粥川風土記
御案内をちょーだいしたんで,『粥川(かいがわ)風土記:岐阜県郡上市美並町高砂』って記録映画(姫田忠義監督,民族文化映像研究所,2005)の上映会に,島根県立美術館まで出かけたノダ.
会場着いたらスタッフ,客席に知った顔少なからず(笑).それでも100人以上は来てたノダ.
この作品,長良川支流の粥川流域に取材したモノで,山林に囲まれ,清流の恵みを受けてきた土地と,そこに生きる人たちの暮らし,歴史,産業,祭礼,信仰,伝説……が2時間42分の映像に収まってるノダ.“風土記”って名前がピッタリの内容ナノダ.
長丁場なんだけどね,4年の撮影期間に比べりゃどーてことないのカモ.で,その長丁場の末に時間かけて紹介された,鉄道開通以来70年以上途絶えてた「筏流し」の再現が,この土地と人々の暮らしの縮図のよーな,ほんに迫力のある映像になっててさ.粥川集落の人たちが「木馬(きんば)」って線路みたいなのを組んで,そこに木を載せて粥川まで運ぶノダ.それを高原(こうばら)集落の人たちが筏に組んで,川に浮かべて下流へ届けると.しまいにゃ山あいの急流に筏をこぐ映像と川の瀬のとどろきだけが3分近く続いたノダ.山林と川あればこその営みナノダ.ええモン見せてもろたノダ.
そのへんから「へぇ」ボタンの連打が聞こえそーだったのが,星宮神社の氏子さんたちはウナギを食べないって話.神社を創建した藤原高光は,ウナギの道案内のおかげで,勅命による鬼退治を果たしたって伝説が残ってるそーな.
でも,タヌぼーは出雲の国の住人さ.タヌキ屋敷に帰ったら,夕食に用意してあったのは鰻丼だったノダ.