« 島根広告賞の出品パネル[1]特製パネルの理由 | メイン | 2006年 松江・能を知る集い »

2006年2月19日

島根広告賞の出品パネル[2]これが今年のパネルだ

展示会場で撮影したパネルの写真

今日ようやく島根広告賞の展示に行くことができました.お出かけ報告して下さった方も,現地で偶然お目にかかった方もいらっしゃいますが,足を運んで下さったみなさん,ありがとうございました.

上の写真は,展示会場で撮影したものです.上段2枚,下段1枚のパネルが架かっています.

ところが実は,この3枚の標準的な掲出方法として意図したのは,3枚を横1列に並べるというものでした.下の画像のような具合に.背景が3枚で連続しているのです.

「春の夜の夢」パネル3枚を横1列に並べた状態の画像

もっとも,会場の都合により,明らかに多くの場所を占有するような掲出が実現する可能性は低いと見ていましたので,今回の掲出に関しては,まあこんなものだろうと思います.後日別の機会に,3枚横1列に展示してお目にかけるとしましょう.

パネルの背景には,前回出品分と同様,広告の一部をコラージュしたものを印刷しました.広告では斜めに傾けていたものを真っ直ぐにしたり,ポスターには本物のチラシを貼り付けていることを図解したりといった「種明かし」をしながら,広告とはひと味違った「星空」を描きました.

B2判パネル3枚それぞれに,B4判の紙に出力した背景の「台紙」を4枚並べて貼り付けました.B4判の紙は全部で12枚.1枚として同じ図柄はありません.しかもすべてをつなぎ合わせたときに1枚の「絵」が現れるように作ってあるのですから,誤差がほとんど出ないように貼り合わせていかなければなりません.この作業には,正確な切り貼りの技術と集中力が必要なのです.

私は前回の島根広告賞に当たって,同様の手法でB3判パネルを2枚作りました.2枚のサイズを合計すると,B2判パネル1枚分に相当します.単純に計算すると,今回のパネル製作には,前回の3倍もの労力がかかることになります.

前回は私の狭い自宅に,ひとりでパネルを作りましたが,幸いにして今回は「春の夜の夢」の実行委員会に,所員総出で参加した建築設計事務所の協力を得ました.作業場所に恵まれた上,ふたりの所員と手分けして効率よく,前回より大きな判型,かつ多くの枚数を作ることができました.しかも,建築設計事務所の所員ですから,精密さを求められる作業はお手のもの.頭の下がる思いしきりでありました.

そうした労作ですから,島根広告賞に限るのではなく,いずれの折にか再びみなさんに御覧いただく機会を設けたいもの.そうすることで,協力して下さったみなさんに,多少なりとも報いることができればと願っています.

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://ishikawakiyoharu.info/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/218