2008年2月21日

セント・パトリックス・デイ・パレード in Matsue 2008(03/09)

2007年のパレードの写真

連日催し物案内が続くタヌキにゅーすでござんすが(笑),山陰日本アイルランド協会会員なもんで,これを紹介しないワケにゃいきません.今年2回目となる松江でのセント・パトリックス・デイ・パレードでござい.ひきつづき参加者大募集中+見物大歓迎なんで,テーマ・カラーの緑色のモノ身につけて,寄ってらっしゃい見てらっしゃい.

タヌキぼーやは写真班になるノダ.走り回るんで,あんま仮装ってワケにゃいかんノダけど,緑のベレー帽でもあったらかぶりたいニャ.いつもは黒のベレー帽なんでね.

日時
2008年3月9日(日)12:30受付
場所
島根県松江市(松江城山周辺〜殿町)
水上コース(堀川遊覧船)
堀川ふれあい広場乗船場〜カラコロ広場乗船場
13:00 出発
※日本で開催されるセント・パトリックス・デイ・パレードで唯一の水上コース.
陸上コース
カラコロ広場〜カラコロ通り往復
14:00 出発
詳細情報
http://www.sanin-japan-ireland.org/parade/
↑当日は陸上コース沿道で「アイリッシュ・フェスティバル」も開催.

2008年2月20日

第32回島根広告賞 作品展示(02/20-25)

今年は搬入から展示初日までの期間が長くて危うく忘れるところでしたが,第32回島根広告賞の作品展示が,今日から始まりました.石川陽春デザインワークスからは,次の3点を出品しています.いずれもサイトで紹介したものですが,まだ実物を御覧になったことがない方は,ぜひこの機会にどーぞ.

(カッコ内は広告主)

パンフレット部門

―Time Piece―島の写真屋アートプロジェクト:活動の記録(あーと娘本舗+島の写真屋アートプロジェクト実行委員会)

折込チラシ部門

竹久夢二展 イベントスケジュール(島根県立美術館+株式会社SPSしまね)
ジャパン―アイルランド フレンドシップ in 松江:友好団体シンポジウム+ワークショップ(山陰日本アイルランド協会)

第32回島根広告賞 作品展示

日時
2月20日(水)-25日(月)10:00-18:00
場所
島根県立美術館ギャラリー(松江市袖師町1-5)
入場料
無料
主催・問い合わせ先
島根広告協会
電話:0852-32-0503

大きな地図で見る

2008年2月19日

2008年 松江・能を知る集い:能楽囃子の楽しみ 笛と小鼓(03/02)

チラシの画像

タヌキにゅーすでのお知らせが遅くなりましたが,今年も「松江・能を知る集い」のチラシのデザインを担当しました.イラストレイションは,前回に引き続き小西優子さんにお願いしました.

体を動かすことで能の魅力を味わう「松江・能を知る集い」は今年で5年目.今回は,笛と小鼓を通して、能の囃子をじっくり掘り下げる1日です.聴いているだけでは気づかないこと,笛や小鼓の稽古を体験したり実際に道具(楽器)に触れたりして初めて発見できること,きっとあると思います.講師は毎年おなじみの槻宅聡さん(笛方)と,「松江・能を知る集い」初登場の鳥山直也さん(小鼓).

参加応募期限が迫っていますが,まだ定員に余裕があるようですから,今からでも3月最初の日曜日の予定に御検討下さい.ちなみにワタクシ,実行委員のハシクレでございます,ハイ.

日時
2008(平成20)年03月02日(日)10:30-15:30(10:00受付開始)
会場
松江市総合文化センター 小ホール(島根県松江市西津田6丁目5-44)
講師
鳥山直也(能楽観世流小鼓方/島根大学卒業)
槻宅聡(能楽森田流笛方/しまねアーティストバンク登録講師/島根県安来市出身)
定員
60名
参加料
一般:2,000円
高校生以下:800円
参加申込期限
2008(平成20)年02月22日(金)
参加申込・問い合わせ先
「松江・能を知る集い」実行委員会
電話:090-7122-2940(生和)
詳細情報
http://sanin-noh-kyogen.info/tsudoi/

どこかのどかな風景:岡博之写真展(02/23-27)

ポストカードの画像

島根県出雲地方の簸川平野(出雲平野)の民家に見られる防風林「築地松(ついじまつ)」の剪定職人さんが,趣味の写真とバイク旅行を通じて撮影した島根県内の風景の写真による展覧会が開催されます.案内のポストカードのデザインを石川陽春が担当しました.

