2008年1月29日

松江大橋北詰「川京」に行く[1]

(「松江大橋北詰「川京」に行く[0]」のつづき)

もーちょいで19:00になろうかってときにお店に入ったんじゃないかと思うノダけど,カウンター席だけのこぢんまりとした店内,10数席がほとんど埋まってワイワイガヤガヤ.カウンターの向こうから,キップのいいおっかさんと,そのムスメたる「よーわからんけど,ナンかの部隊」のA隊員に迎えられ,壁と椅子の間をくぐり抜け,どっこいしょと腰を下ろすノダ.

今日のお目当ては鰻としじみナノダ.夏の日中にお店の前通りかかったときが土用の丑の日のころだったのと,こないだ会ったA隊員からしじみの話聞いたのにちなんで.

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ワテも出雲人ってことで,解説なしで出てきたのは,お通しのサルボウ貝.赤貝の一種,って認識でエエんじゃろか? 左のお品書きの絵はA隊員の筆ナノダ.

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きざみネギたっぷり乗せた謎のしじみ汁「お助けしじみ」は川京オリジナル.味噌じゃなくて醤油を使ってるとか.貝のだしがきいてるノダ.残り汁で雑炊作るって話聞いたけど,あんまりうまくて,汁みんな平らげちゃったノダ.

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こちらも見るも初めて食べるも初めての「鰻のたたき」.蒲焼きみたいなタレは使わずに火ィ通して,にんにくとかの薬味と一緒に包丁でトントンしたものじゃないかニャ? 鰻と言ったら蒲焼きしか知らんかったタヌぼー,鰻の皮と身の味わいを再発見ナノダ.

おっかさんによると,川京一家じゃタヌキぼーやは「よーしゅんくん」の名で通ってるらしいぞよ.本名音読みされてまんがな.めったに正しく読んでもらえん名前なんで,よーある話だけど,一家で通じてるってんだから,「あなたのペット,タヌキぼーや」の面目躍如(笑).

A隊員はおっかさんともども,着物姿でお店に立って.うん,やっぱ顔白いわ.その上髪がのびて,近ごろじゃ「紫式部」って呼ばれてるらしいノダ.ワテも実は去年の春から髪切ってないノダけど,まだまだ大銀杏は結えまへんわ(そもそも体格で新弟子検査落とされそーだけど).

さて,川京一家でこの日はまだお店に登場してなかったのが,世に隠れもなき名物おやっさん.初対面の話はまた次回.

(つづく)

2008年1月28日

松江大橋北詰「川京」に行く[0]

ちょと前の話ナノダけど,松江大橋北詰の「川京(かわきょう)」に初めて行ったノダ.宍道湖のしじみやお魚の料理で知られるお店ナノダ.

ここの看板娘がですな,タヌキぼーや率いる「よーわからんけど,ナンかの部隊」の隊員なモンだから(謎),一度は行かねばなるまいとカネガネ思ってたところ,平日夕方に殿町で1日の日程終了とゆー見事なタイミングに合ったんで,ふらりとおじゃましまーす.

(つづく)


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2008年1月27日

ちょこっと雪のたんじょーび

屋根だけ雪景色の写真

ちょいとオヒサにタヌキにゅーすに戻ってみれば,おそとはちょこっと雪でござい.同じ平野部でも,ちょこっと北東の松江くらいになると,もーちょい積もってるかも知れんノダけど,島根県の出雲市っちゅーとこじゃ,こんなもんですわ.斐伊川はさんで東と西で,けっこー違うみたいなのよね.

そんな本日は,タヌキぼーやのたんじょーび.いくつになったか……もう自分じゃよー言いませんわ(爆).気分はね,相変わらずハタチ前でござんすのよ(いつまで言い続けるんだか).

2008年1月18日

速報:「2008年 松江・能を知る集い」は3月2日開催

詳しくは,公式サイトを御覧下さい.

