2010年1月 8日

島根県立美術館「浮世絵遊覧」展の出品目録がダウンロード可能に

石川陽春がポスター、チラシ等のデザインを担当している島根県立美術館の企画展「浮世絵遊覧」。出品目録のPDFファイルが、同館のサイトでダウンロードできるようになっています。これも私のデザインによるものです。

2009年12月27日

島根県立美術館の企画展「浮世絵遊覧」(01/02-02/15)のポスター、チラシ等をデザイン

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すでにひと月以上前から出回っていますが(汗)、島根県立美術館で1月2日から始まる企画展「浮世絵遊覧」のポスター、チラシ等をデザインしました。

島根県立美術館には、旧島根県立博物館から引き継がれた、葛飾北斎、歌川広重らの風景版画を中心とする浮世絵の充実したコレクションがあります。例年は5月から7月にかけてコレクション展で見ることができますが、今回の企画展では開館10周年ということで、美術館所蔵の浮世絵をまとめて公開されます。

前期の北斎特集、後期の広重特集で展示作品が総入れ替えとなりますので、少なくとも2回は見なくてはいけません(笑)。しかも前期、後期をあわせた展示作品数は約300点とのこと。道理で出品目録をデザインしてみたら頁数が多いわけです(笑)。見に行くときは時間に余裕をもって出かけましょう。

私は県立博物館時代から、県立美術館の浮世絵コレクションの展示があるとたいてい出かけています。とりわけ広重の《東海道五十三次》など、旅の魅力をかき立ててくれる作品が好みです。

招待券、小学生向けのチラシ、後期展の割引券つきはがきもデザインしています。招待券以外は、県立美術館をはじめとする文化施設でも入手できると思いますので、お出かけの機会がありましたら、あわせて手にとって御覧下さい。

デザインの話は、体調がよいときにでもいずれできればと思います。

2009年9月 5日

熊本市現代美術館「花・風景」展のカタログ第2集

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先月の熊本訪問の最終日に見に行った熊本市現代美術館の「花・風景 モネと現代日本のアーティストたち:大巻伸嗣、蜷川実花、名知聡子」展で、予約を受け付けていたカタログ第2集が今日届きました。写真右から展覧会カタログ第2集、第1集、チラシです。

この展覧会のために新たに制作された作品(そもそも展覧会場でも制作されてますし)が多い企画展であるため、先月美術館で買ったカタログ第1集の掲載された現代のアーティストの作品図版は、ほとんどが過去の実績のものだったのに対し、今回のカタログ第2集は、その新作を取り上げるとともに、展示風景の写真集にもなっています。

こういう1冊が作られるあたりが現代美術館らしいところ。こっちの地方じゃほとんどお目にかかれない性質の本です。数少ない例外が、私がかかわらせてもらった一連のアート・プロジェクトの報告集(藤忠ビルプロジェクト島の写真屋アートプロジェクト)ではないかと思っていますが、いずれも関係者を通じて配られるものばかりで、市販されて広く出回ったわけではありません。

話が脱線しましたが、展覧会については、後日熊本報告の中でも取り上げます。

2009年9月 3日

『アートイニシアティブ:リレーする構造』

今、23:00過ぎなんですが、つい30分前に各種いただきものをしました(ちょい眠)。そのうちのひとつが↓

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『アートイニシアティブ:リレーする構造』。横浜で歴史的建造物を活用したアート・プログラムに取り組むBankART1929が編輯した、主に美術館やギャラリー以外の空間(書中では「オルタナティブスペース」と呼ばれています)でのアート・プロジェクトの事例集です。先ごろまでBankARTで配布していたそうです。

高嶋敏展さん(どこでもミュージアム研究所代表、写真家、アート・プランナー)が「松江 街の中での新しい動き」と題して、「藤忠ビルプロジェクト」(2001)、「Time Piece:島の写真屋アートプロジェクト」(2006)、「奥谷タイムトンネル」(2009)を紹介しています。私にとっては、いずれもサイト制作や報告書のデザインなど、何らかの形でお手伝いさせてもらったプロジェクトです。

また、そういう縁とは別に、建築史で修士論文を書いてみた者として、美術館やギャラリー以外の空間とアートの関係には、詳しくはないまでも一定の関心を持ち続けているものですから、こうした何十もの事例をまとめたコンパクトな1冊(A5判、221pp.)があるのはありがたい。読むのが楽しみです。

2009年3月 7日

奥谷タイムトンネル(03/06-22)

パンフレット表紙の画像

この仕事を始めたころから,2年に1回はアートプロジェクトにかかわる機会に恵まれていますが,今回は城下町松江の北端,奥谷地区が舞台.綜合チラシ,会場で配布しているパンフレット,webを担当しました.

また,webに「小泉八雲とセント・パトリックス・デイ・パレード in Matsue」「城下町松江を歩いてみよう」を寄稿しています.デザインの話は一切なし(笑).あわせて御覧ください.

