2009年9月 7日

祝 STORE ROOM 2周年

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タヌキにゅーすに時々出てくる、松江の出雲ビル3階にあるチクチクワクワクな手芸のお店「STORE ROOM」が2周年。石原いしこちゃん、おめっとさんナノダ。

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↑こちら新顔のくまさんキット。ちょと眠そうな顔がカワイイぞよ。

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今度の土日に記念セールだって。フライヤー↑の旗のポールがよー見ると(笑)。

布と糸のセール

日時
2009(平成21)年09月12日(土)―13日(日)12:00-19:00
場所
STORE ROOM(出雲ビル3階/島根県松江市白潟本町33)
問い合わせ先
STORE ROOM
電話:0852-25-0735
詳細情報
http://www.store-room.net/news/eid343.html

2008年7月17日

STORE ROOMの「真夏のハンカチ展」(08/02-06)

タヌキぼーやがかかわる催し物の情報を立て続けにお届けしておりますタヌキにゅーす(笑).ネタが集まるときは集まるもので,もう1,2回分けることになりそうですが(汗).

そんなワケで今日もさっそく.

タヌキにゅーす読者にゃすっかりおなじみ,出雲ビル3階のSTORE ROOMで初めての展示会.ふむふむ,テーブルの上に海と太陽を広げた展示会だって.夏休みって感じだニャ.タヌキぼーやもこんなの↓デザインしてお手伝い.

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日時
2008(平成20)年08月02日(土)―06日(水)12:00-19:00
場所
STORE ROOM(出雲ビル3階/島根県松江市白潟本町33)
問い合わせ先
STORE ROOM
電話:0852-25-0735
詳細情報
http://www.store-room.net/news/eid159.html

2008年6月20日

ゆめタウン出雲に無印良品だって(ワーイ)

明日開店の大型店「ゆめタウン出雲」......出雲市中心部に住んでるウチらにゃ,期待していいんだか不安に思ったがいいんだかビミョーな存在ナノダけど,その前日の今日になって知った個人的によろこばしー情報ってのが,ゆめタウン内に「無印良品」が入るってこと.

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ちなみに↑の地図にゃ誤植これあり.

  • ×山陰道→○国道9号
  • ×国道9号→○国道9号バイパス

でござい.

今まで一番近い無印良品が松江SATYだったノダけど,今改装中でさ,携帯用の洗面用具とかクリアファイルとか飲み物とか本とか,夏物の帽子や扇子とか,フラッと立ち寄って調達あるいは物色できずに困ってたんで,とりあえずこれだけは,そーこーぬーけーに(小草若かい?!)助かるノダ.ま,松江駅に近い松江SATYとは違って,ゆめタウンはウチから自転車で10分以上はかかるから,フラッと行けそーでいけないっちゅーのがアレだけど(汗).


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2008年6月 4日

iPhoneはSoftBankから

とーとー,発表でんな.タヌぼー周辺で「日本でiPhoneはどの会社から出るか?」って話になると,ほぼ一致してSoftBankだったから,大方の予想通りってトコナノダ.2年前にも,SoftBankとAppleが提携して「iPod携帯開発へ」なんて話があったから,その延長上での見方だったノダ.

今,タヌぼーはauなんで(MEDIA SKIN愛用中)なんで,auから出てくれりゃiPhoneへの移行がラクだニャって,個人的予想とは別の個人的希望があったノダけど(笑),「FOMA,FOMAと盛んに言って,ついでにPHSやめちゃったDoCoMoからは,さすがに出ないっしょ」と(PHS撤退でDoCoMo→au+willcomに鞍替えした立場から)しゃべってたモンだから,とりあえず面目はほどこしたっちゅーか(汗っ).

......でも,DoCoMoがナンかザンネンがってるってことは,キョーミは大いにあったのね.

2008年2月19日

どこかのどかな風景:岡博之写真展(02/23-27)

ポストカードの画像

島根県出雲地方の簸川平野(出雲平野)の民家に見られる防風林「築地松(ついじまつ)」の剪定職人さんが,趣味の写真とバイク旅行を通じて撮影した島根県内の風景の写真による展覧会が開催されます.案内のポストカードのデザインを石川陽春が担当しました.

日時
2008年02月23日(金)―27日(水)12:00-19:00(最終日は17:00まで)
会場
SOUKA - 草花(島根県松江市白潟本町33 出雲ビル4階)
問い合わせ先
電話:0852-27-0933(SOUKA)

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2008年1月13日

鴨南蛮そば

昨日は雨ん中で発掘現場に1時間半もいたもんだから,さすがに体が冷えちゃって.松江城山のまわりにゃ何軒もそば屋があるから,あったかいおそばでも食べよーと,入った先は城山の北堀沿い,塩見縄手の八雲庵.タヌぼーのまわりじゃ誰もが口をそろえておいしいって言ってる,鴨南蛮そばを初めて食べたノダ.

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鴨の肉に鴨のだしって,そばとの相性どんなだろ? 油っぽく,こってりしちゃうんじゃない? なんて思ってたけど,いざ食べてみりゃ,あっさり風味なこと塩ラーメンのごとしでさ.そばにお肉でも異物感まるでなく,スイスイと口に入ってったノダ.そば湯が入ってないのか,だし汁があんまりトロリとしてないから,箸が重くならないし.

何しろあたしゃ,タヌキのくせに島根三大舌なんで,そばといえば,いつもは割子そば.あったかいおそばなんて,めったに食べないノダけど,これに関しちゃその問題もなかったノダ.また食べよっと.

2008年1月 3日

大社周辺の交通規制

今年も三が日のうちに,出雲大社古代出雲歴史博物館に行ってきたノダ.出雲大社じゃ,普段は一般開放されてない瑞垣の内まで入ることができるんでね,本殿前の楼門をじっくり見たり,楼門の向こうに本殿の階を見たりしてきたワケでござい.歴博じゃ,古代米のつきたてお餅をもろて帰ったノダ.

去年に続いて,大社と歴博のまわりじゃ,車輌通行止めや一方通行で,一般の自動車の交通規制をしてたノダ.

交通規制を実施する神門通りの写真

いつもは自動車用の2車線が中央に鎮座ましまし,両脇に歩道が充分に確保されてない神門通りも,こんな具合に歩行者がわんさかナノダ.もう歩きやすいのなんのって.それに,これこそ門前町の風情ってモンでしょ.

やっぱ門前町ってのは,参拝客歩かせないことにゃ繁盛しないハズ.社寺参拝の行き帰りに,ぶらりと立ち寄れるのが,参詣道に面したお店のいいトコだもの.そこに自動車どんどん通らせて,しかも社寺の境内の隣りに大きな駐車場があろーものなら,参拝客は社寺に直行しちゃって門前町は素通りナノダ.JR大社線が廃止になったのも(1990年),神門通りの商店が激減して,生き残ったみやげ物店が出雲大社の駐車場附近に集中しちゃったのも,その結果なんじゃなかろか.

大みそかや三が日だけと言わず,「歩く門前町」の日,増やしてって欲しいモノだニャ.

2007年12月25日

「移動郵便局」2月に試験導入

中心市街地住まいのタヌぼーは,ありがたいことに郵便局で不自由するこたぁないノダけど,簡易郵便局すら一時閉鎖して,身近に金融機関がない地域って,珍しくなくなっちゃってるのね.一時閉鎖の簡易郵便局が4299局中424局って,深刻な数字じゃない? ビックリしたノダ.

郵政民営化でどーなっちゃうんだろって思ってた郵便局,いいトコもあるじゃござんせんか.