松江・能を知る集い

http://sanin-noh-kyogen.info/tsudoi/

2008年1月17日

大餅さん

島根県立古代出雲歴史博物館で14日まで開催してた特集展「出雲地方の正月行事」に,写真と映像で紹介されてたんで,反応してみたノダ.

松江市八雲町の星上山山頂にある星上寺(ほしがみじ)目指して,麓の集落から大きなお餅を2人1組でかついで,数名の同行者と一緒にお供えに行く行事ナノダ.

展示によると,山のぼる前に集落を1周するノダけど,沿道あちこちでお酒進められるモノだから,担ぎ手のおっちゃんたちはだんだん千鳥足になっちゃって(笑).こんなんで無事お寺まで着けるのかニャ?って心配したものの,雨ん中1時間以上かかって山道のぼって,お寺の本堂前にちゃんと到着したノダ.

そーこーするうち,別の地区からもお餅かつぎ御一行さまが,こっちは自動車で乗り込んでくるワケ(ずる〜い??).で,ナゼだかお餅おみこしぶっつけ合い(笑).待ちかまえてた山のぼり組も意外と元気.映像で見てるとなかなかオモロいお祭りでござんした.

ちなみに,松江市秋鹿町の高祖寺奥の院大日堂にも,集落を大餅かついで練り歩いてお餅を供える「おもっつぁん」の行事があって,それも展示に出てたノダけど,「おもっつぁん」の由来とゆーのが星上寺に関係があって.ナンでも,星上寺で博奕に負けた腹いせに,お供えの大餅を盗んで持ち帰ったのが,高祖寺の坊さん……ならまだしも,ニャンと本尊の大日如来(爆)……なんて話が伝わってるらしいノダ.ふたつのお寺の浅からぬつながりを思わせるけど,それにしても博奕の上に盗みを働く大日さんって(ヲイ).

2008年1月16日

MacBook Airの本当の「軽さ」

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林檎屋本舗の新しいノートPC「MacBook Air」が発表されました.講演するSteve Jobsが脇にかかえた封筒から取り出して披露したアレです.

Macのノートとしてはたぶん初めての重量2kg未満という軽量(1.36kg)に,折りたたんだときの1.94cmという薄さも話題になっている中で,ワタクシが何より注目したのは,DVDやCDを挿入する光学式ドライヴが本体に含まれないだけでなく,附属品にすらなっていないという点.さらに,それにもかかわらず,システムのインストールとリストア用のDVDはちゃんとついてくるという点です.

一応,別売りのUSB接続による光学式ドライヴ「MacBook Air SuperDrive」もあわせて発表されているのですが,林檎屋本舗のサイトでは,外付けの光学式ドライヴを接続するのではない方法で,このDVDを利用する方法を提案しています.

CDやDVDからMacBook Airにソフトウェアをインストールする時は、新機能のRemote Discを利用して、近くにあるMacやWindows PCの光学式ドライブをワイヤレスで「借りる」ことができます。光学式ドライブへのアクセスは、これで完璧。ケーブルでつなぐ必要はありません。

http://www.apple.com/jp/macbookair/wireless.html

すなわち,光学式ドライヴを持ち,ワイヤレス接続(IEEE 802.11a/b/g,Bluetooth 2.1 + EDR)に対応したもう1台のMacまたはWindows PCに,インストール/リストア用のDVDを挿入し,MacBook Airからワイヤレス接続でそのDVDを利用する,とのこと.

もし初めて買うPCがMacBook Airなら,光学式ドライヴのないPCの身軽さの恩恵には預かることはできないでしょう.手持ちのオーディオCDをiTunesやiPodに取り込むにも,大容量のデータの受け渡しやバックアップにも困りますから,どうしても外付けの光学式ドライヴは必要になると思います(この点,購入時に注意しなければならないでしょう).しかしながら,ワイヤレス接続の環境が整っているならば,光学式ドライヴは1台のメイン・マシンにあれば充分じゃないか.そういう発想で,この製品は世に出ようとしているわけです.

