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2007年12月 1日

NHK-FM「現代の音楽」50周年特別番組[2]

のつづきなワケですが,はじめに前回の訂正を.

(だいたいコンテンポラリー中心の演奏会って,島根県の出雲市とゆーとこに生息してて出会ったことないもの)

……んなこたぁなかった(汗).出雲市内に限れば,たしかにそーゆー実感なんですが,よー考えたらワタクシ,島根県の松江市っちゅートコにあるガッコに通算8年半(休学期間を含む)通った挙げ句,今だって月に何度かは仕事に遊びに行ってるじゃござんせんか.そーするとガゼン事情は違ってきます.……ネボケて書くといかんですわ.

島根大学の音楽の先生に川添達也という作曲家がいて,当時の特音課程の演奏会で作品聴いたこともあるし,小中学校の音楽の先生,妹尾哲巳さんの坂本龍一作品の演奏会(初期のソロ・ワークを取り上げるなど,選曲が一筋縄ではいかない)にゃ全3回皆勤してるし.ついでに言うと,タヌキぼーやの飼い主名簿に載ってるらしい(?)オルガンの米山麻美さんの演奏聴きに行くと,コンテンポラリーに出会うことがけっこーあります(コンテンポラリー尽くしってのは経験ないけど).……ちなみにこれら全部,プラバホールで聴いてます.主催はそれぞれバラバラだけど.あと,1997年に広島市現代美術館のル・コルビュジエ展で,コルビュジエの弟子で作曲家として有名になったクセナキスの音楽を聴きました.

そんなこんなで,取り立てて系統立てて聴いてきたワケではなくとも,コンテンポラリーの作品には主に演奏会を通じて,そこそこ接する機会はあったのです.ヨーロッパの他の時代の音楽のように親しみやすいメロディーを伴うとは限らず,長調だの短調だのという言葉のあてはめようがないことも珍しくない.どこでどんな音が出て,どんな間が入るのか,特に初めて聴く曲だと見当がつかない.そういったスリリングなところで楽しんできたような気がします.

さてさて,やっと本題です(これからかい?!).

今回の番組で取り上げられた作曲家の中には,NHK大河ドラマの音楽を担当した人も多く(武満徹,間宮芳生,三善晃,林光,湯浅譲二,池辺晋一郎,一柳慧),かれこれ20年は大河ドラマを見てきたワタクシにはわりと親近感があります.

それから,デザイン誌『アイデア』331号(2005年7月号)に,杉浦康平が手がけたレコードやCDのジャケットのデザインが特輯されているのを見ますと,1950年代に既存のジャケットにかぶせて使っていたというデザインに発して,近年に至るまでコンテンポラリーのジャケットが万遍なく掲載されています.番組に出てきた作曲家の半数を占めるという勢いで(諸井誠,黛敏郎,柴田南雄,三善晃,湯浅譲二,矢代秋雄,武満徹,石井真木,一柳慧,廣瀬量平,西村朗,佐藤聰明,新実徳英).新しい音楽が生まれる現場やその作家たちと,同時代(=コンテンポラリー)に生きる杉浦康平がどのように切り結び,ジャケットのデザインが生み出されたのか……そういう職業上の関心もあって,コンテンポラリーに耳を傾けてみよう,ということを,このごろ思うのです.

(つづく……予定ですが,ほかのネタも書きたいし,録音した番組を聴き直したいので,いずれにしても少し先です)

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コメント

私の「妹尾哲巳ピアノリサイタル~坂本龍一作品集」に三回全ておいでいただいているとは感謝感激です。2008年1月27日には「春の祭典」2台ピアノバージョンをプラバでやります。(2:00開演)是非おいでください。

はじめまして.avec pianoの「Merry Christmas Mr. Lawrence」も「Jungle LIVE mix of...」も聴いてきました.初回が10年前だったと思いますが,息の長いシリーズですね.1月27日の「春の祭典」予定空けておきます.