2007年11月20日

真夜中のUNIQLOCK

UNIQLOCKの時計表示スクリーン・ショット

今年6月に登場したUNIQLOのプロモーション・サイト「UNIQLOCK」が秋に衣替えしていたことに……今月に入って気がついたタヌキぼーやです(遅いねん).

夏には,UNIQLOのポロ・シャツを着た4人のおねーちゃんが時報に合わせて踊ってる図と時計が,5秒ごとに交互に現れるFlashを表示していたUNIQLOCK.今度は4人がカシミア・ニットに着替えて再登場.ダンスとFantstic Plastic Machineの音楽もちょっびり衣替え,場所は夏と同じ教会です.

UNIQLOCKのダンススクリーン・ショット

UNIQLOCKのFlashは,blogパーツやスクリーン・セイヴァーとしても配布され,さまざまなblogや自分のPCでも楽しめるようになっています.UNIQLOCKサイトには,blogパーツが貼り付けられたblogの世界分布図(WORLD.UNIQLOCK)まで用意してあります.

タヌキにゅーすにblogパーツはありませんが,ワタクシのPCにはUNIQLOCKのスクリーン・セイヴァーをインストールしてあります.映像と音楽の小気味よさから,今年手に入れたスクリーン・セイヴァーの中では一番のお気に入りで,先週から,やっと新版を導入しました.

数日後,たまたま午前12時過ぎにスクリーン・セイヴァーの再生が始まって,ディスプレイに映し出されたものにビックリ.

UNIQLOCKの真夜中のスクリーン・ショット

おねーちゃん,寝てる……?

これは夏版にはなかった趣向ですね.みんな寝てるわけじゃありませんが,ダンスはお休み.時計のエフェクトや音楽も,ほかの時間帯とは変わります.どんな変化が見られるかは,御自身の目と耳で確かめられたし(あたしゃネムいけど).

ここまで書いてblogパーツを貼り付けない手はないんで,このエントリー限定で↓

2007年11月14日

IXY

カレコレ8年使ってきたディジタル・カメラが成仏しちゃったんで,新しいカメラを買うたノダ.

IXYの写真

IXY DIGITAL 910 ISナノダ.

タヌぼーとしちゃ念願のIXYナノダ.1996年に初代IXYがAPS版(懐かしいニャ)で出て,江角マキコがネックレスのよーに首からIXYさげてる広告見たときにゃビックリしたニャ.機器って感じじゃなくて,ほんとアクセサリーみたいだったもの.そのときから縦置きで小型の直方体でさ,タヌぼーに似合うかどーかは別として(笑),こーゆープロダクトを手もとに置いて使いたいニャって気がしたノダ.

はじめてディジタル・カメラ買ったときにゃ,まだIXYのディジタル版が出てなかったから,やっとこのときがめぐってきたってトコでござい.

こーして手にとってみますとですな,ナンかに似てる……そーだ,『水戸黄門』の印籠(笑).まーるいズーム・レンズの部分が葵の御紋でさ,「この紋所が目に入らぬか〜」なんて(伊吹吾郎風に).うん,このネタ当分使おっと(どこで??).

2007年10月21日

自動車に同乗する相手を見つけるサイト

「自家用車なければ生活できぬ」とされる土地の気風に逆らう生き物,タヌキぼーやでございやす.家族3人,自家用車もなければ四輪の自動車免許の所持者もいません(実話).

ちょーど今,たまたま目にしたNHKの『つながるテレビ@ヒューマン』で,“自動車がとりもつ人とのつながり”の事例として,自動車の同乗相手を見つけるサイト「のってこ!」を紹介していました.

旅行や帰省などで,同じ方角や目的地に向かうドライヴァーと同乗希望者を引き合わせるサイトのようです.ドライヴァーも同乗希望者も,それぞれサイト登録が必要で,その際ドライヴァー側は運転免許証の提示が必須とのこと.同乗が決まると,同乗希望者はこのシステムの利用料として525円をサイト運営者に支払い,同乗の際に発生する有料道路の料金や飲食費などの実費はドライヴァーとワリカンにする,という仕組みだそうです.こういうライドシェアのシステムは,欧米でも学生など若い人たちを中心に利用者が増えているとか,

TVに登場した同乗希望者の若い人は「一緒に乗った人が先輩だったりすると,人生のこととかいろいろな話が聞けて,ためになる」みたいなことを言ってました.旅は道連れ世は情けというわけですな.番組でも言っていたように,利用者間のトラブルが発生しないかどうかの課題はあるかも知れませんが,行政なども後押しして,より安全な移動が確保されるようになればいいですね.

環境問題にとどまらず,交通渋滞や自家用車の維持管理のことを考えると,誰もが自動車を運転したり所有したりすることもないと思いますから(実感),こういう自動車の使い道が開けているのはよいことではないでしょうか.私は自動車にゃ酔うタチなんで,自分でこういうサーヴィスを利用することは考えられませんが(汗).でも,これほどクルマ社会になりますと,ひとりくらい自動車運転できなくたって,誰かがナンとかしてくれますよ,おかげさんで.それを証明しているのが,ライドシェアのサーヴィス,と私は受けとめました.

2007年9月14日

松江初のアイリッシュ・パブ開店

畏くも山陰日本アイルランド協会の 女王陛下(誰?)から,「宣伝してね」と勅命が下りましたんで,御心に沿い奉るべく.

実はアイリッシュ系だった小泉八雲の縁で,日本におけるアイルランド友好の聖地(?)のひとつになっちょります島根県の松江市に,初めてのアイリッシュ・パブが,本日開店したんだそーですわ.

今日から16日(日)は,ギネスはじめお酒が終日お安くなってるとのことなんで,我と思わん酒豪の各位は行ってみましょー.3ヶ月前ワタクシにサインを求めてきた奇特な酒豪大学生(誰?)は,さっそく出かけるよーに.

あたしゃお酒は飲みませんから,代わりにとりあえず生ハムのサラダ食べたいです.

セント・ジェームス・ゲート(ST. JAMES'S GATE)

営業時間
18:30-
ハッピーアワー(お酒が安くなります):18:30-20:00
所在地
島根県松江市伊勢宮町501-12
phone:0852-25-9595

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2007年9月 9日

日曜日もちょこっと松江巡回

今日は昼まで松江の白潟本町でござんした.

STICビルの「ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江」は,朝から講演会2本立て.八幡先生は次の講演の武部のおっちゃん(←と言った方がしっくり来るノダ)と掛け合い始めるし.武部のおっちゃんも大阪弁そのままで誌上採録したいくらいだったし,それだけでなかなかの収穫.

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そのあと移動の列車に乗る前にゃ,おべんとーは出雲ビルで調達ナノダ.4階で昨日からやってる「おいしいで祝う、9月」.スタッフはだいたい顔なじみ.地中海方面で留学して帰ってきたA隊員(ナンの隊員だか)などなど,ウマいものはおまかせの面々ナノダ.パエリアと魚介類のリゾットと,おみやげの桃入りのパンを買うたノダ.モグモグ,ほんのこて,うまかごわす.

南へ数分歩いた天神町じゃ,昨日で能楽基礎講座が終わった笛方の槻宅さんの稽古日.こっちは時間切れで立ち寄れんかったノダ.近ごろはお弟子さん連中との交流も出てきたんで,顔出したかったニャ.

2007年9月 8日

松江巡回

今度の土日は松江へ行こう」で取り上げたところを巡回してきたノダ.

STORE ROOM店内の写真

出雲ビルに開店したSTORE ROOM.いしこちゃん,おめとっさんナノダ.シンプルな空間に色とりどりの手芸素材や,石原まゆみオリジナルのバッグやエプロン.上の階の「おいしいで祝う、9月」ともどもにぎやかなことになってたノダ.お菓子ウマかったっす,Mme Lume(誰?).

