2010年12月31日

第4期タヌキにゅーす終了→しばらくはTwitterで

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雪の大みそかです。

ここ1年余り、ほとんど更新できなかったタヌキにゅーすですが、新年を迎えるのを期に、Movable Type 3/4で更新してきた第4期は、今日で終了とします。

第5期タヌキにゅーすは、時期未定ではありますが、http://ishikawakiyoharu.info/のリニューアルを期に始められたらと思います。リニューアル自体は昨年来の懸案なので、移行期間中の暫定サイトという形であっても、そろそろ着手しなければいけませんが。

リニューアルまでの間はTwitterで、石川陽春とタヌキぼーやの話題をお伝えしていきます。タヌキにゅーすの更新頻度が減ったころから、Twitterの方はだいぶ使うようになりました。仕事の話題は少なめですが、タヌキぼーやの生態観察という意味ではブログより有効かも知れません(笑)。Twitterアカウントをお持ちの方、フォローしてやって下さい。Tweetを年月日別にたどることができるTwilogも御覧いただけます。

それではよいお年をお迎え下さい。

2010年10月 8日

明日「ハーンの神在月」に出演します


ブログのシステムの不調で、こちらへの情報掲載が直前になってしまいました。申し訳ありません。 今日から松江市で「ハーンの神在月:全国・小泉八雲の会&ミュージアムの未来を考えるサミット」が開催されています。 私はチラシ、ポスター、会場で配付するパンフレットのデザインもしていますが、明日10月10日(日)は11:00からのパネルディスカッション「小泉八雲ネットワークの構築に向けて」に、八雲会理事として登壇します。 3ケタもの人数を前にして話をするのは、高校の生徒会以来です(汗)。そこは本業を生かしてiPadでスライド見せつつ、「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその事蹟を未来に生かす」というサミットのテーマに対して、八雲会の出版活動やサイト運営を通して考えていることをお話しします。お近くの方はどうぞ足をお運びください。

2010年8月 8日

夏休みのお知らせ

8月7日(土)から15日(日)まで、夏休みをいただきます。御諒承下さい。夏休み前までにいただいております各種お問い合わせへのお返事は、期間中にも順次対応しますので、面倒をおかけしますが、今しばらくお待ち下さい。

2010年1月27日

第34回島根広告賞 作品展示(01/27-02/01)

本日またひとつ年をとったタヌぼー(そろそろホントの年は言えんニャ)ですが、ちょーど今日から今年の島根広告賞の作品展示が始まります。石川陽春がデザインした出品作は以下の通りです。来週2月2日(火)にお目にかかるみなさん、ひとつ見てやっておいて下さい(私信)。

総合部門

「奥谷タイムトンネル:古くて新しい島根を探しに」
パンフレット表紙の画像

広告主、制作社:どこでもミュージアム研究所
※綜合パンフレットのデザインを担当

当時修覆工事中だった島根大学旧奥谷宿舎(国登録文化財)周辺地域でのアート・プロジェクト。表紙に登場しているのが、修覆予想図でもありました。昨年島根大学から埼玉大学に転じた石上城行先生の絵です。

「浮世絵遊覧:島根県立美術館開館10周年記念コレクション企画展」
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広告主:島根県立美術館
制作社:石川陽春デザインワークス

浮世絵が江戸時代の木版文化を牽引した存在でもあるという側面に注目して、手書きの風情が感じられる「あおい金陵」という明朝体を選ぶところからデザインを組み上げていきました。この展覧会、島根広告賞の作品展示と同じ会場で開催中ですので、あわせて御覧下さい。

折込チラシ部門

「ラフカディオ・ハーンとギリシャ:もうひとつのルーツと受け継がれる精神性」
日本語版リーフレット表紙の画像

広告主:小泉八雲記念館(松江ツーリズム研究会)
制作社:石川陽春デザインワークス

こちらの現在開催中の企画展。日本語が中心ではありますが、英語、ギリシャ語も重く扱ったリーフレットということで、混在する多言語をいかに美しく組み合わせるかを、いつも以上に追求しました。

パンフレット部門

『いつも、いつでも、大根島で:由志園物語』
表紙の画像

広告主:有限会社日本庭園由志園
制作社:アートワークス

私は途中から制作にかかわったのですが、それでも実に1年半以上かかりました(汗)。由志園の歴史をふりかえり、現在を見つめ、未来を展望するための手がかりとしての1冊。60頁足らずといえども、いろんな思いがこめられています。

