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2006年7月 2日

『観世』6,7月号に,松江におけるワキ方進藤流の記事

能楽の月刊誌『観世』6月号と7月号に,「松江・能を知る集い」でおなじみ,森田流笛方・槻宅聡さんによる「松江の進藤流について」と題する報告が掲載されています.

能楽ワキ方の進藤流は,1879(明治12)年に最後の宗家が没して廃絶に至った流儀です.ところが,松江市大庭町の神魂(かもす)神社の社務所には,1953(昭和28)年に大庭地区の住民が,同社の遷宮を記念して,進藤流の謡曲を奉納した際の番組(プログラム)を記した額が掲げてあります.能楽界では途絶えて70年以上を経過した進藤流が,山陰の一集落ではなおも受け継がれていたというのです.

槻宅さんは,2005年11月にこの額と出会ったのを機に,松江における進藤流に伝承に関する調査を進めていらっしゃいます.そして,能楽界向けの最初の報告となるのが『観世』の記事というわけです.

なお,槻宅さんのwebでも,この調査に関する簡単な報告を読むことができます.『観世』とあわせて御覧になるとよいでしょう.

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