開場前のシンポジウム会場の写真

そのご近所,STICビルの「ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江」で,キャベツとベーコンの煮込みでおひるごはん.各種ワークショップはなかなかの盛況.そのあと開場前のシンポジウム会場を見せてもろたノダ.看板もいちおー,デザインしやした.明日は午前中の講演会に行きやすノダ.

んでもって,最後は島根県民会館で能楽基礎講座.大ホールでミュージカル「あいと地球と競売人」,中ホールの名画劇場で「不都合な真実」やってて館内フル回転.それでも40人近く来てたかニャ.ワタクシ,ガラにもなく全3回,受付やっとりました(笑).「来年もやってね」って声がいっぱい寄せられてるとか.詳しい報告は「山陰の能・狂言を見に行く会」で改めて.

2007年9月 6日

iPod touch発表

新しいiPodが発表されましたね.

モデル体型から2等身に生まれ変わって(笑)面目一新のiPod nanoもさることながら,注目はなんたって,「電話抜きiPhone」ことiPod touchでしょう.

iPod touchを紹介するAppleサイトのスクリーン・ショット

電話,メイル・クライアント,カメラなどの機能こそ用意されていないものの,メディア・プレイヤーとしての機能や使い勝手,ブラウザーSafariの搭載,外観や寸法は,まさにiPhoneほぼそのまま.

一方,通信規格は,iPhoneがBluetooth 2.0+EDR,EDGE,そして無線LANの規格でもあるWi-Fiをサポートするのに対し,iPod touchは,Wi-Fiのみ.とはいえ,Wi-Fi対応ということは,FREESPOTなどの公衆無線LANスポットでの通信も可能(なはず)ですから,外出先での使い道も広がろうというもの.

その具体的な使い道として,Appleが示したモデルが,新設のiTunes Wi-Fi Music Storeからの楽曲購入.先週「新しいiPodのウワサ」というエントリーで触れた,「MacやWindows PCを経由せず,iTunes Storeから直接オーディオ/動画ファイルをダウンロードできるiPodが,近い将来出るんじゃないか」説が,ついに実現の運びとなったわけです.

携帯型端末の分野で,楽曲の購入から再生までを1台の機器でこなす,というモデルは,すでに携帯電話が一応打ち立てていますから,「iPodでも1台で済ませられないかな〜」という需要は見込めるかも知れませんね.MacやWindows PCを持ち歩かずに外出した先でも,Wi-Fi環境さえあれば,思い立ったときにiPod touchでオーディオ・ファイルを購入してその場で聴ける,という手軽さ.私などは仕事の打ち合わせ中に,無線LANにつながったMacBookで,話題に即したPodcastをダウンロードして再生することもありますから,趣味や娯楽にとどまらない活用を想定しています.

そうした意味で,iPod touchのある生活というのは,それなりに魅力を覚えるわけで,iPhoneが日本で使えるようになるまでの間,使ってみたいという誘惑に駆られるのですが,ディスク容量が最大16GBで,このほど8GBのモデル1つに絞り込まれたiPhoneとUSドルで同価格($399.00)なのは,ちょっと物足りない.私の場合は,動画のPodcastも少なからずiPodに入れておきたいので,せめて今使っているiPod並みに30GBは欲しいところです.まあ,遠からず実現の日は来ることでしょうがね.

それにしても,ここまでiPhoneとそっくりな姿を見せられると,人通りの多い場所で,iPod touchを耳に当てて独り言を言ってみたくなります.果たしてどれだけの数の人を,「いつの間に日本でiPhone使えるよーになったの??」と,カンチガイさせることができるでしょうか(笑).

2007年9月 5日

今度の土日は松江へ行こう

さーて,今度の土日,8日と9日は,タヌキぼーやとゆかりある人たちが,松江市内でいろーんな催しやるノダ.ここでひとまとめにして,ごあんなーいでござい.

ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江:友好団体シンポジウム+ワークショップ

チラシの画像

日本各地で活動するアイルランド友好団体が一堂に会するシンポジウムと,同時開催のアイルランド文化を知るためのワークショップ.広告デザインは石川陽春.

開催日
2007年9月8日(土)―9日(日)
場所
松江市市民活動センター(STICビル/島根県松江市白潟本町43)
詳細情報
http://www.sanin-japan-ireland.org/event/20070908.html
http://www.sanin-japan-ireland.org/event/20070908.html

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おいしいで祝う、9月

STORE ROOMのサイトのスクリーンショット

「ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江」会場と目と鼻の先にある出雲ビルで,4階のギャラリー「SOUKA - 草花」の1周年と,3階の「STORE ROOM」開店を記念して,おいしいもの大集合とか.SOUKAのメカちゃんも,STORE ROOMのいしこちゃんもおともだち.

開催日
2007年9月8日(土)―9日(日)12:30-17:30
場所
SOUKA - 草花(出雲ビル4階/島根県松江市白潟本町33)
詳細情報
http://www.store-room.net/news/eid66.html

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2007年 能楽基礎講座:鑑賞のヒント 第3回「能の器楽:囃子の魅力」

チラシの画像

「松江・能を知る集い」の槻宅聡さん(能楽森田流笛方/安来市出身)による新シリーズの講座も,いよいよ最終回.広告デザインは石川陽春.

日時
2007年09月8日(土)14:30-17:30
会場
島根県民会館 第1多目的ホール(島根県松江市殿町158)
詳細情報
http://hw001.gate01.com/tktk/basic2007/
http://www.civichall.pref.shimane.jp/hall/event/?20070707

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映画上映会「夢二映画特集」

表紙の画像

島根県立美術館で開催中の「大正ロマンの美人画家 竹久夢二展:夢二郷土美術館コレクションより」(09月23日まで)の関聯イベントひとつ.夢二を主人公とする映画2作品を上映.「竹久夢二展 イベントスケジュール」の広告デザインは石川陽春.

日時
2007年09月9日(日)
会場
島根県立美術館 ホール(島根県松江市袖師町1-5)
詳細情報
http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/sam/

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2007年8月30日

週末ヒゲ?!

NHKの『ゆうどきネットワーク』ってTV番組で,「週末だけヒゲをつけるのがハヤってる」なんてネタをやってて,サラリーマンに見えてしまうのがコンプレックスなIT企業の社長さんも,アゴヒゲつけてスタッフとの交流会に出かけてたノダ.自前のヒゲにしてしまうと,取引先と会うのに都合が悪いとかで,気分転換でつけヒゲ使うって感じだったノダ.

太閤秀吉が,武将のヒゲが当たり前の御時世に,体毛薄くて自前のヒゲが伸びないんで,つけヒゲでカンロクつけてたって説があるノダけど,今でもそーゆーヒゲの需要ってあるのね.それでも週末だけってのが,今の時代,ヒゲのポジションの不安定さも見え隠れしてるよーな気がするニャ.クールビズを呼びかけられても,ネクタイや背広だけは手放せない営業マンの世界みたいなモンなのかニャ?

つけヒゲでモメるサル太閤とタヌキぼーやの図

タヌキぼーやはつけヒゲどうかって?? いやあのね,タヌキのぼーやがヒゲはまずいっしょ(笑).でも,飼い主その12(誰?)は「タヌキだからいいじゃん」って言ってたニャ.……んー,それだと「タヌキおやぢ」になっちゃうじゃないかい??? そんなのいや〜んっっ!!!

2007年8月25日

そば屋 奥出雲 風水

今週も土曜日は,そば屋でござんしたノダ.

この暑いのに,松江から自転車で来客がありましてな(汗汗),パラオ1階の「そば屋 奥出雲 風水」に行ってみたいってんで,そこでお昼にしたノダ.ナンでも,奥出雲の「山県そば」で修業した御主人のお店だとか.