パッケージ部門

妹尾哲巳+三浦芳男『2台のピアノによるスーパーデュオ〈ライブ2008〉』
ジャケット表紙の画像

広告主:ブレーメン
制作社:石川陽春デザインワークス

タヌキにゅーすが縁でデザインすることになったCD。連弾ではなく2台のピアノによるデュオであるという点を意識して写真を扱いました。一番の見どころは、縦方向に開くジャケット内面でしょう。手前から奥にかけて2台のピアノと2人のピアニスト。ジャケットでは、シアンとマゼンダで写真を覆いましたが、元のフルカラーの写真もよいので、どこかで日の目を見せたいものです。

第34回島根広告賞 作品展示

日時
1月27日(水)-2月1日(月)10:00-18:00
場所
島根県立美術館ギャラリー(松江市袖師町1-5)
入場料
無料
主催・問い合わせ先
島根広告協会
電話:0852-32-0503

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2010年1月 8日

島根県立美術館「浮世絵遊覧」展の出品目録がダウンロード可能に

石川陽春がポスター、チラシ等のデザインを担当している島根県立美術館の企画展「浮世絵遊覧」。出品目録のPDFファイルが、同館のサイトでダウンロードできるようになっています。これも私のデザインによるものです。

あけましておめでとうございます

七草がゆの日も過ぎてしまいましたが、まずはあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

先月のひっこし以来、腰と背中に痛みがありまして、どうも体の勝手が違う年越しでした。元日に恒例の出雲大社と古代出雲歴史博物館に出かけたほかは、タヌキ部屋でおとなしくしていました。

さて、昨年は断念した年賀状、やっとデザインと印刷まで終わり、連休を利用して宛名書きと発送をしようというところです。今回は転居通知も兼ねていますので、さすがに今年ばかりは、遅くなってでも出しておこうと思います。

2009年12月31日

1月1日付『山陰中央新報』掲載の由志園広告

いよいよ年が改まりますが、明日1月1日付『山陰中央新報』に、石川陽春がデザインした由志園の広告が掲載される予定です。1面全部を使ったカラー広告です。『山陰中央新報』御購読の方は、縁起をかつぐつもりで御覧下さい(ただし保証外)。

相変わらず調子がよくありませんので、このところたまに書いても素っ気ない文章にしかならず面目ないのですが、2009年のタヌキにゅーすは、たぶんこれでおしまいししまいです。よいお年をお迎え下さい。

2009年12月27日

島根県立美術館の企画展「浮世絵遊覧」(01/02-02/15)のポスター、チラシ等をデザイン

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すでにひと月以上前から出回っていますが(汗)、島根県立美術館で1月2日から始まる企画展「浮世絵遊覧」のポスター、チラシ等をデザインしました。

島根県立美術館には、旧島根県立博物館から引き継がれた、葛飾北斎、歌川広重らの風景版画を中心とする浮世絵の充実したコレクションがあります。例年は5月から7月にかけてコレクション展で見ることができますが、今回の企画展では開館10周年ということで、美術館所蔵の浮世絵をまとめて公開されます。

前期の北斎特集、後期の広重特集で展示作品が総入れ替えとなりますので、少なくとも2回は見なくてはいけません(笑)。しかも前期、後期をあわせた展示作品数は約300点とのこと。道理で出品目録をデザインしてみたら頁数が多いわけです(笑)。見に行くときは時間に余裕をもって出かけましょう。

私は県立博物館時代から、県立美術館の浮世絵コレクションの展示があるとたいてい出かけています。とりわけ広重の《東海道五十三次》など、旅の魅力をかき立ててくれる作品が好みです。

招待券、小学生向けのチラシ、後期展の割引券つきはがきもデザインしています。招待券以外は、県立美術館をはじめとする文化施設でも入手できると思いますので、お出かけの機会がありましたら、あわせて手にとって御覧下さい。

デザインの話は、体調がよいときにでもいずれできればと思います。

2009年12月26日

12月27日付『りびえ〜る』掲載の由志園広告

明日12月27日付『山陰中央新報』折込のフリーペーパー『りびえ〜る』の1面に、石川陽春がデザインした由志園の広告が掲載される予定です。『山陰中央新報』御購読の方は、話のタネに(なるかどーかは別としても)御覧下さい。

2009年12月 2日

移転先で仕事再開します

まだまだ荷物が片づいていませんが、主立った仕事道具や資料は移転先で使えるようになりました。メイルへのお返事が遅れていまして、御迷惑をおかけしていますが、明日以降順次対応していきます。よろしくお願いいたします。

