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2005年12月23日

寝台特急「出雲」廃止を発表

交通手段の多様化と,鉄道そのものの高速化が進んだため,全国的に寝台特急の利用が減って,本数が減ったり,区間が短くなったり,姿を消したりつつあるノダ.そんな中,ウチのご近所・出雲市駅発着,山陰本線-福知山線-東海道本線経由の「出雲」(出雲市-東京)を,2006年3月のダイヤ改正で廃止するって,JR西日本が発表したノダ(JR西日本山陰中央新報).

「出雲」についちゃ,沿線の鳥取・島根・兵庫3県の知事が連名で存続要望書をJR西日本に出してた中で(山陰中央新報),この正式発表だったから,鳥取県を中心とした沿線自治体は相当反発してるみたいナノダ.

出雲市-東京を結ぶ寝台特急にゃ,伯備線-山陽本線経由で,A・B寝台ともに全部個室なのがウリの,「サンライズ出雲」があるノダ.このまま「出雲」が廃止になったとしても,島根県と鳥取県西部にゃ,ほとんど影響がないんじゃなかろか.でも,「出雲」以外に東京方面とを直接結ぶ列車がないハズの,鳥取県中西部と兵庫県北部にとっちゃ,そうは問屋が卸さねぇだろニャ.

今日の『山陰中央新報』によると,

廃止の代替策として、上郡駅(兵庫県)で伯備線経由のサンライズ出雲に乗り換えられる鳥取発岡山行きの特急「スーパーいなば」と、特急「まつかぜ」の増便で対応するとした。

そーナノダけど,つまり鳥取駅と上郡駅で2回乗り換えってことでっか.こりゃあーた,東京へ直通で行けた今までのメリットまるでなし.しかも上郡駅での乗り換え時刻って,現行ダイヤをもとに予想すると,東京方面行きが23時台,鳥取方面行きが5時台にならないかい? 乗客の鉄道離れに拍車かけるのが関の山って気がしちゃうノダ.

「出雲」の発着駅を倉吉か鳥取に替えるとか,それこそ「サンライズ出雲」みたいに魅力のある新車輌投入するとか,いきなり廃止話持ち出す前に,やりようはなかったんかね?

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