日時
2008年02月23日(金)―27日(水)12:00-19:00(最終日は17:00まで)
会場
SOUKA - 草花(島根県松江市白潟本町33 出雲ビル4階)
問い合わせ先
電話:0852-27-0933(SOUKA)

大きな地図で見る

2008年2月 8日

にしおかぁ〜すみこだよぉ

郵便局で買ったエクスパック500の封筒から,依頼主用保管シールをどーやってはがすのかわかんなくて,局員さんに頼ったのは,どこのどいつだぁ〜??

……あたしだよ!!

本日の実話(汗).あれってミシン目あるけど,どこに指ひっかけたらはがせるんだか,うーん,わかんないノダ.

2008年2月 7日

《東京中央郵便局》

昨日《大阪中央郵便局》の話で触れた,《東京中央郵便局》の写真も出しておきましょう.設計は逓信省営繕課の吉田鉄郎,大阪の局舎より8年早く,1931年の竣功です.架構の美が前面にあらわれている《大阪中央郵便局》に比べると,柱梁のグリッドというよりは壁のグリッドに近く,折れ曲がる道路に面した部分の曲線的な処理にやわらかな印象があります.

tokyocentralpostoffice.jpg

撮影:2000年

2008年2月 6日

消滅の危機にある《大阪中央郵便局》

1920年代に流行した「分離派」の建築,1930年代に擡頭したモダニズム建築の牽引役であった逓信省営繕課.中でも中心的な役割を果たした吉田鉄郎(1894-1956)の代表作が,東京駅前と大阪駅前という日本の二大都市の玄関口に建つ郵便局,《東京中央郵便局》(1931竣功)と《大阪中央郵便局》(1939竣功)です.現在,両局舎ともに再開発の計画が持ち上がり,存続が危ぶまれています.

今日はこういうニュースが出てきましたので,《大阪中央郵便局》の話を少し.

osakacentralpostoffice1.jpg

撮影:2000年3月

中国で戦線が拡大していた時節柄,防空のために採用されたと言われる外壁のタイルの灰紫色が,いささか地味な印象を与えるのは否めませんが,立ち止まって観察すると,柱と壁梁のグリッドだけで構成されたと言ってもよい架構の美を見いだすことができます.伝統的な木造の日本建築に見られるような,柱が壁面に表出する真壁構造を,鉄筋コンクリートとガラス窓で実現した,日本のモダニズム建築の名作に数えられています.実際に局舎の前に立ちますと,当時のコンクリート建築にしては重厚感や威圧感はなく,軽快な印象がありました.ちなみに真壁構造に対して,外壁で柱を隠したのが大壁構造です.

グリッドの中を満たすガラス窓をよく見ると,階を重ねるごとに窓割りの比率が5,4,3,2と規則的に変化しています.比例の美とリズミカルな美が共存しているわけです.

これほどまでにシンプルなファサードを持つ大建築はまだまだ少数派に属してはずの1930年代,商都大阪といえども,この局舎の出現は鮮烈であったろうと想像します.1930年代を象徴する大阪の顔のひとつとしても,日本におけるモダニズム建築の時代の幕開けを告げた記念碑としても,《大阪中央郵便局》の存在は顧みられてもいい.そんなことを思います.

osakacentralpostoffice2.jpg

2008年2月 5日

島根広告賞搬入



展示は20日から25日まで島根県立美術館で。

2008年2月 3日

見々久神楽の「節分詣り」

見々久(みみく)の長者「今日は節分さんだけん,杵築(きづき)の大社さんへ節分詣りをさんといけん……なんだいかんだい面倒くさいかもしぇんが,支度してごせぇや.

(今日は節分だから,出雲大社へ節分のお詣りをしなければいけない……なんだかんだと面倒くさいかも知れないが,支度をしておくれ)

島根県立古代出雲歴史博物館のサイトにある「動画の泉」で公開されている,「見々久神楽」(出雲市見々久町)の映像から,「節分詣り」という狂言風の演目の冒頭です.

見々久の長者に呼び出されたサンペイという名の従者が「はてさてお呼びでございますやら.いかなる御用にて御座候」と畏まった言葉で用件を訊ねると,長者は「ずーずー弁でいいけん」と,以下出雲弁でのやりとり.出雲大社へ節分のお詣りに行くから供をせよと言いつけて,主従そろって出かけています.大社に到着して,「鬼は外,福は内」と豆をまく長者.サンペイも長者にならって豆をまきますが,言葉を取り違えて「鬼は内,福は外」と言ってしまったもんですから,さあ大変.

能楽の狂言の影響が随所に見てとれる,「出雲弁狂言」と呼んでよさそうな演目です.