奥谷タイムトンネル

会期
2009(平成21)年03月06日(金)--22日(日)(月--木曜日休み)
会場
島根大学旧奥谷宿舎周辺地域(島根県松江市)
詳細情報
http://okudani.dokodemo-museum.com/

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2008年9月11日

三原研 陶展:日本陶磁協会賞受賞記念展

タヌキにゅーすでの紹介が遅くなってしまいましたが,今日から始まった陶藝家・三原研さんの個展のDMをデザインしました.

チラシの画像
日時
2008(平成20)年09月11日(木)--17日(水)10:00-19:00(最終日は17:00まで)
会場
一畑百貨店松江店 5階 美術サロン(島根県松江市朝日町661)
問い合わせ先
一畑百貨店松江店 美術サロン
電話:0852-55-2523

2008年1月14日

ちりとり時計

石原いしこちゃんの手芸店,松江市白潟本町のSTORE ROOMの壁に,ミョーなモノ発見.

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いやあのね,ちりとりが時計に化けてまんがな.

近所にアトリエがある松本樸さんからの開店祝いとか.うんうん,さもありなん.松本さん,木工だけじゃなくて,こーゆー身の回りの道具でトボけたことやっちゃうのよね.

2007年11月22日

グラントワで願いごとをかなえる方法?

グラントワの職員さんから聞いた話.

島根県立美術館の野外彫刻で,宍道湖に向かって行列をなす12匹のうさぎ,すなわち籔内佐斗司「宍道湖うさぎ」.このうち宍道湖に2番目に近いうさぎに,西を向きながら触れると,なんかいいことがあるとモッパラのウワサだが,グラントワにも似たような話これあり.

澄川喜一「おろち」全景の写真

グラントワ正面に鎮座ましますは,施設のセンター長でもある澄川喜一の彫刻「おろち」.

「おろち」の鼻の写真

その鼻の穴は,左右貫通していて,両穴から指を入れて指先が触れあうと,これまたなんかいいことがあるとかないとか.

何らかの効能を得られたという人あらば,グラントワまたはタヌキにゅーすまで連絡されたし.出雲大社の霊験いまだ現れずと嘆く人(誰?)が,はるか東国より飛んでくるやも知れず.

2007年9月17日

連休の巡回

3連休も今日で終わりだニャって思ったら,今度の土日月も3連休なのね.今ごろ気づいたノダ.

タヌぼー,今日は1日ウチにいたノダけど,土日の午後は巡回してきたノダ.

09月15日(土)
世界遺産登録記念 輝きふたたび 石見銀山展(島根県立古代出雲歴史博物館)
万作・狂言十八選 第三回:出雲狂言会(出雲大社)
09月16日(日)
大正ロマンの美人画家 竹久夢二展:夢二郷土美術館コレクションより(島根県立美術館
ギョーザ食べながら異文化交流(笑)(島根県内のどっか)

展覧会2本はやっっっっっと行けたノダ.石見銀山展は,石見銀山資料館でもやってるんで,会期末まであと1週間のうちに出かけてみたいニャ.

狂言の報告は,近いうちに「山陰の能・狂言を見に行く会」に書くノダ.スタッフに客席に,門前町住人さんとか,ねむりねこにゃんとか,こすもすライフのおねーさんとか(誰が誰だか?),おなじみの顔がいくつもあったぞよ.能楽基礎講座でお目にかかった「亀井広忠さん呼んで下さ〜い」の人(これまた誰?)は見つけられんかったけど,どのへんの席だったのかニャ?

2007年9月 5日

今度の土日は松江へ行こう

さーて,今度の土日,8日と9日は,タヌキぼーやとゆかりある人たちが,松江市内でいろーんな催しやるノダ.ここでひとまとめにして,ごあんなーいでござい.

ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江:友好団体シンポジウム+ワークショップ

チラシの画像

日本各地で活動するアイルランド友好団体が一堂に会するシンポジウムと,同時開催のアイルランド文化を知るためのワークショップ.広告デザインは石川陽春.

開催日
2007年9月8日(土)―9日(日)
場所
松江市市民活動センター(STICビル/島根県松江市白潟本町43)
詳細情報
http://www.sanin-japan-ireland.org/event/20070908.html
http://www.sanin-japan-ireland.org/event/20070908.html

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おいしいで祝う、9月

STORE ROOMのサイトのスクリーンショット

「ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江」会場と目と鼻の先にある出雲ビルで,4階のギャラリー「SOUKA - 草花」の1周年と,3階の「STORE ROOM」開店を記念して,おいしいもの大集合とか.SOUKAのメカちゃんも,STORE ROOMのいしこちゃんもおともだち.