カウンター以外の席は,周りのラーメン屋やハンバーガー屋などなどと共用なんで,家族連れやらなんやらで,ワイワイガヤガヤ.店の風情は一切期待しないよーに.

そばを待つ間につまんだ「そばのかりんとう」.ポリポリしてて,塩味もちょーどいい感じだニャ.

割子そばの写真

さーて,出てきた割子そば.コシがしっかりしてて風味よし.ふつー夏はそばがおいしくない時期だって言うけど,んなこたぁ忘れちゃったい.

薬味のわさび,練りわさびでも粉わさびでもなく,ニャンと茎わさび.見るからにおいしそうナノダ,お店の人によると辛いらしいから,ちょびちょびと乗せてと(自転車氏は,ざるそばのつゆに半分くらい入れたところ,けっこーキタらしい),もみじおろしも,大根の辛みがよう出てたノダ.

パラオにそば屋ができたなんて,あたしゃ実はゼンゼン知らんかったノダけど,自転車氏ともども,こりゃまた大収穫と満足しましてござ〜い.ちゅーわけで,ねむりねこにゃん,今度行ってみましょーや(私信).

2007年8月22日

石原まゆみさんの「STORE ROOM」9月7日開店

松江・能を知る集い」のイラストレイション(2004-2006)をはじめ,いろいろオシゴト一緒にしてきた石原まゆみさんからDMが届きました.手芸素材やオリジナル・グッズを扱う,石原さんのお店兼アトリエが,9月7日(金)にオープンするという案内です.

ダイレクト・メイルの写真

サイトも新しくなりました.

サイトのスクリーンショット

場所は松江市白潟本町,1937年竣功の出雲ビル3階です.ここからどんな“チクチク,ワクワク”のまゆみわーるどが展開するやら,石原まゆみファンクラブ会員(自称)は楽しみにしています.

出雲ビル.撮影:1999年.今は「ラーメン」ののぼりや「クリーニング」の看板はありません(笑).


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2007年8月21日

「かまわぬ」扇子をもろたノダ〜

月のはじめに「新しい扇子が欲しいノダ〜!!」って,2日にわたってわーわー言ってたら(初日二日目),ねむりねこにゃん(誰?)から1本ちょーだいいたしやした〜.

これ↓

その扇子の写真

東京の「かまわぬ」って手ぬぐい屋さんの扇子ナノダ.ちみなにワタクシ,かまわぬのポスト・カード持っちょります.

「(扇面はタヌぼーが欲しがってた)紙じゃなくて布だけど」と,ねこにゃんのお言葉だったけど,瓢箪の絵のとぼけた感じがタヌキぼーやのゲエフウにピッタリなんで(笑),大事に使うノダ.ねこにゃん,ありがとさんでござーますノダ〜.

ひきつづき扇子情報,お待ちしてますノダ.島根三大暑がり(ナンジャそりゃ?)は扇子を酷使しちゃうもんだから(汗),2,3本は常備しときたいコンタンでござんす.

2007年8月20日

夏休みの朝のラジオ体操は今

夏休みにゃ小学生諸君は朝のラジオ体操に行くってのは,昔ばなしになってきたのかニャ?

夏休みに入るとラジオ体操の音が聞こえてくる部屋で寝てるおっかさんの話だと,ウチの町内じゃここ数年,夏休みのはじめとおわりの数日間しかやってる気配がないらしいノダ.ラジオの音量も,近所に気ィつかって,ずいぶん小さくなったとか.

音量はともかく,数日しかラジオ体操しないって,タヌぼーの小学生時分にゃ考えられんことだったニャ.1988年が小学生最後の夏休みだった世代ナノダけど,お盆休みと雨の日以外の平日にゃ,毎日やってたハズ.6年生のときにゃ,タヌぼーがラジオ持ってって,夏休み前に学校で配られた参加カードにハンコ押す係やってたから,そーカンタンにゃ休めまへんでしたわ(笑),

ためしにGoogleで「夏休み ラジオ体操」を検索すると,当世ラジオ体操事情がいろいろ見えてくるノダ.例えば2年前の記事だけど,教えて!gooの「ラジオ体操は今もあるのですか?」は集大成的でオモロイニャ.

ラジオ放送に合わせて6:30から始める昔ながらの地区もあれば,遅い時刻にカセットテープで実施するところもあり.あるいは数年前はお盆以外ほぼ毎日だったのが「7月に5日ほど、8月はお盆の後に5日ほどずつ」に変わったよーな,ウチの町内みたいなところとか,そもそも実施してないところとか,中にゃ「当地区の場合、ポスターで案内がでた翌日になぜかはがされていました。隣の地区には、参加しないようにやんわりいわれています」なんて妨害活動の実態まで出てるし(汗).参加賞や皆勤賞があるトコロもチラホラあるみたいで,これはウチらの経験じゃゼンゼンなかったし,想像もしなかったニャ.時代によっても地域によっても,実施形態にいろんな違いがあるみたい.

これからしばらく,会う人ごとにラジオ体操事情訊いてみよっかニャ.例えば同じ出雲市内でも,「ナンジャソリャ〜」って話が聞けるカモ???

2007年8月18日

蕎麦処八雲

大社で無線LAN使って打ち合わせすることになって,FREESPOTの公衆無線LANが利用できる蕎麦処八雲の本店に入ったノダ.

割子そばの写真

ここのそば,初めて食うたら,ツルッとした麺もつゆも甘みがあって.だいたいタヌぼーの好みは,ザラッとした麺に辛口のつゆナノダけど,対照的に甘みがハッキリ出てるのも意外とエエにゃ,とちょいとした発見.

それにしても16:00(閉店1時間前)とかだったのに,このへんのそば屋にしちゃ広い店内(まつえ・まちづくり塾『出雲そば通』[2006]によると,約80席)に,お客さんワンサカいてビックリ.出雲大社の駐車場の前で地の利がいいのにもよるのかニャ?

2007年8月 2日

新しい扇子が欲しいノダ〜!![2]

浮世絵の扇子の写真

昨日の扇子ばなしのつづきをちょこっと,

無印良品の扇子使い出す前にゃ,扇面が浮世絵になってるのを持ち歩いてたノダ.広重の『東海道五十三次』とか北斎の『富岳三十六景』みたいな風景画ナノダ.写楽の役者絵もエエノダけど,一番の好みは広重や北斎ナノダ.ま,少なくとも歌麿や春信じゃないっしょ,タヌキのぼーやをとっつかまえて,美人画の扇子持たせるなんざ(笑).

浮世絵をあしらった扇面で,余白に勘亭流の文字とか,オリジナルの浮世絵以外の要素を加えたモノとか見かけることあるけど,あたしゃそんなのいや〜んナノダ.できればオリジナルの浮世絵が全面をおおってて,いかにも扇面のために描かれた絵に見えるってのが好きでんな.そーゆーの,どっかの店先にないかニャ.

てなわけで,タヌキぼーやが気に入りそーな扇子+取扱店の情報募集中(よーするにそれが言いたかったんかい).

2007年8月 1日

新しい扇子が欲しいノダ〜!!

いやー,暑中お見舞いっす.たまにゃ宣伝じゃないにゅーすも書くどー(汗).

いくら暑いって言っても,昨日なんぞはムシムシしなくって気持ちエエくらいだったけど,今日はウチん中,空気がモヤモヤ〜としてたニャ.

そんな日にゃ,いつもの夏だとタヌぼーは扇子パタパタ……のハズなのに,この夏はそーしたくてもなかなかできんノダ.

ここ3,4年使ったきた扇子が2本とも老朽化しちゃってさ.紙がすれきれちゃって,ちぎれそーになってるノダ.買い換えたいノダけど,なかなか気に入ったのが見つからなくって.