2009年11月27日

年末年始のお休みのお知らせ

誠に勝手ながら、12月26日(土)から2010年1月5日(火)まで年末年始のお休みをいただきます。御諒承下さい。

2009年11月26日

自宅兼仕事場を移転します:タヌキ部屋、ついに独立へ

熊本ばなしが実に2か月も止まったままになってますが(汗)、再開まで今しばらくお待ち下さい(ペコリ)。例の通り仕事が立て込んでしまって、タヌキにゅーすに時間が割きにくくなってます。

ただ、今回は通常の仕事の都合のほかに、もうひとつ理由がありまして。実は近日中に自宅兼仕事場(通称「タヌキ部屋」)を移転することになりました。来月はじめには、とりあえず移転先で仕事をするようになる予定です。急な引っ越し話で、関係者のみなさまには何かと迷惑をおかけしますが、あしからず御諒承下さい。

今までは両親と同居の自宅で仕事をしていたわけですが、親の持病や部屋が手狭になってきた都合で、打ち合わせには自宅外で応じていただいていました。移転後は、自宅兼仕事場での打ち合わせも可能になります。もっとも、家具をそろえるのに時間がかかりそうなので、実際に受入態勢が整うのは、もう少し先のことになる見通しです。打ち合わせ用もしくは作業用の手ごろな机と椅子、お心当たりのある方は御一報下さい(拝)。

タヌキ部屋移転の構想はかねて持ち合わせていまして、来年春以降に実現できれば、というくらいには思っていたところ、先月になって両親の住まいの移転話が出てきました。両親の健康上の理由で、それには即座に応じたわけですが、問題は私の仕事場でした。両親の新居は今までより少し狭いくらいですし、私もそうたびたび移転通知を出す暇はありませんので、思いのほか早い時期ではあるけれども、この機会にワタクシは別の場所に移ろうと決めました。そんなわけで、現在2軒分の引っ越し準備が同時進行するという、大変恐ろしいことになっています(汗)。こういうことは一生に一度で充分です、ハイ。

「自宅で仕事をする」という生態(笑)は、移転後も変わりません。そのため、今後もインターネット上では住所を公表しませんので、御訪問の際は事前に住所をお問い合わせ下さい。

最寄り駅は従来通りJRと一畑電鉄の出雲市駅です。駅からは今までより少し遠くなる代わりに、バス停が近くなります。日中に限れば、駅とのバスによる往復には不自由しないでしょう。でも、いずれは部屋の窓から線路が見えて駅により近い場所に復帰したいというのが、"鉄ちゃんのなり損ない"(笑)の心情でアリマス。もう30年近く、どこに引っ越してもその暮らしだけは大きく変わらなかったものでして。

先ごろ松江のSTORE ROOMが、出雲ビルから北田町に移りました。ひっこしの秋です。

2009年9月24日

「シルバーウィーク」を最近まで知らなかったもので

今年は9月にも大型連休があると知ったのは、つい2週間前でした(汗)。そんなわけで、連休中もフツーに仕事にしてました。もっともTVのニュースでエラい人出を見た今となっては、暦通りに休みにしなくて結果的には悪くなかったと思いますが。

......というわけで私も人並みに、代休を10月中旬以降にいただこうと思います。あしからず御諒承下さい。日程は決まり次第お知らせします。

『新・小泉八雲暗唱読本』

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27日(日)に松江市総合文化センターで、小中高生が小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の作品を英語で暗誦発表する「第43回ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」が開催されます。

このコンテストのテキストとして、八雲会が今年3月に刊行したのが『新・小泉八雲暗唱読本』です。八雲の作品を暗誦用に編輯した25篇を収めており、1980年代にワープロ入力の版下をもとに作られた『小泉八雲暗唱読本』全2集の全面改訂版です。

旧版と比べて次のような特色があります。

  • 収録作品を精選して2分冊を1冊にまとめる。
  • 日本語の対訳と脚註を加える。
  • モチロン組版も一新。
  • スピーチの練習方法のアドヴァイスもあり。
  • 実は「装幀:石川陽春」(←ココ大事)。

八雲会の出版物で、私が初めて関係したのがこの1冊です。もっとも、私はこのプロジェクトには途中から参加しまして、私がかかわり始めたときには、本文の行数と1行あたりの字数や頁数はすでに決まっていました。そのため、行数や頁数に影響が出るような変更はできませんでした。