開催日
2007年9月8日(土)―9日(日)12:30-17:30
場所
SOUKA - 草花(出雲ビル4階/島根県松江市白潟本町33)
詳細情報
http://www.store-room.net/news/eid66.html

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2007年 能楽基礎講座:鑑賞のヒント 第3回「能の器楽:囃子の魅力」

チラシの画像

「松江・能を知る集い」の槻宅聡さん(能楽森田流笛方/安来市出身)による新シリーズの講座も,いよいよ最終回.広告デザインは石川陽春.

日時
2007年09月8日(土)14:30-17:30
会場
島根県民会館 第1多目的ホール(島根県松江市殿町158)
詳細情報
http://hw001.gate01.com/tktk/basic2007/
http://www.civichall.pref.shimane.jp/hall/event/?20070707

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映画上映会「夢二映画特集」

表紙の画像

島根県立美術館で開催中の「大正ロマンの美人画家 竹久夢二展:夢二郷土美術館コレクションより」(09月23日まで)の関聯イベントひとつ.夢二を主人公とする映画2作品を上映.「竹久夢二展 イベントスケジュール」の広告デザインは石川陽春.

日時
2007年09月9日(日)
会場
島根県立美術館 ホール(島根県松江市袖師町1-5)
詳細情報
http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/sam/

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2007年8月15日

島根県立美術館「竹久夢二展 イベントスケジュール」のチラシ

島根県立美術館で開催中の「大正ロマンの美人画家 竹久夢二展:夢二郷土美術館コレクションより」(2007年8月10日―9月23日)の会期中を中心に実施される,数々の関聯イベントをまとめて紹介するチラシのデザインを手がけました.

表紙の画像

石川陽春デザインワークスのサイトで,簡単ながら紹介しています.もしお出かけ先で実物を見かけましたら,拾ってやって下さい.

2007年5月18日

3年に1度? 佐野行徳+高嶋敏展+米田由美子の「三人展」(5/17-30)

島根県出身の3人による3年ぶりの展覧会が,松江市内で始まりました.一説によると,通称「松江トリエンナーレ2007」だとか.2会場で,異なるテーマで開催されています.

作家
佐野行徳
高嶋敏展
米田由美子

モノクロームの小品たち

日時
2007年5月17日(木)―20日(日),24日(木)―27日(日)10:00-17:00
会場
Gallery桜蔵(松江市島根町大芦3862)
詳細情報
http://gallery-sakura.jp/

カラーズ

日時
5月25日(金)―30日(水)11:00-19:00(最終日は17:00まで)
会場
SOUKA - GALLERY & SHOP(松江市白潟本町33 出雲ビル4階)

3人とも公私にわたってお世話になっているみなさんですから,会場でどなたに私の話をしていただいても,大いに盛り上がっていただけるようになっています.中には「鉄道が足代わりの石川陽春は,駅ごとに女を囲っている」という説を唱える人もいますが(笑),そんな香ばしい話題は持ち合わせていませんので,御理解のほどを(ナンジャそりゃ),

2006年7月 7日

岡本太郎「明日の神話」で2時間以上のTV番組作って夜9時から放送していた話

日本テレビで今夜9時から,岡本太郎ちゃんの壁画「明日の神話」修覆記念の番組を放送するんだと.日本テレビって,修覆のスポンサーかナンかだったっけ? そーいや第2日本テレビってとこに,太郎語録みたいなのがあったニャ,とかなんとか思いつつ見ました,ハイ.

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2006年1月15日

『20世紀デザインヒストリー』

『20世紀デザインヒストリー』の画像

みなさま,謹んで新年のおよろこびを申し上げます.『たぬき家小春の懸賞生活』本年第1回目として御紹介いたします品はこちらの1冊.渡辺千春+サラ・ディズリー『20世紀デザインヒストリー』(プチグラパブリッシング,2005)でございます.

本書はその名の通り,20世紀のデザインの歴史を著したもので,日本語と英語の2言語で併記されております.20世紀を10年で区切った各章に,その年代を代表するプロダクトや現象について,カラー図版を添えて解説してあります.どの項目も1頁もしくは1/2頁をあててありますから,テンポよく読み進めることができるようになっております.

全体といたしましては,日本発のデザインに関する項目が占める割合が多いように見受けられます.柳宗理やウォークマンから,戦時中の国民服,電気釜,カップヌードル,ファミリーコンピュータといった「エ? これもデザイン史で取り上げるの??」と思わせるものまで,多岐にわたって取り上げられております.身近にありふれたモノでも,デザインの視点から見ることによりまして,普段とは違ったモノが目の前に浮かんでくるかも知れませんね.

デザイン史の本だけに,巻末には「グラフィック」「プロダクト」「ファッションと素材」「建築」「社会現象」の5項目を並列させた,35頁にわたるデザイン史年表つき.

20世紀のモダン・デザインを代表する書体と申してよろしいでしょう―Helveticaで欧文書体を統一するとともに,明快なグリッド・システムでレイアウトされたブック・デザインも見逃せません.