今,いちおー持ち歩いてのが↓の2本.

老朽化した扇子の図

白一色で何の絵もない紙に,竹製の骨の色は白と黒の2種類でござい.無印良品で買ったノダけど,どっちも買った年限りの品で,次の年にゃ出なかったノダ.今年は松江の無印良品行っても,扇子そのものがござーせんの(シクシク).

こんなゲエフウの扇子を使い込んできたもんだから,扇面の絵の好みはウルサイし(今持ってるのは絵すらないけど),骨に彫り物がしてあるよーなのはいや〜んだし,まあ手のかかるお子さんでございますわ(誰?).去年は無印良品で,扇面が布で骨がアルミ製ってのが出てて,カッコよかったけど,アレ買っときゃよかったニャ〜.でも,布ってけっこー破れやすいのよね.紙がいちばんいいノダ.

自称「能・狂言を見に行く会」のタヌキぼーやなら,素謡扇や舞扇でもエエやないかって説もござーますけど,ありゃね,日用品として持ち歩くにゃ寸法がデカくて.その分いい風が来るノダけど,時代劇じゃなくて今の世の中でそーゆー使い方する図ってのは,ちょっとおかしいでしょ.もっともそれ以前に「素謡や仕舞の扇でそんなことしちゃいかん」って言われそーだけど(爆),ここは島根三大暑がりのひとりとゆー立場から(ナンジャソリャ),避暑用途の実用面について検討した次第.

それはさておきですな,夏物バーゲン始まったことだし,好みの扇子を安く買えないかニャ〜って,もうしばらく物色してみますノダ.

2007年1月12日

iPhone

カネガネ金がねぇとのウワサが絶えなかったタヌキぼーや……じゃなくて(ナンノコッチャ),カネガネ登場するとのウワサが絶えなかった“iPod+携帯電話”と思われる製品が,とーとー発表されましたニャ[CNET JAPAN].その名もズバリ「iPhone」でっか.

林檎屋本舗(Appleとも言う)の英語サイトに,製品の詳しい紹介が出とるノダけど,どーもこれは,“iPod+携帯電話”とゆー視角から注目されるモノじゃないですニャ.むしろ「iPhone」登場の意義は,「携帯電話がその多機能化にふさわしい形態を,ようやく獲得した(かも知れない)」点に求めるべきじゃなかろかと思うノダ.

その象徴的な事件が「ボタンの消滅」.電話機に憶えさせた番号を選択するだけで電話がかけられるよーになっても,メイルのやりとりの役割が重くなっても,常に電話機の表面にあった,電話番号を押すためのボタンが,とーとーなくなったノダ.

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2007年1月 2日

大社で食べる古代米のお菓子

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昨日の話ナノダけど,古代米で作ったスコンを食べてきたノダ.外も中もサクサクしてるし香ばしくて,ひと口でタヌぼーのお気に入り.

これはですな,出雲大社の東隣に3月10日に開館する島根県立古代出雲歴史博物館にできるカフェのメニューのひとつナノダ.開館前だけど,この三が日にやってる「れきはくのお正月」って催しで,カフェのメニューの一部が出てるノダ(写真の「古代米のスコーンのセット」は800円).

ほかにも古代米使ったお菓子がいくつか用意してたぞよ.ミルフィーユもあったよーな気がするニャ.

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昨日の元日だけだったけど,庭では古代米の餅つきぺったんぺったん.

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つきたてをもらっちゃったノダ.餅米で作った餅よりもねばりがあって,香りもよろし.

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大社の古い門前町にゃ「御菓子司とみや」って言って,古代米で作った饅頭やカステラを売り出した和菓子屋さんもあるノダ.

古代米で作ったお菓子が,なんだか大社名物になりそーな気配ナノダ.

2006年10月15日

石原まゆみさんの個展(10/21-29)

「松江・能を知る集い」のイラストレイションとかで,ちょくちょく一緒におしごとしてきた石原まゆみさんの個展が,もーすぐ始まるのでありま~す.石原まゆみファンクラブ会員(自称)としちゃ,うれしい限りナノダ.

まゆぼーは,松江で毎年のよーに個展をやってるノダけど,今回の秋・冬の雑貨なんだって.まゆぼーの『山陰Wink』でのご長寿連載「STORE ROOM」でも,ほんわかあったかな,かわいいモノこしらえて,いろいろ発表してるニャ.そーゆーのが間近で見られるってのは,わくわくするノダ.見に行ってやっておくんなせぇ.

秋冬 手芸展

日時
2006年10月21日(土)― 29日(日) 13:00-18:30
23日(月)は休み
場所
DOOR BOOKSTORE 内ギャラリー
松江市上乃木1-22-22
電話:0852-26-7846
詳細
http://ishiharamayumi.info/

そーそー,8月にね,そんないしこちゃんのwebができたノダ.デザインは本人ナノダけど,HTML化したりブログのシステムを取り入れたりするお手伝いは,実はタヌぼーがしてまして.開設したとき,日記にとりあげてくれたノダ.ありがとさんナノダ.

2006年1月15日

『20世紀デザインヒストリー』

『20世紀デザインヒストリー』の画像

みなさま,謹んで新年のおよろこびを申し上げます.『たぬき家小春の懸賞生活』本年第1回目として御紹介いたします品はこちらの1冊.渡辺千春+サラ・ディズリー『20世紀デザインヒストリー』(プチグラパブリッシング,2005)でございます.

本書はその名の通り,20世紀のデザインの歴史を著したもので,日本語と英語の2言語で併記されております.20世紀を10年で区切った各章に,その年代を代表するプロダクトや現象について,カラー図版を添えて解説してあります.どの項目も1頁もしくは1/2頁をあててありますから,テンポよく読み進めることができるようになっております.

全体といたしましては,日本発のデザインに関する項目が占める割合が多いように見受けられます.柳宗理やウォークマンから,戦時中の国民服,電気釜,カップヌードル,ファミリーコンピュータといった「エ? これもデザイン史で取り上げるの??」と思わせるものまで,多岐にわたって取り上げられております.身近にありふれたモノでも,デザインの視点から見ることによりまして,普段とは違ったモノが目の前に浮かんでくるかも知れませんね.

デザイン史の本だけに,巻末には「グラフィック」「プロダクト」「ファッションと素材」「建築」「社会現象」の5項目を並列させた,35頁にわたるデザイン史年表つき.

20世紀のモダン・デザインを代表する書体と申してよろしいでしょう―Helveticaで欧文書体を統一するとともに,明快なグリッド・システムでレイアウトされたブック・デザインも見逃せません.

『たぬき家小春の懸賞生活』,今回はこのへんで失礼いたします.みなさま,ごきげんよう.

20世紀デザインヒストリー
渡部 千春 サラ ティズリー Sarah Teasley
プチグラパブリッシング (2005/09)

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2006年1月10日

梢庵

仕事の打ち合わせで,宍道湖畔の「梢庵(しょうあん)」って喫茶店に行ってきたノダ.

このお店は,珈琲や紅茶を入れるカップを選ばせてくれるノダ.いずれもさまも島根県内各地の窯元が焼いたカップで,50種類くらいあったっけ?

善戒山窯のカップ

ワテが選んだのは浜田の善戒山窯.ザクッとした感じの取っ手が気に入ったノダ.濃いめのスペシャルブレンドで,グッと渋めに.

椿窯のカップ

打ち合わせのお相手は,温泉津の椿窯でカプチーノ.雪に寒椿でんな.

2006年1月 9日

出雲そばの拍子木食い

そばどころ出雲の国より発信しておりますタヌキにゅーす.

