島根県立美術館「THE 新版画」展のおみやげに…『島根県立美術館 近代版画コレクション選』

島根県立美術館で、「新版画」って呼ばれる近代の木版画の企画展「THE 新版画—版元・渡邊庄三郎の挑戦」が3/18まで開催ちゅーだニャ。
「新版画」は、江戸時代の浮世絵の系譜につらなりながら、近代の風俗や、遠近法など西洋の絵画技法をとりいれて発展していった日本の版画の潮流ナノダ。
なつかしさと新しさが入り交じった絵画世界の味わいがエエノダ♪
タヌぼーはゆっくり見に行けるのが3月になりそーナノダけど、きょねんの暮れに美術館に行ったとき、館内ミュージアムショップで図録の先行販売してたんで、ひと足さきに買ってパラパラめくるこの冬でござい。

『THE 新版画—版元・渡邊庄三郎の挑戦』図録(右)と、石川陽春がデザインした『島根県立美術館 近代版画コレクション選』

そして手もとにゃ、日本の近代版画の図録がもう1冊。これ、ワタクシがデザインした『島根県立美術館近代版画コレレクション選』(2013年)ナノダ。
企画展「島根県立美術館・版画コレクション名品選 風景版画の変容—「浮世絵」の風景から「版画」の風景へ」の図録として世に出たモノでござい。
企画展は「風景版画」をうたってたけど、図録は美人画や役者絵なども対象にしてたり、明治前期に活躍した小林清親や、松江出身の平塚運一といった「新版画」以外の作家の作品もとりあげたりして、広く同館所蔵の近代版画作品をあつかってるノダ。

「THE 新版画」を見に行ったら、おみやげのひとつとしてチェックしてみてちょ(=´∀`)
オンラインショップでも買えるノダ。

ここでは本書の装幀についてちょこっとごしょーかい↓

『島根県立美術館 近代版画コレクション選』(2013年)の表紙は、担当学芸員さんリクエストでタトウ装を採用。表紙の見返しを、裏表紙に入った切り込みにはさむと、函装に近いたたずまいに。近代の幕開けを告げるガス灯ともる文明開化の東京を描いた小林清親《日本橋夜》(1881年)で、近代版画の歴史を包む。
『島根県立美術館 近代版画コレクション選』(2013年)のタトウ装。裏表紙の切り込みに、表紙の見返しをはさむ。
『島根県立美術館 近代版画コレクション選』(2013年)表紙を開いたところ。扉の小口は伊東深水《現代美人集第二輯 花火》(1932年)の着物の部分。

その他の図版は、BahanceとAdobe Portfolioで↓

本、ポスター、チラシ、展示用グラフィックのデザインや、InDesignによる組版をしています。独学でデザインを始めたということで、各方面から珍しがられます。

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