MacBook Airは,単に軽くて薄いのではなく,ワイヤレス接続の時代を見越したモバイルPC,サブ・マシンであろうとしたからこそ,光学式ドライヴを切り離した.だから軽くて薄い.ということなのでしょう.

2008年1月15日

游ゴシック体L・H発売

游明朝体,游築初号ゴシック,そしてMac OS Xのシステム・フォントに採用されているヒラギノ書体などの書体デザインで知られる字游工房から,「新書体のごあんない」と表に書かれた封書が届きました.

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ビニール封筒の裏を返すと……

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「游ゴシック体L・H」の書体見本帳です.表紙に書かれた書体名に用いられているのが,「游ゴシック体L」.LとかHとかいうのは,書体のウェイト(太さ)を表していて,LはLight,HはHeavyの意.つまり,游ゴシック体という書体のファミリーの第1弾として,一番細いのと一番太いのを発売する,というのが今回の「新書体のごあんない」.

書体見本帳でもアピールしているように,文字のエッジがほのかに丸みを帯びていて,スタンダードなゴシック体でありながらやわらかな印象があります.今では昔なつかし,電算写植で印刷したゴシック体を連想しました.とりわけ「L」の方に,その表情のよさを感じました.いつか,この書体を導入したくなる仕事に巡り会いたいものです.

游ゴシック体 Std L OpenType
字游工房 (2008/01/15)
游ゴシック体 Std H OpenType
字游工房 (2008/01/15)

2008年1月14日

ちりとり時計

石原いしこちゃんの手芸店,松江市白潟本町のSTORE ROOMの壁に,ミョーなモノ発見.

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いやあのね,ちりとりが時計に化けてまんがな.

近所にアトリエがある松本樸さんからの開店祝いとか.うんうん,さもありなん.松本さん,木工だけじゃなくて,こーゆー身の回りの道具でトボけたことやっちゃうのよね.

2008年1月13日

鴨南蛮そば

昨日は雨ん中で発掘現場に1時間半もいたもんだから,さすがに体が冷えちゃって.松江城山のまわりにゃ何軒もそば屋があるから,あったかいおそばでも食べよーと,入った先は城山の北堀沿い,塩見縄手の八雲庵.タヌぼーのまわりじゃ誰もが口をそろえておいしいって言ってる,鴨南蛮そばを初めて食べたノダ.

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鴨の肉に鴨のだしって,そばとの相性どんなだろ? 油っぽく,こってりしちゃうんじゃない? なんて思ってたけど,いざ食べてみりゃ,あっさり風味なこと塩ラーメンのごとしでさ.そばにお肉でも異物感まるでなく,スイスイと口に入ってったノダ.そば湯が入ってないのか,だし汁があんまりトロリとしてないから,箸が重くならないし.

何しろあたしゃ,タヌキのくせに島根三大舌なんで,そばといえば,いつもは割子そば.あったかいおそばなんて,めったに食べないノダけど,これに関しちゃその問題もなかったノダ.また食べよっと.

2008年1月12日

雨の城下町……で発掘調査現地説明会

病み上がりだっちゅーのに,この雨ん中で発掘調査の現地説明会に行ってきたアタイって(汗).

場所は松江城山の内堀をはさんで東側,松江藩の家老屋敷があったところ.松江市歴史資料館(仮称)の建設予定地ナノダ.

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土を盛っては建てて,盛っては建てての繰り返しなモンだから,江戸時代の遺構とはいっても,けっこー深いトコに,昔の建物の礎石が埋まってるノダ.

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出土した「ゴミ」の一部.昔はゴミは焼かずに土に埋めて処分したノダ.17世紀から18世紀にかけてのものとか.唐津焼の湯飲み,土師質土器の灯明皿,使い込まれてツルツルになったすり鉢,漆器の家紋入りのお椀,箸,下駄,瓦,動物の骨,人形の首……

2008年1月 7日

NTT DoCoMoがPHSサーヴィス終了

ワテも去年の4月まで使ってたDoCoMoのPHS,今日でとーとーサーヴィス終了だって.