……ナニあらたまってんかって(笑)??

ゆんべの『NHKアーカイブス』で,『日本の伝統』の「そば」の回(1964)放送してたでしょ.われらが出雲もバッチリ出てたノダ.

松江の人はどんな風にそばを愉しんでるかって視点での取り上げ方だったニャ.

中でもビックリしたのは「拍子木食い」.割子そばを盛った角形の器を,左右の手にひとつずつ手にして口に近づけ,拍子木みたいにカチカチ打ってそばを口の方に寄せながら,箸を使わんで食べるってな,「んなアホな」って言いたくなる食べ方ナノダ(笑).そば好きぼーやだけど,こんなの見たことも聞いたこともなかったぞよ.でもGoogleで「拍子木食い」を検索したら,ちょこっと出てきたノダ.

ま,タヌぼーが見たことないってのは当然と言やぁ当然で.今の割子そばの器は,丸形って相場が決まってるから,「拍子木食い」なんてとてもできんと思うノダ.あーやって「拍子木食い」の映像が残ってるってことは,40年前はまだ角形が健在だったのかニャ? ある老舗のそば屋さんにゃ,明治期に使われてた角形の器ってのが展示してあるノダけどね.

2005年12月27日

SHISEIDO WEBSITE 10 YEARS

「SHISEIDO WEBSITE 10 YEARS」内,「資生堂ウェブサイト10年の歩み」のスクリーン・ショット

資生堂サイト開設10周年記念のコンテンツ「SHISEIDO WEBSITE 10 YEARS」が,来年1月末まで期間限定で公開されてるノダ.

中でも「資生堂ウェブサイト10年の歩み」ってコーナーがオモロいノダ.サイトの変遷を,当時のサイト画面をFlash化したスクリーン・ショット(1年ごとに最大7点)で紹介,あわせてインターネットや資生堂の年ごとの動向,それからアクセス数や資生堂ネット会員の増加をあらわすグラフも掲載してるノダ.さながら,日本の有名企業のサイトを通してみた,インターネットのこの10年の歩みってとこナノダ.

スクリーン・ショット見てるとさ,時々のwebデザインに時代を感じますニャー.

歴代サイト担当社員のインタヴューが,『Web Designing』2006年1月号に載ってるノダ.あわせて読むといいぞよ(せめて立ち読みすべし).

2005年12月13日

MUJI Xmas

2日続けて雪の情報ってんじゃゲエがないんで,クリスマスのネタでも出しやしょ.

先日仕事で松江に行ったとき,無印良品で拾った『MUJI Xmas』なるパンフレット.「世界中の無印良品が,ヨーロッパ,アジアの各都市から選りすぐったクリスマスプレゼント」の写真集のよーなカタログでござい.どんな感じかってのは,MUJI.netの特設ペイジに用意してあるパンフレットのFlash版や,パンフレットの写真使ったスクリーン・セイヴァーが参考になるノダ.ぬくもりが感じられる写真ナノダ.

webじゃあまり再現されてないけど,このパンフレット,全篇が英日仏中の4言語で書かれてて,タイポグラフィもサン・セリフ体でバッチリまとめてるノダ.欧文書体はHelveticaで,日本語,中国語の書体もHelveticaに合うゴシック体を選んであるノダ.ウェイト(太さ)はそれぞれたった2種類.

写真中心の頁は,行頭の左端をキッチリそろえたストイックな組版.それがテクスト中心の記事になると,かなり自由度の高いレイアウトやっちゃってます.ロンドン,東京,パリ,香港のお客さんが,クリスマスのプレゼントに選ぶ無印良品の品物を紹介してる頁じゃ,商品持ったお客さんの切り抜き写真に,お客さんひとりひとりのコメントのテクストをまとわりつかせてるノダ.写真の大きさや配置,文字の大きさやテクストの行数はみ~んなランダム.目立った統一感は,4言語のテクストが,お客さんそれぞれの母語で書かれたのを一番上にしてるくらいナノダ.誌面に変化があって,見ててたのしいノダ.

紙の質感もいいから,こりゃゼヒ実物を手にとってみてちょ.

2005年11月20日

DOOR BOOKSTORE

しもたー.今日は別のネタ出すつもりだったんで,写真撮ってへんノダわ.

いやあのね,松江で用事したあと,DOOR BOOKSTORE(松江市上乃木)に寄ったんですわ.で,そこのマダムやお客さん相手にタヌキにゅーすの宣伝したモノだから,DOOR話をせんで寝るワケにゃいかん展開になってもーて.それなら店の様子を写真に撮らせてもらえばよかったニャ,なんて今さらながら.ま,そりゃエエとして.

DOORってな,石ちゃん語で「山の手」って呼んでる上乃木の住宅地に,個人宅の一部を使って去年の秋に開店した小さな本屋さんナノダ.コンクリート・ブロックの建物でさ,2階まで吹き抜けになってるアトリエに,後藤繁雄とか白洲正子とか美術方面の洋書とか,店のマダムが選んだ本が並んでるノダ.とりあえず週刊誌ってつもりで行っても,んなモンはまるでないノダ.マダムの本棚みたいな感じナノダ.満月の夜にゃディナーがあったり,雑貨だとかコーヒーの入れ方だとかの講座も時々やったりしてるみたい.

そーゆー感じのトコだから,不特定多数の人が入れ替わり立ち替わり覗いてっては消えてくよーなお店じゃなくて,お茶でもいただきながら,マダムやほかのお客さん,とりわけマダムとゆかりのある人と,心ゆくまで店頭の本の話題や藝術談義から世間話まで,あれやこれやおしゃべりしてくつろぐ場所ナノダ.

あたしゃDOORに集まってくる人たちを指して,「上乃木方面の人々」とか「上乃木文化圏」とか呼ぶことがあるノダけど,いろ~んな分野の音楽や美術の関係者や愛好者がたくさん顔出してて,ちょっとした文化サロンになってるノダ.今日は,ゆんべライヴをしたミュージシャンが来て,ライヴに出かけたマダムと先客さんおふたりともども,大いに話に花を咲かせたノダ.タヌぼーもまた,タヌキにゅーす未公開のデザイン談義を,ここじゃ存分にやってるカモ.

2005年11月17日

「アイルランド音楽の夕べ」に行く

会場ホワイエでの物産市の写真

昨日の午後は松江市内を数箇所回って,「光の道」上映会のチラシを配ってきたノダ.その締めくくりに行ったのが,100回目のオルガン定演があったばかりのプラバホール.「アイルランド音楽の夕べ:幽霊城の主殿」(主催:財団法人松江市国際交流協会ほか)だったノダ.

スタッフからお誘いがあって行ってみたらまー,スタッフにもお客にも,オルガン関係のおなじみさんが,(こないだのオルガンみたいに)予想以上に多いこと.しかもそのほとんどが「春の夜の夢:薩摩琵琶と朗読の夕べ」(石川陽春デザインワークス)の関係者と来たモンだ.ホワイエのアイルランド・フェアにゃ,8月に山陰日本アイルランド協会がアイルランド行ったときの写真も展示してあったけど,ロビーやホワイエでせっせと働いてる,見覚えのある顔多数(笑).ニャンだニャンだ? ちょっとしたオルガン/アイルランド関係者のサロンができてんのかニャ? 日ごろ団体行動に関しちゃ戦力外通告ならぬ“戦力外申告”してるワタクシにゃ(自滅),近ごろ知らんことだらけでビックリが続くノダ.

