松江大橋北詰「川京」に行く[1]
(「松江大橋北詰「川京」に行く[0]」のつづき)
もーちょいで19:00になろうかってときにお店に入ったんじゃないかと思うノダけど,カウンター席だけのこぢんまりとした店内,10数席がほとんど埋まってワイワイガヤガヤ.カウンターの向こうから,キップのいいおっかさんと,そのムスメたる「よーわからんけど,ナンかの部隊」のA隊員に迎えられ,壁と椅子の間をくぐり抜け,どっこいしょと腰を下ろすノダ.
今日のお目当ては鰻としじみナノダ.夏の日中にお店の前通りかかったときが土用の丑の日のころだったのと,こないだ会ったA隊員からしじみの話聞いたのにちなんで.
ワテも出雲人ってことで,解説なしで出てきたのは,お通しのサルボウ貝.赤貝の一種,って認識でエエんじゃろか? 左のお品書きの絵はA隊員の筆ナノダ.
きざみネギたっぷり乗せた謎のしじみ汁「お助けしじみ」は川京オリジナル.味噌じゃなくて醤油を使ってるとか.貝のだしがきいてるノダ.残り汁で雑炊作るって話聞いたけど,あんまりうまくて,汁みんな平らげちゃったノダ.
こちらも見るも初めて食べるも初めての「鰻のたたき」.蒲焼きみたいなタレは使わずに火ィ通して,にんにくとかの薬味と一緒に包丁でトントンしたものじゃないかニャ? 鰻と言ったら蒲焼きしか知らんかったタヌぼー,鰻の皮と身の味わいを再発見ナノダ.
おっかさんによると,川京一家じゃタヌキぼーやは「よーしゅんくん」の名で通ってるらしいぞよ.本名音読みされてまんがな.めったに正しく読んでもらえん名前なんで,よーある話だけど,一家で通じてるってんだから,「あなたのペット,タヌキぼーや」の面目躍如(笑).
A隊員はおっかさんともども,着物姿でお店に立って.うん,やっぱ顔白いわ.その上髪がのびて,近ごろじゃ「紫式部」って呼ばれてるらしいノダ.ワテも実は去年の春から髪切ってないノダけど,まだまだ大銀杏は結えまへんわ(そもそも体格で新弟子検査落とされそーだけど).
さて,川京一家でこの日はまだお店に登場してなかったのが,世に隠れもなき名物おやっさん.初対面の話はまた次回.
(つづく)