出雲地方で勢力を誇った神社のひとつである佐太(さだ)神社(松江市鹿島町)に伝わる「佐陀神能」という神楽が,能楽の様式を採り入れて現在の姿を整えたとされ,出雲地方の各地に佐陀神能の流れを汲むと思われる神楽が伝わっています.この見々久神楽の映像でも,今日の能楽で「翁(おきな)」と呼ばれる,千歳(せんざい),翁,三番叟(さんばそう)による神聖な舞の様子が紹介されていますが,「節分詣り」のような狂言風の演目があるのもまた,能楽の影響によるものかも知れません.

ちなみに,節分に出雲大社へ参詣に行くという筋立ての演目は,能楽の狂言にもあります.「福の神」では,節分と称して出雲大社に年籠もりに行った参詣人一行が,豆をまきつつ祈りを捧げているところに福の神が出現します.あるいはその名もズバリ「節分」という演目では,夫が出雲大社への年籠もりに出かけた留守番の妻の前に,鬼が現れて言い寄ってきます.これらと比較して見々久神楽の「節分詣り」を見るのも面白いかも知れませんが,出雲の住人として何より興味深いことは,節分に出雲大社で豆をまいている点ですね.今の出雲大社で,そんなことやってましたっけ?

2種類ある動画のうち,短編と公開編それぞれにこの演目が収録されていますが,公開編では16分02秒ごろから「節分詣り」が始まります.おうちでの豆まきのあとのお楽しみにどーぞ.

2008年2月 2日

松江大橋北詰「川京」に行く[2]

「松江大橋北詰「川京」に行く[1]」のつづき

kawakyo4.jpg

鰻くん.人名じゃなくて,鰻の燻製のこと.ほんのりスモ〜ク.

20:00ちょこっと前ぐらいだったか,川京の名物おやっさんがついに登場.カウンター席だけの店内だってぇのに,小型の拡声器片手に「れでぃーす・あんど・じぇんとるめん……今日は外国人のお客さんはいらっしゃらないようなので,得意の日本語で」と,宍道湖のスズキといえばこのメニュー,鱸の奉書焼きの由来の解説はじまりはじまり.かの松平不昧公に,焼いた鱸をそのまま献上するは畏れ多しとて,奉書に包んで捧げたという,あの話ですニャ.ナンでも,奉書焼き食べて,松江大橋を南に渡った寺町の出世稲荷神社にお参りすると出世できるとか.今日は鱸さんまではお腹に入りそーにないんで,次回はゼヒ鱸の奉書焼き+出世稲荷コースといきやしょか.

kawakyo5.jpg

お刺身.手前左はのシラウオと,右のモロゲエビも宍道湖名物.うしろの白いお魚は海のものらしいけど,んーと,名前ナンだったっけ? でもこれがふわっとしててイケるのよね.

いや〜,あなたがあのピーナツおやじさんですか!

2年くらい前からあっためてた初対面の挨拶(笑),とーとー口にすることができやした.バンザ〜イ.ま,電話じゃ話したことあったけどニャ.こりゃまたビックラしたことに,ニャンとわが「タヌキにゅーす」の読者にてあらしゃるとか.ヒャー,はずかしわ〜んっ(大汗).

「ワタシもユーモアじゃ誰にも負けないと思ってるけど,イシカワさんにゃかないませんわ」って,そんなそんなワタクシなんぞ,ピーナツおやじさんの足もとにも及びやしませんですばい.

「(タヌキぼーやのデザインしたものを見た印象では)40歳くらいの感じの人かと想像してたら,少年みたいな感じが残ってて……」

気分はまだまだハタチ前のタヌキぼーや,面目躍如(ヲイ).デザインのゲエフウと当人のキャラクターが一致しないってのは,時々言われます,ハイ.

kawakyo6.jpg

鰻丼.焦げ目の香ばしさと言ったらもう.ごはんの下にゃ竹の皮が敷いてあるノダ.

お客さんの中にゃ,「仕事のあと,東京から食事に来た」っていう大移動の御一行がいたのにゃタマゲたニャ.うわ〜,はるばるそーやって来る人までいるのね.後日,タヌキぼーやの飼い主その2こと 女王陛下(誰?)からは「あそこはホント,名店なのよ.あちこちから食べに来てるよ」との仰せこれあり.あんま遠出しないタヌぼーなんで,そりゃビックリする話だけど,でもあの味は食べに行きたくなりますワナ.ナットクナットク.

そんなこんなで,念願かなって初めての川京.お店出て松江大橋まですぐってのもうれしいわニャ.大橋川とは言っても,湖と松江大橋の間に宍道湖大橋が架かる前の時代にゃ,目の前に湖が広がってたよーなトコだから,松江大橋の上までは,湖が間近に感じられるノダ.「ふむ,この宍道湖のおいしいモノ食べたんだニャ」とか思いつつ,駅へと向かうのでありんした.川京一家のみなさま,ごちそーさんになりやした.次は鱸の奉書焼き,いただきま〜す.

(おしまいししまい)