そんなこんなで,タヌキなのに一匹オオカミなぼーやは,コンサートや能・狂言もひとりで客席に座ることが多いノダけど,今夜はホワイエで“おとなりさん”を発掘.しかも,このホールじゃいつも舞台上のお姿を拝んでるお人ナノダから,客席で御一緒するなんて,これまた珍しいこってすわ.今までじっくりお話したことはなかったノダけど,休憩時間も客席座ったまんまで,さっきの演奏やら,こないだのオルガン定演やら,タヌぼーの作品よく見て下さってるってんでその辺のこととか,話題は豊富でござんした.

さてさて.本日の出演者は“幽霊城の主”(本当らしい)ことショーン・ライアン(ホイッスル)と,松江じゃすっかりおなじみ守安功(フルート,ホイッスル),守安雅子(アイリッシュ・ハープ,コンサーティーナ,スプーンズ)夫妻のトリオ.1,2本の管楽器使って,単音の楽器たぁ思えんほど複雑で,しかも軽快な音を出してくるノダ.タンギングとか運指とか,エラい技術や表現力が要るんだろーけど,聴いてる方はそーゆーことを忘れてノリノリになっちゃうノダ.踊れる音楽ナノダ.ホールの椅子に腰落ち着けて聴いてるのが,モッタイナイくらいだったニャ.

終演後.愉しげなことやってるホワイエをウロチョロ.食料,雑貨,衣類,アクセサリーやらの物産市(販売:HERO)じゃ,オルガン/アイルランドなサロンの面々の手で,ナンダカ帽子のモデルにさせられてましたわ.ニットの長~い帽子で,長~い余ったトコを首に巻いてマフラーになるよーな,あったかくてかわいいのがあったノダ.フトコロ具合があったかけりゃ,間違いなく買ってたぞよ.

アイルランド名物のビールGUINESSの生樽まで登場してたノダ.アイルランド協会の旅行帰り組が,GUINESS本社仕込みの腕前で振る舞ってたノダ.しまいにゃ,カプチーノみたいに絵まで描き出して(笑).これがまたウケてたノダ.写真撮ったノダけど,わかるかニャ?

Guinessの写真

そんなこんなで,いろいろと愉しい思いして帰ってきたワケでござい.

そーそー.帰り際に聞いたところによると,第100回オルガン定演の出演者に,高校時代のタヌぼーを知ってる御仁があるとか.言われてみりゃ,お名前とプロフィールに書かれた出身地にゃ覚えが……間違いないわ,クラス一緒だったことあるノダ.こーゆーところでお目にかかってたなんて,世の中ビックリすることだらけナノダ~.

2005年11月 6日

しばらく

しばらくタヌキにゅーすをお休みします……の「しばらく」じゃないノダ(いやあのね).こないだ案内出した「親子で楽しむ能の世界:能楽ワークショップ in 一風亭」に行く前に寄ったおそば屋さんが「しばらく」って名前だったノダ.

ナンダカンダで安来にゃ年に1回は行ってるかニャ.去年は昨日ちょこっとネタにした足立美術館.で,安来で食事するときゃ,安来駅に近い「しばらく」が定番.

古い道具に囲まれた店内

土蔵風の外観を持つ建物の中に入ると,古い道具に囲まれた落ちついた店内.道具見てると,待ち時間も退屈しないノダ.

割子そば2枚

少しつるっとした麺に,タヌぼー好みの辛めのおつゆ.出雲そばにゃ珍しく,もみじおろしも大根おろしも乗ってなくて,ちょっぴりわさび添えてあったノダ.このあと出たそば湯,あっさりして飲みやすかったノダ.

閉店の札

2階にゃ団体客がわんさか来てたせーか,13:30前に閉店.ゴチでやんした.

ワークショップの報告はまた明日ナノダ.今日のところはオヤスミコスミ(スヤスヤ).

2005年11月 3日

「女性美の追求」展に行く

展覧会のポスター,チラシ,チケットの写真

先日紹介しました「女性美の追求」展に,昨日行ってきました.

奥行きのある細長い展示室の入口で出迎えたのは,昭和戦前期の資生堂パーラーのメニュー,ティー・セット,銀器(!!)の数々.メニューは日仏または日英の2言語を併記.ティー・セットには花椿のロゴがあしらわれているのはもちろん,銀器の茶こしに至っては花椿そのものをかたどっているのはさすが.これらの食器を手にとってフランス料理を味わう,モボモガの姿が思い浮かびます.

展示内容は,

  1. 明治の銀座通りと資生堂の創業:文明開化と洋風調剤薬局
  2. 高級化粧水「オイデルミン」と日本的香水:ハイカラな化粧品
  3. 資生堂スタイルの創造:意匠部のモダンなデザイン
  4. 資生堂ギャラリーと資生堂パーラー:文化支援(メセナ)と銀の食器
  5. 福原信三と写真芸術
  6. 化粧道具の変遷:鏡と鏡台の移り変わり

といった構成で,資生堂の歴史の中でも,資生堂が化粧品ブランドを確立し,あわせて幅広い文化活動に進出した時期,言わば“福原信三の時代”に焦点が当てられていました.

資生堂パーラーの食器とともに資生堂らしさをよく知ることができるのは,やはり化粧品のパッケイジやポスターでしょう.“福原信三の時代”,すなわち大正・昭和戦前期は,アール・ヌーヴォーと呼ばれるデザイン・スタイルの日本における全盛期に重なり,植物的な曲線美や単純化された色面といったアール・ヌーヴォーらしい表現が,パッケイジのデザインにふんだんに投入されています.その代表は何と言っても花椿の企業ロゴですが,日本の花のイメイジで調合した香水のシリーズ(大正期)の瓶に金箔の線であしらわれた花の意匠,前田貢が手がけた「ドルックス」ブランド(1932)の,銀地に黒の唐草模様にも,共通したデザイン感覚を見てとることができます.

アール・ヌーヴォーからその後に続くバウハウス流モダニズムを思わせる,シンプルな線と面によって表現された女性像が,ポスターのメイン・ヴィジュアルを務めるのも,この時期の資生堂デザインの大きな特徴と言えるでしょう.当時ポスターに描かれる女性像の主流だった伝統的な美人画との鮮やかな対照.時代の最先端を切り開く女性の姿が浮かび上がり,興味深いものがありました.

こうした広告デザインを手がけたのは,社内に1916年に設置された意匠部に所属するデザイナーたち(川島理一郎,矢部季,前田貢,沢令花,山名文夫ほか)でしたが,日本企業が広告デザイン専門の部署を持つ例としては,最も早い時期のものではないでしょうか.しかも福原信三は自分のデスクを意匠部に置いたというのですから,資生堂がいかに広告デザインの重要性を強く認識していたかがうかがわれます.だから,“福原信三の時代”の資生堂は面白い.

この日は資生堂名誉会長の福原義春さんの講演会があり,オバサマやらおねーさまやら,スーツ姿のオジサン集団やら,デザイナーとおぼしき人やら観光客やら,なんかよくわからない客層に混じって聴いてきました.展示ではほとんど扱われていない戦後から今日までを含む資生堂の歩みを,文化活動を中心に1時間でたどるというものでした.社内で物議を醸したデザインの話題もあり楽しかったのですが,中でも,過去の広告作品が美術館の展覧会に出品されることで,「商品の広告も,何十年か後には藝術作品として評価されるということを実感した.これを社会に還元していきたい」という意味の言葉は,歴史学で修士論文を書いた覚えのあるデザイナーである私にとって,いろいろと考えさせられるものがありました.私が書いた論文のテーマは,1930年代から40年代にかけてのモダニズム建築なのですが,今日ようやく歴史的存在として目が向けられるようになって評価が固まりつつある一方,老朽化や再開発の名のもと,失われゆくものも多い.広告にしても建築にしても,純粋藝術として扱われないがために,藝術的評価が後回しにされがちという事情があるのでしょう.そうした厳しい状況にあって,後世に伝えるべきものをいかに見極め,散逸を防ぎ,保存・活用をはかっていくか? ……歴史学は廃業したとは言いながら,決して無関心ではいられない事柄です.

