構成主義ってのは,ソヴィエト連邦という社会主義国家の建設運動に結びついて,労働者とか,重工業を中心とする産業,軍事といったモノが,作品の主なテーマになってるノダ.
『SOVIET STYLE』にゃ,ロシア構成主義を再現した100点のパターン見本とそのJPEGファイルが収録されてて,デザイン素材として使うことができるノダ.半分くらいは,上に挙げたよーな,いかにもCCCPって感じのパターン.ねじや歯車,工場やの建物,蒸気機関車に軍用飛行機や軍艦,鎌とハンマー持った労働者……今となっちゃ,ナンデまたそんなモノばかりが大量にデザイン化されてったんじゃろ?? って気にもなるワケだけど,そーいったフシギさを味わうのも『SOVIET STYLE』の読み方なんだろニャ.
ビー・エヌ・エヌ新社 (2005/09/28)