デザイナーとの会食
デザイン方面の学校に行ったことも就職の経験もないままデザイナーとして活動している私には,同業者(副業の場合を含む)の知り合いは片手の指で数えられるほどしかいません.今日はそのうちのおひとりで,以前からメイルでやりとりのあった同年生まれのデザイナーの方に初めてお目にかかり,昼食をともにしながら,お互いの作品や制作環境,デザイナーになるまでの道のり,デザインの手法や考え方などを語り合いました.
そのデザイナーの方は,今年2月の島根広告賞で私の出品パネルを御覧になり,私に興味を持って下さったとのこと.実は私もその方の作品にはかねて惹かれるものがあり,誰の作品とも知らないうちにチラシやポスターを集めていました.ストーリー性のある作品世界,私とは異なる手法での独特のタイポグラフィ,そして写真のディレクション.県内で活動するデザイナーの中では,最も魅力的な作品を精力的に世に送っているひとりであると,私は見ています.
話題の中心は,相手の方のフォト・ディレクションと,私のInDesignとOpenTypeフォントを用いたタイポグラフィという,互いの得意分野に絞られていきました.私は写真を積極的に用いた作品を手がけたことがないため,その綿密な絵コンテづくりや,ユーモアを含むストーリー設定といった舞台裏のお話には,大いに興味をそそられました.
「いつか一緒に仕事ができれば」,そんな話もしました.実現すれば,きっと世の中ちょっぴり面白いことになりそうな気がします.