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2007年12月13日

十二世野村又三郎さん死去

86歳.たぶん和泉流では最年長の狂言方だったのではないかと思います.シベリアで抑留生活を送り,帰国したら先代である父親が亡くなっていて,苦労して又三郎家を牽引してきたとか.

実際の舞台に接したのは,2004年10月5日,出雲市民会館「ザ・ベスト・オブ能・狂言2004」での,上品でやわらかな「附子(ぶす)」.先年TVで見た「金岡(かなおか)」では,大曲でありながらも重々しくならず,あっさりとした味わいに仕上げていたのに好感を持ちました.

6月の観世榮夫さんに続いて,思い出深い舞台を見せてくれた人が,またひとり.

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