『たぬき家小春の懸賞生活』,今回はこのへんで失礼いたします.みなさま,ごきげんよう.

20世紀デザインヒストリー
渡部 千春 サラ ティズリー Sarah Teasley
プチグラパブリッシング (2005/09)

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2005年12月21日

大仏さまを下に見るぅ~

大仏さんのPC用壁紙を,タヌキぼーやのPCに表示させた様子のスクリーン・ショット

ただ今,ワタクシのPCにゃ,奈良の大仏さんのおっきなお顔がどどーんと映ってまっせ.しかも,大仏殿の天井裏から見下ろした,今まで拝んだことのないお顔でおます.これがまたね,おだやかな,エエお顔なんですわ.

ナンノコッチャって?

TBS世界遺産』のwebに,1月15日放送「古都奈良の文化財III」のスペシャル・コンテンツが出たノダ.担当ディレクターのインタヴューと一緒に,PC用壁紙が4点,用意されてるノダ.そんなかの1点が,今言った東大寺の大仏さんナノダ.

1280 × 1024 pixelsのモニター画面いっぱいに大仏さんのお顔.エリャア迫力でんがなまんがな.さあさ皆の衆も試してみよー!!

2005年11月21日

『アートスケープ・クロニクル 1995-2005 :アート,ネット,ミュージアム』

美術情報の老舗サイトartscapeが,前身の時代を含めて開設10周年ってことで,この10年のアート・シーンをまとめた本『アートスケープ・クロニクル 1995-2005 :アート,ネット,ミュージアム』(大日本印刷株式会社ICC本部)が出るノダ.

紙媒体は25日発売だそーだけど,ひと足先に「web版」なるものが公開されてて,ニャンと全文が読めるとか.

web版の説明にゃ,

ネットでの閲覧は、本感覚のビューワを使ったDNPの「デジタルページメディア」ソリューションを採用しています。

とあるノダけど,実際に見たところ,Flash Paper(頁の概念を持ち,独自のヴューワーを内蔵したFlashコンテンツ)をブラッシュ・アップした感じの画面.右頁をクリックすると次頁を,左頁をクリックすると前頁をめくる(左綴じの本書の場合)よーな直感的な操作ができる上,附箋やペン書き込みの機能までついて,まさにモニター上の本ナノダ.文字列の選択はできんこと除けば,ファイルも操作も軽いし,使いやすいノダ.

とは言え,ナニしろ約200pp.もあるんで,読むのはこれからボチボチってことで.それにしても,これだけの大部の書籍を体裁ごとインターネット上で再現して,しかもファイル容量や通信速度,動作の軽快感,可読性って点でもラクチンなのには,10年間のインターネット環境の変化をヒシヒシと感じさせてくれるノダ.

本で取り上げてる期間は,タヌぼーにとっても意識的に美術を見てきたり,インターネットに触れてきた期間とほぼ重なるし,今じゃそれらと全く無縁ってワケにゃいかんよーな仕事やってるから,こりゃ必読の書じゃなかろーかって思うトコでござい.

タヌぼーが初めてインターネットに触ったのは1996年だったけど,当時nmpって言ったartscapeは,その最初期から見てたノダ.あのころは,サーチ・エンジンで美術館サイトがなかなか見つけられんかったんで,美術館サイトリンク集を活用してたニャ.artscapeになってからは,展覧会情報にチェックにず~っと使ってるノダ.長いつきあいになったモノだニャ.

アートスケープ・クロニクル1995-2005―アート、ネット、ミュージアム
森 司 村田 真 暮沢 剛巳 「artscape」編集部
大日本印刷株式会社ICC本部 (2005/11)

2005年11月19日

塩冶判官

外出の支度をしながら見ていた,ETV『日本の伝統芸能 文楽入門』再放送で,赤穂事件を扱った名作『假名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』を取り上げていました.歌舞伎の演目としても名高い『假名手本忠臣蔵』ですが,もとは人形浄瑠璃(文楽)のために書かれた作品です.

徳川幕府の治世にあっては,この事件を実在の人名を用いて劇化することがはばかられたため,例えば大石内蔵助は大星由良助(おおぼし・ゆらのすけ),萱野三平は早野勘平といった具合に,役名が置き換えられ,時代設定も元禄年間から南北朝時代に移されています.

さて,赤穂事件の発端となった,いわゆる松の廊下の刃傷事件の当事者である吉良上野介と浅野内匠頭.『假名手本忠臣蔵』ではそれぞれ高師直(こうのもろなお)と塩冶判官高貞(えんや・はんがん・たかさだ)の名で登場します.師直も判官も実在した人物で,師直は足利幕府初期の執事,塩冶判官は婆娑羅大名として知られる佐々木道誉と同族にして,出雲国の守護です.