だからと言って本文組みについて私のやることは残されていなかったかというと、そんなことはありません。脚註の英単語をbold(太字)にしたり、所定の頁数からあふれそうになっていた巻末の解説をを1段組から2段組に改めたり、ノンブル(頁番号)の横に柱(収録作品のタイトル。英文頁には原題、和文頁には和訳した題名)を添えて検索性を高める......といった指定やアドヴァイスを私から加えました。こういうこともデザイナーの仕事のうちです。

表紙については、小泉清(八雲の三男)の《ヘルン像》(小泉八雲記念館蔵)の使用、そして2色印刷といった編輯担当者からの指定はいくつかありましたが、ほとんど私の好きなようにやらせてもらいました。

英日対訳版であるということから、収録作品の一節を英日対訳で掲載しました。ただし、対訳版といえども本文があくまで英文を読ませるものという立場から、表紙の書名は英語を主とし、日本語を従とする組み方をとりました。用紙は、主要な読者層が小中校生という若い人たちであることも考慮して、従来八雲会の出版物の定番であったレザックという革のような風合いの紙から、パミスOKミューズバナナという少しラフな手触りの紙に改めました。横方向に小さく波を打ったようなひっかかかりがあります。

今は事情が変わっているかも知れませんが、私の経験の範囲では、学校で編輯された冊子の表紙といえば、たいていコート紙かレザックだったので、レザックには手垢のついたような印象が強かったのです。数多くの本に出会っているであろう児童・生徒のみなさんに、触感で記憶してもらえる1冊。そんなことを目指しました。

本書は八雲会事務局のほか、私が目撃した限りでは松江の小泉八雲記念館今井書店殿町店、同グループセンター店等でも頒布しています(頒価1,100円)。見かけたら手にとってみて下さい。

2009年9月22日

熊本城

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熊本2日目。この日は市内の小泉八雲の旧蹟を巡る予定ですが、その前に短時間でも熊本城くらい見ておこうと、路面電車に揺られて出発します。

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やっとこさ二の丸広場にたどり着いたって感じです。堀をはさんで本丸の天守と宇土櫓が見えます。石垣の長大さ、堀の広さ。

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創建当初から残る唯一の櫓・宇土櫓。全国の近世城郭で現存する天守のうち、姫路城に次ぐ2番目の規模だという松江城の天守を小ぶりにしたような感じです。地上5階、地下1階といいますから、これだけで天守並みの規模は充分にあろうというもの。加藤清正、がんばっちゃいましたね〜。

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近年復元された本丸御殿。玄関が自動ドアにガラス張りだったり、見学通路に毛氈が引かれていたりと、往時の空間を思い起こすには、来場者側がいくらか想像力を働かせなければならないのですが、大広間の最上段、この「昭君の間」は何も余計なことを考える必要がありませんでした。政略結婚で漢から匈奴へ嫁いだと伝わる王昭君を描いた障壁画と、色とりどりの花々が描かれた格天井に囲まれた、大河ドラマで見る大坂城や聚楽第さながらの金ピカ極彩色ぶり。それもそのはず、豊臣恩顧の加藤清正、万一豊臣徳川の合戦とならば、この城に主君豊臣秀頼を迎え入れる心積もりであったという説が伝わっています。加藤清正、がんばっちゃいましたね〜。加藤氏改易後に移封されてきた細川氏はビビッたかも知れませんが。「維持費かかりそうだニャ」とかボヤいたかも。

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天守は戦後に鉄筋コンクリートで外観復元されたもの。創建当初の天守は、西南戦争のときに焼失しましたが、原因については諸説あるそうです。

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天守1階はこうなってました。石垣を背景に戦後モダニズム的な柱梁が組まれています。

上の階は、加藤氏、細川氏の治世、そして西南戦争に関する展示がありましたが、それ以上に目を引いたのが、熊本城復元の基金に寄附した「一口城主」の芳名板。1階から展示各階まで、おびただしい数でした。本題の展示よりも印象に残ってるような勢い(汗)。

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本丸を出て、こちらは三の丸に移築復元された旧細川刑部邸。藩主一門の下屋敷だけに、それなりの大きな屋敷ですが、金ピカ御殿を見たあとですから、だいぶ質素な作りに見えます。

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こういう中庭を見ると、何だかほっとします。ちょうど雨上がり、青葉が映えます。

.....という具合に、かけ足で巡ってきましたが、いやー、さすが肥後54万石の城だけあって、......広いっっっ!! そりゃ学部時代は近世城下町の研究なんてことを考えたことある身ですから、相応の覚悟はしてましたけど、......それでも広い。本来なら隅々まで歩き回るのに1日かけてもよいところです。今度行くときはきっとそうします、ハイ。