↓のにゅーす書いてから,2年になるのね.

2008年1月 6日

近鉄特急に喫煙ルーム導入へ

客車内を全席禁煙とした上で導入するとのこと.

対象となる列車での「喫煙ルーム」の必要性や,分煙対策上の実効性については,これだけの情報では何とも言えないところがありますが,「禁煙車を設置」するという鉄道の客車における旧来の分煙対策の発想が,確実に転換しつつあることを示す,事例のひとつには変わりないでしょう.

2008年1月 5日

ひとりタヌキすたぢお 001:2008年あけましておめっとさん

タヌキすたぢお

実に15か月ぶりに音声Podcastでお届けするタヌキすたぢお.ナンのこたぁない,シンミョーに新年のあいさつなのですが,ひとりじゃよーしゃべらんタヌキぼーや.ダイジョブなのか??

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2008年1月 3日

大社周辺の交通規制

今年も三が日のうちに,出雲大社古代出雲歴史博物館に行ってきたノダ.出雲大社じゃ,普段は一般開放されてない瑞垣の内まで入ることができるんでね,本殿前の楼門をじっくり見たり,楼門の向こうに本殿の階を見たりしてきたワケでござい.歴博じゃ,古代米のつきたてお餅をもろて帰ったノダ.

去年に続いて,大社と歴博のまわりじゃ,車輌通行止めや一方通行で,一般の自動車の交通規制をしてたノダ.

交通規制を実施する神門通りの写真

いつもは自動車用の2車線が中央に鎮座ましまし,両脇に歩道が充分に確保されてない神門通りも,こんな具合に歩行者がわんさかナノダ.もう歩きやすいのなんのって.それに,これこそ門前町の風情ってモンでしょ.

やっぱ門前町ってのは,参拝客歩かせないことにゃ繁盛しないハズ.社寺参拝の行き帰りに,ぶらりと立ち寄れるのが,参詣道に面したお店のいいトコだもの.そこに自動車どんどん通らせて,しかも社寺の境内の隣りに大きな駐車場があろーものなら,参拝客は社寺に直行しちゃって門前町は素通りナノダ.JR大社線が廃止になったのも(1990年),神門通りの商店が激減して,生き残ったみやげ物店が出雲大社の駐車場附近に集中しちゃったのも,その結果なんじゃなかろか.

大みそかや三が日だけと言わず,「歩く門前町」の日,増やしてって欲しいモノだニャ.

2008年1月 2日

エットレ・ソットサスさん死去

2000年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された「建築からグラフィックまで エットレ・ソットサスと仲間たちの軌跡 1980/1999」に行きました.木,石,ガラス,プラスティック……あらゆる素材が,ときにはひとつの色に包まれ,ときには素材そのままの色で,面として切り取られる.それらをさまざまに組み合わせることで生まれた建築空間やプロダクト.大胆にして鮮烈でした.試しに,Googleで「Ettore Sottsass」を画像検索してみるだけでも,素材と色とかたちのマジックの一端がわかると思います.

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2008年1月 1日

あけましておめっとさん

年賀状の画像

ちゅーワケで,ひとつ今年もよろしゅーおたのん申しますノダ.

タヌキすたぢお

昨年に続いて,年賀状のPDFファイルを用意したノダ.今年は『万葉集』の一番最後に収められてる大伴家持の和歌を載せたノダ.

しき 年の始めの 初春の 今日ふる雪の いや吉事

大伴家持(『万葉集』巻二十)

「新春に雪が降るなんてめでたいニャ,雪が降り積もるよーにいいことも重なるとエエニャ」って歌ナノダ.

iTunesを持ってる人は,Podcast「タヌキすたぢお」のRSSを登録すると,同じPDFファイルがダウンロードできるよーになってるんで,試してみてちょ.

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