『假名手本忠臣蔵』は刃傷事件の原因を,師直が判官の妻・顔世御前に横恋慕したことに求めていますが,この設定は,鎌倉時代末期から南北朝時代の動乱を描いた軍記物『太平記』から借用されたものです.『太平記』には,塩冶判官の妻は絶世の美女であると聞かされた師直が,判官の妻に横恋慕したことで判官との関係がこじれ,ついには判官に謀叛の罪を着せて自害に追い込む……というエピソードが盛られています.

その塩冶判官と塩冶一族のものとされる墓が,私が住む島根県出雲市の,その名もズバリ塩冶町にある古刹・神門寺(かんどじ)に現存しています.実は私の家が神門寺の檀家で,『假名手本忠臣蔵』も『太平記』も知らなかった幼少のころ,親に連れられ墓参りに行くと,明らかに昨今のものとは異なる様式の墓石を見ながら,「昔は塩冶って苗字があったノダニャ」などとつぶやいたものでした.

あいにく私は見る機会を逃してしまいましたが,先日,神門寺にほど近い塩冶コミュニティセンター(公民館)で,出雲市出身の漫画家・平野勲さんの筆になる,塩冶判官の生涯を描いた絵巻『出雲塩冶太平記』の披露と一般公開があったそうです(山陰中央新報).塩冶判官は著名な古典文学・藝能の登場人物としては名高い一方,実像が今ひとつよくわからない人物であり,ゆかりの地である塩冶地区でもその名をあまり知られていないのではないかと思います.そのような中で塩冶判官が,ほのぼのとした筆致で賑やかな祭の絵を多く手がける平野さんの手で,どのように描かれているものなのか興味あるところです.

かく言う私も,中学時代に在籍した美術部での最終作として,出雲市内に来演した松竹の歌舞伎が上演した『假名手本忠臣蔵』「判官切腹」の段までを,登場人物に南北朝時代の装束を着せて描いたことを,このにゅーすを書くうち思い出しました.今となってみなくても正視に堪えない仕上がりのため,世間さまには決してお目にかけられたものではありません(笑).当時の私を知る人ならば,私が今デザイナーとして振る舞っているなどと,にわかには信じられないはず.自身でさえ,こうなるとは予想もしなかったのですよ…….

2005年11月 5日

足立美術館開館35周年

The Journal of Japanese Gardeningの「庭園日本一」に3年連続で選ばれたことで話題の足立美術館が,この3日で開館35周年だったそーナノダ.今日の夕方にゃ,BSSラジオで特別番組やったノダ.

足立美術館に前回行ったのは,去年9月の「発見された幻の名画:横山大観「海山十題」展」.大観が売上金で軍用飛行機を陸海軍に寄贈したってゆー『海山十題』(1940)全20作が,発表時の展覧会以来初めて勢揃いした展覧会だったノダ.そのときの感想は第3期のタヌキにゅーすに書いたけど,あれからもう1年以上なのね.早いニャ.

今の時期,美術館の見ものはナンたって大観の屏風絵「紅葉」(1931)ナノダ.美術館のエントランスにゃ陶板画になった「紅葉」があるけど,これはちゃんと実物で見てナンボ.「龍田の川の錦なりけり」さながらの,大観にちゃ珍しい絢爛豪華ぶりですさかい.庭園の紅葉もボチボチ鮮やかになってきてるのかニャ?

2005年11月 3日

損保ジャパンよ,今年はどーした?

今年の文化の日,ナンかモノ足りないニャと思ったら,日本テレビ系列/損保ジャパン(旧・安田火災)一社提供の,イタリア・ルネサンス美術の特別番組がなかったノダ(参考:昨年の番組のサイト).中学生のころから10年以上,ほぼ毎年見てきてたから,ちとさみしいこっちゃノダ.

このシリーズで《システィーナ礼拝堂》に描かれたミケランジェロの「最後の審判」(1512)の修覆作業を追っかけてたノダ.何百年分もの汚れを落として,鮮やかな色彩を取り戻すのを見たときの感動ったらなかったニャ.大学に入ってから,番組スタッフが修復作業について書いた本が出て,図書館でよく借りて読んだノダ.

ルネサンスの美術と時代を,毎年特定の美術家または都市を中心に,じっくり掘り下げて紹介してきたシリーズだから,これからも続けて欲しいモノだけど,来年以降はどーなるかニャ?

システィーナのミケランジェロ
青木 昭
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「女性美の追求」展に行く

展覧会のポスター,チラシ,チケットの写真

先日紹介しました「女性美の追求」展に,昨日行ってきました.

奥行きのある細長い展示室の入口で出迎えたのは,昭和戦前期の資生堂パーラーのメニュー,ティー・セット,銀器(!!)の数々.メニューは日仏または日英の2言語を併記.ティー・セットには花椿のロゴがあしらわれているのはもちろん,銀器の茶こしに至っては花椿そのものをかたどっているのはさすが.これらの食器を手にとってフランス料理を味わう,モボモガの姿が思い浮かびます.