なお,この展覧会の内容を知るには,資生堂サイト内の「資生堂ものがたり」が手がかりになるかと思います.

2005年10月30日

資生堂 美と知の世界:女性美の追求―オシャレでモダンなデザインスタイルの創造(展覧会)

3日間にわたった「2005神在月出雲全国そばまつり」が終わりましたが,その会場となった出雲文化伝承館で開催中の展覧会「女性美の追求」を御案内します.

化粧品でおなじみの資生堂は,昔も今も時代の最先端を行く広告やプロダクトのデザインを世に送っていますので,私のようなデザイナーのハシクレにとっても,常に目が離せない存在です.また,パーラーやギャラリーの経営,企業PR誌・企業文化誌の創刊といった幅広い企業文化活動でも,日本における先駆的な役割を果たし,今なお継続しているものが数多くあります(資生堂サイト内の企業文化活動に関する情報).

チラシを見る限りでは,福原信三の写真も出展されるようです.福原信三は昭和戦前期の資生堂社長で,近代女性のライフ・スタイルを提案する企業活動を展開した,今回の展覧会のキー・パーソンと言える人物なのですが,同時に写真家としても歴史に名を残しています.なお,松江に取材した「松江風景」(1935)が島根県立美術館に収蔵されています.

それにしても,資生堂の企業文化を紹介する展覧会が,なぜ出雲市で開催されるのだろうと思っていたのですが,チラシによると,資生堂が拠点とする銀座には,徳川時代に松江藩が造成した「出雲町」があり,街路には資生堂のシンボルとして知られる椿が植えられたことから,出雲市と銀座地区,資生堂とはかねて交流があったようです.

なお,11月2日には資生堂名誉会長・福原義春さんの講演会があります.福原さんと言えば10年ほど前,企業メセナ協議会の会長としての講演を,出雲市民会館で聴いたものでした.その後の不況で世の中全体としては企業メセナ活動は下火になった感がありましたが,資生堂はよく孤軍(?)奮闘していると思います.

日時
10月20日(木)―12月4日(日)9:00-17:00(入場は16:30まで)
会場
出雲文化伝承館(出雲市浜町)
一畑電鉄浜山公園北口駅下車,徒歩10分程度
入場料
一般:300円(20名医上の団体は2割引)
高校生以下:無料
休館日
月曜日
祝日の翌日

記念講演会:資生堂の企業文化

講師
福原義春(資生堂名誉会長)
日時
11月2日(水)14:30-15:30
会場
出雲文化伝承館縁結び交流館
入場料
無料

2005年10月19日

「1年間,京都に住む制度があったら」

昨日の夜届いた,マガジンハウスのメイル・マガジン『magnetcafe news』#175に「1年間,京都に住む制度があったら」ってコラムがあったノダ.

1年間を通じて京都を体感する機会が与えられる…こんな制度があれば、日本の歴史への理解や認識、日本文化に対する共感、自然保護や味覚に対する感覚までもが、過去を大切にしながら生きる現代の日本人として、伝統的な味わいを理解する日常生活が送れるかなあ、と…。

いいねいいねー.タヌぼーもね,学生時代にゃ主に史料蒐集で何度か京都通いしてつくづく思ったノダ.京都ってとこは,短くても1年は住むべきとこだニャって.

建築ひとつとってみても,建築史で論文書いたわりにゃ,前近代のモノでじっくり見たのなんて,《京都御所》(1859;平安時代の様式による)くらいだったもの.それに,東京と並ぶ能・狂言の中心地なのに,どーしたワケだか能楽堂に行ったことないノダ.謡曲の舞台地や歌枕をあわせて訪ねたら,能・狂言の味わいも違ってくるんだろニャ.

なんたって千年の都だし,今日まで1200年以上の歴史がフクザツに入り組んだ日本屈指の大都市だからさ.どー考えたって1週間かそこらじゃ,京都を通して教えられることの,ほんのひとつまみすら読み解けないし,そもそも京都に住んでナニしたいかって,とてもひと言じゃ言えないニャ.京都は腰据えてじっくり相手にしたいモノナノダ.

2005年9月11日

異文化交流

「異文化交流」にも石ちゃん語独自の意味がござーましてニャ(んなモン作るなって?).ヒトサマのオタクにおじゃまして,自分のウチじゃ食べる機会がないモノいただいたり,聴けない話をうかがったりすることナノダ.自分のウチとは違うってとこが大事ナノダ.ハイ,ここ試験に出まーす(ナンノダ?).

さーて本日の「異文化交流」は,大学教員Kさん御一家の,宍道湖の眺めがええオタクに,料理屋のお嬢のA隊員とおじゃましたノダ.スコンに紅茶をいただきながらってあたりから,ワテら一行にゃ「異文化交流」だったワケだけど(笑).

いろんなお話したニャ.昨日たまたまA隊員が手伝いに行って,Kさん御一家もお出かけだったアフリカ音楽の演奏の話題に始まって,A隊員が参加してるガムランのグループ,御一家がこれまで滞在・在住したアイルランドや米国各地の文化・教育・生活事情……とまあ,石ちゃん語の範囲におさまらん,まっとーな日本語の意味での「異文化交流」に発展してったノダ.

海の向こうのできごとって,つい他人ごとのよーに思ってしまうけど,ティー・タイムに聴く体験談ってのは,なごんだ空気も手伝って,自然と引き込まれて一緒に旅してる気分になるニャ.ウシさんヒツジさんの群れが道路を横切るアイルランドの風景も,ちょーど4年前のニュー・ヨーク以来の愛国心教育の強化も,親しみある眺め,切実な問題に変わってったノダ.そんな2時間ちょいの世界の旅だったノダ.

2005年9月 4日

粥川風土記

御案内をちょーだいしたんで,『粥川(かいがわ)風土記:岐阜県郡上市美並町高砂』って記録映画(姫田忠義監督,民族文化映像研究所,2005)の上映会に,島根県立美術館まで出かけたノダ.

会場着いたらスタッフ,客席に知った顔少なからず(笑).それでも100人以上は来てたノダ.

この作品,長良川支流の粥川流域に取材したモノで,山林に囲まれ,清流の恵みを受けてきた土地と,そこに生きる人たちの暮らし,歴史,産業,祭礼,信仰,伝説……が2時間42分の映像に収まってるノダ.“風土記”って名前がピッタリの内容ナノダ.

長丁場なんだけどね,4年の撮影期間に比べりゃどーてことないのカモ.で,その長丁場の末に時間かけて紹介された,鉄道開通以来70年以上途絶えてた「筏流し」の再現が,この土地と人々の暮らしの縮図のよーな,ほんに迫力のある映像になっててさ.粥川集落の人たちが「木馬(きんば)」って線路みたいなのを組んで,そこに木を載せて粥川まで運ぶノダ.それを高原(こうばら)集落の人たちが筏に組んで,川に浮かべて下流へ届けると.しまいにゃ山あいの急流に筏をこぐ映像と川の瀬のとどろきだけが3分近く続いたノダ.山林と川あればこその営みナノダ.ええモン見せてもろたノダ.

そのへんから「へぇ」ボタンの連打が聞こえそーだったのが,星宮神社の氏子さんたちはウナギを食べないって話.神社を創建した藤原高光は,ウナギの道案内のおかげで,勅命による鬼退治を果たしたって伝説が残ってるそーな.

でも,タヌぼーは出雲の国の住人さ.タヌキ屋敷に帰ったら,夕食に用意してあったのは鰻丼だったノダ.