展示内容は,

  1. 明治の銀座通りと資生堂の創業:文明開化と洋風調剤薬局
  2. 高級化粧水「オイデルミン」と日本的香水:ハイカラな化粧品
  3. 資生堂スタイルの創造:意匠部のモダンなデザイン
  4. 資生堂ギャラリーと資生堂パーラー:文化支援(メセナ)と銀の食器
  5. 福原信三と写真芸術
  6. 化粧道具の変遷:鏡と鏡台の移り変わり

といった構成で,資生堂の歴史の中でも,資生堂が化粧品ブランドを確立し,あわせて幅広い文化活動に進出した時期,言わば“福原信三の時代”に焦点が当てられていました.

資生堂パーラーの食器とともに資生堂らしさをよく知ることができるのは,やはり化粧品のパッケイジやポスターでしょう.“福原信三の時代”,すなわち大正・昭和戦前期は,アール・ヌーヴォーと呼ばれるデザイン・スタイルの日本における全盛期に重なり,植物的な曲線美や単純化された色面といったアール・ヌーヴォーらしい表現が,パッケイジのデザインにふんだんに投入されています.その代表は何と言っても花椿の企業ロゴですが,日本の花のイメイジで調合した香水のシリーズ(大正期)の瓶に金箔の線であしらわれた花の意匠,前田貢が手がけた「ドルックス」ブランド(1932)の,銀地に黒の唐草模様にも,共通したデザイン感覚を見てとることができます.

アール・ヌーヴォーからその後に続くバウハウス流モダニズムを思わせる,シンプルな線と面によって表現された女性像が,ポスターのメイン・ヴィジュアルを務めるのも,この時期の資生堂デザインの大きな特徴と言えるでしょう.当時ポスターに描かれる女性像の主流だった伝統的な美人画との鮮やかな対照.時代の最先端を切り開く女性の姿が浮かび上がり,興味深いものがありました.

こうした広告デザインを手がけたのは,社内に1916年に設置された意匠部に所属するデザイナーたち(川島理一郎,矢部季,前田貢,沢令花,山名文夫ほか)でしたが,日本企業が広告デザイン専門の部署を持つ例としては,最も早い時期のものではないでしょうか.しかも福原信三は自分のデスクを意匠部に置いたというのですから,資生堂がいかに広告デザインの重要性を強く認識していたかがうかがわれます.だから,“福原信三の時代”の資生堂は面白い.

この日は資生堂名誉会長の福原義春さんの講演会があり,オバサマやらおねーさまやら,スーツ姿のオジサン集団やら,デザイナーとおぼしき人やら観光客やら,なんかよくわからない客層に混じって聴いてきました.展示ではほとんど扱われていない戦後から今日までを含む資生堂の歩みを,文化活動を中心に1時間でたどるというものでした.社内で物議を醸したデザインの話題もあり楽しかったのですが,中でも,過去の広告作品が美術館の展覧会に出品されることで,「商品の広告も,何十年か後には藝術作品として評価されるということを実感した.これを社会に還元していきたい」という意味の言葉は,歴史学で修士論文を書いた覚えのあるデザイナーである私にとって,いろいろと考えさせられるものがありました.私が書いた論文のテーマは,1930年代から40年代にかけてのモダニズム建築なのですが,今日ようやく歴史的存在として目が向けられるようになって評価が固まりつつある一方,老朽化や再開発の名のもと,失われゆくものも多い.広告にしても建築にしても,純粋藝術として扱われないがために,藝術的評価が後回しにされがちという事情があるのでしょう.そうした厳しい状況にあって,後世に伝えるべきものをいかに見極め,散逸を防ぎ,保存・活用をはかっていくか? ……歴史学は廃業したとは言いながら,決して無関心ではいられない事柄です.

なお,この展覧会の内容を知るには,資生堂サイト内の「資生堂ものがたり」が手がかりになるかと思います.

2005年10月30日

資生堂 美と知の世界:女性美の追求―オシャレでモダンなデザインスタイルの創造(展覧会)

3日間にわたった「2005神在月出雲全国そばまつり」が終わりましたが,その会場となった出雲文化伝承館で開催中の展覧会「女性美の追求」を御案内します.

化粧品でおなじみの資生堂は,昔も今も時代の最先端を行く広告やプロダクトのデザインを世に送っていますので,私のようなデザイナーのハシクレにとっても,常に目が離せない存在です.また,パーラーやギャラリーの経営,企業PR誌・企業文化誌の創刊といった幅広い企業文化活動でも,日本における先駆的な役割を果たし,今なお継続しているものが数多くあります(資生堂サイト内の企業文化活動に関する情報).

チラシを見る限りでは,福原信三の写真も出展されるようです.福原信三は昭和戦前期の資生堂社長で,近代女性のライフ・スタイルを提案する企業活動を展開した,今回の展覧会のキー・パーソンと言える人物なのですが,同時に写真家としても歴史に名を残しています.なお,松江に取材した「松江風景」(1935)が島根県立美術館に収蔵されています.

それにしても,資生堂の企業文化を紹介する展覧会が,なぜ出雲市で開催されるのだろうと思っていたのですが,チラシによると,資生堂が拠点とする銀座には,徳川時代に松江藩が造成した「出雲町」があり,街路には資生堂のシンボルとして知られる椿が植えられたことから,出雲市と銀座地区,資生堂とはかねて交流があったようです.

なお,11月2日には資生堂名誉会長・福原義春さんの講演会があります.福原さんと言えば10年ほど前,企業メセナ協議会の会長としての講演を,出雲市民会館で聴いたものでした.その後の不況で世の中全体としては企業メセナ活動は下火になった感がありましたが,資生堂はよく孤軍(?)奮闘していると思います.

日時
10月20日(木)―12月4日(日)9:00-17:00(入場は16:30まで)
会場
出雲文化伝承館(出雲市浜町)
一畑電鉄浜山公園北口駅下車,徒歩10分程度
入場料
一般:300円(20名医上の団体は2割引)
高校生以下:無料
休館日
月曜日
祝日の翌日

記念講演会:資生堂の企業文化

講師
福原義春(資生堂名誉会長)
日時
11月2日(水)14:30-15:30
会場
出雲文化伝承館縁結び交流館
入場料
無料

2005年10月18日

植田正治写真美術館「HOMAGE」展(つづき)

階段で直接つながってる残り2つの展示室はどっちも,植田の正ちゃんと3人それぞれとのかかわりで生まれた写真を,見ることができたノダ.下の階は,フォト・セッションの様子を写したモノも含まれてて,舞台裏とかプライヴェイトをちょこっと覗ける感じ.上の階は,福山さんの「HELLO」,菊池さんの「砂丘モード」,堀内さんの『BRUTUS』のファッション特輯といった,3人にちなむ代表的な作品が続くノダ.2面の大型パネルがある最初の展示室から順番に見ていくと,気持ちが盛り上がる構成でんな.

3階にゃ「DUNES」ってセクションがあって,砂丘で撮影された演出写真を特輯してたノダ.砂丘は戦後間もない時期と1980年代以降の2期にわたって,演出写真の舞台になったノダ.あたり一面の砂の大地,空,海だけのおっきなホリゾントに,被写体が人間だろうとモノだろうと,福山さんだろうがハンガーだろうが,等しくオブジェとして配置されてるノダ.そのいさぎよさ.単純な背景だから浮かび上がる画面の緊張感.

時代や被写体が変わっても,同じ場所で一貫した美意識のもと写真を撮れるってのは,なかなかできることじゃないノダ.それがいろんな人との出会いで多様な表情を生み出したあたり,植田の正ちゃんの大きな魅力ナノダ.

福山さん関係のモノは,8月に放送されたTVの『情熱大陸』引くまでもなく,いろ~んなとこで目にしてたけど,プリントで見たのはほとんどが初めてだったノダ.弓ヶ浜で撮影したっていう「FUKUYAMANIA」のポートレイトは,いい表情とらえてまんな.福山さんが「いつ撮られたかわからない」って回想してるアレね.

TAKEO KIKUCHIは,植田の正ちゃんの写真で欲しくなったクチで.見事ファッション写真の術中のハマったワケですわ(笑).クラシカルな装いのモデルが砂丘に繰り出すなんてのは,非日常の極致ナノダ.5本のハンガーと1足の靴が並ぶ作品は,「砂丘にUFO着陸??」かと見間違えた思い出あり.10年前……若かったニャ(しみじみ).思えばあれで植田の正ちゃんにハマったんだっけ.

堀内さんの『BRUTUS』は三宅島版「砂丘モード」.荒々しい黒い大地.『BRUTUS』の記事もパネルになって展示されてたノダ.写真の扱いといい本文のゴシック体といい,1980年代を切り開いたデザインを感じるノダ.それにしてもあたくし,『ぐるんぱ』の画家と同一人物ってことが,まだ飲み込めませんの(白状).まゆぼーに講釈を願うかニャ.

会場にゃ,この10年間に開かれた企画展のチラシも一挙展示されてたノダ.ここのチラシは,他の美術館や公共ホールで新作を見つけ次第拾ってきたノダけど,初めて見たのも案外多かったノダ.開館当初からずっと同じデザイナー(またはデザイン事務所)が作ってるんじゃないかニャ? ストイックでフォーマットが固まってるのに,企画展ごとに変化が感じられて,集めてあきないノダ.開館20周年にゃ作品集にして欲しいぞよ.

1階の常設展「写真するボク:植田正治物語」は,基本的な構成はずっと変わらないけど,行くたびに展示作品や会場のレイアウトは少しずつ変わってるから,毎回見逃せないノダ.今回は2つの時代の砂丘での演出写真を使った映像作品が,小型のトリニトロン4台で見られたノダ.

この美術館,展覧会カタログはあまり多く作られないノダけど,今回はさすがにできてたノダ.展示作品のほかに,戦後間もないころの砂丘の演出写真や「童暦」といった,「HOMAGE」前史に当たる作品も収まってて,展示とは違った見どころがあるノダ(2,400円).

2時過ぎに美術館着いて,発ったのは4時半ごろ.ちょーど福山さんのラジオ番組の時間.HOMAGE GARDENで流してたノダ.

「HOMAGE」展のカタログほか

写真:「HOMAGE」展のカタログとチラシ.たまたま持ってた「XYLISH」(笑)も,福山さんにちなんで御相伴.

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2005年10月17日

植田正治写真美術館「HOMAGE」展

植田正治写真美術館内から見た大山

昨日の松江松聲会を講座だけで抜けて,行った先は大山のふもと,鳥取県西伯郡伯耆町の植田正治写真美術館ナノダ.企画展「HOMAGE:オマージュ・植田正治に捧ぐ─福山雅治・菊池武夫・堀内誠一」に,行こう行こうと思ってるうちに最終日になっちゃったノダ.

先週ヒサビサに会ったイラストレイターのまゆぼーが,堀内誠一目当てで行ってきたって言ってたノダ.あたしゃ堀内と言やあ『BRUTUS』のADってくらいにしか覚えてなかったから,『BRUTUS』の読者にゃとても見えないまゆぼーに「ナンデ?」って訊いたノダ.そしたら,西内ミナミ『ぐるんぱのようちえん』(福音館書店)って絵本の絵を描いた人だって言うノダ.それであたしゃナットク.まゆぼーが雑誌の連載で,「小さな頃,この絵本が,私に絵の楽しさを教えてくれた気がします」って紹介してたのが『ぐるんぱ』だったノダ.そっか,堀内っつぁんのおかげで,まゆぼーと時々仕事ができてんだニャ.こりゃ堀内っつぁんに足向けて寝られへんノダ……って,あの世に足向けないよーにするにゃ,どーしたらええんだっけ? タヌぼーのお目当ては,TAKEO KIKUCHIのファッション写真だったけど,こりゃもーひとつ,たのしみが増えましたわいな.

着いたらまぁ,にぎわっとったノダ.毎年少なくとも1回は行ってきて,料金払うのに3組以上の行列に並んだの初めてだったぞよ(笑).最終日ってことだけじゃなくて,地元ヴォランティアのHOMAGE GARDENとか“福山効果”によるんだろニャ.タヌぼーとしちゃ,もーちょい人少ない方が落ちついて見られるニャって感じだったけど,開館10年に植田の正ちゃん没後5年ってことで,たまにゃお祭りモードもよござんしょ.ワテも植田の正ちゃんファンのハシクレなんで,このあとリピーターが増えることを願うノダ.

タヌぼーはこの美術館に着いたら,まずは2階の映像展示室に入るノダ.この部屋に取りつけられた大型のカメラ用レンズを通して,美術館を見下ろす大山が,壁に映し出されたり,写真の歴史や植田の正ちゃんを紹介する映像が流れるノダ.でも今日は映像はお休みで,大山の様子が見られるだけだったノダ.映像はいつも同じだけど,バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」のプレリュードや,ドビュッシーの「夢」聴きながら見てると心地いいんでね,ちとザンネンでござんした.「HOMAGE」展が終わったら,いつもの映像展示が復活するのかニャ?

さていよいよ「HOMAGE」展.企画展示室は3部屋あるからって,福山・菊池・堀内で1部屋ずつ割り振っちゃうなんて,オモロないことしてないよね……なんて思いながら最初の部屋入ったら,吹き抜けの天井に奥行きのある,細長~い室内の左右2面の壁に,砂丘を写したどーんと大きな写真のパネルに,3人にちなむ写真の小さなパネルが,両面ともに1枚ずつ架かってたノダ.ほんの導入部ってとこでんな.これで1人1部屋の線は消えましたニャ.

(つづく)

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2005年9月18日

本日の県立美術館

美術館は大にぎわいの図

「ミュージアム・フェスティバル2005」ってことで,島根県立美術館じゃ初めての県民無料招待日をやってたノダ.これもサントリー子会社が管理指定業者になった影響??

タヌぼーみたいなミュージアム・パスポート会員にゃ,メリットのある企画はあんまなかったかニャ.でも会員じゃない人連れていく分にゃ,気軽でいいカモ.タヌぼーは,もーちょい静かなとこが好みナノダけど,たまにゃこれほどの人が押し寄せるくらいの方が,美術の普及上はええですワナ.