2024年、新年のごあいさつ

北陸のみなさんのゴブジを願いつつ、緊急地震速報が出たころに書き上げてた新年のごあいさつ(あるいは今年の年賀状の解説)をば↓

2023年の年賀状(年賀はがき用)

 

あけましておめっとさん(*´∀`*)
旧年中はまことにお世話になりました。本年も変わりませず、よろしゅおたのん申しますノダ<(_ _)>

ことしの年賀状は、国立国会図書館のNDLイメージバンクで公開されてる杉浦非水『非水創作図案集』(文雅堂、1926)にのってる十二支の動物から、龍でござい♪

杉浦非水(1876-1965)は、大正・昭和初期の三越呉服店の広告デザインで知られるグラフィック・デザイナーで、日本のデザイン史の本にゃ、必ずといっていいほど名前と作品がのってるノダ。浜田で教員をしてたこともあるってことで、島根県立石見美術館にも巡回した「杉浦非水—時代をひらくデザイン」や、ちょーど今、名古屋のヤマザキマザック美術館で開催ちゅーの「レトロ・モダン・おしゃれ 杉浦非水の世界」で知ったヒトもいるだろニャ。

今、NDLイメージバンクのサイトを見ると、「新年を迎える」って特集のトップに出てくるのがこの龍の画像だから、タヌぼーみたいにことしの年賀状に使ってるヒトは多いかも知れんニャ。

例年のよーに前年にリリースされた新書体をまじえつつ、この画にあわせた書体を組み合わせて、年賀状こしらえてみたぞよ。ここ数年の年賀状のデザイン作業は、先に使いたい書体を決めて、それにあわせて図版を選ぶ場合が多いノダけど、今回は先に図版を決めて、それにあわせて書体を選んでござい。そのためもあって、新書体の採用は例年より少なめになったノダ。

2024年の年賀状(Instagram投稿用)
2024年の年賀状(Instagram投稿用)
2024年の年賀状(Facebookカバー画像)
2024年の年賀状(X(Twitter)ヘッダー画像)
2024年の年賀状(年賀はがき用/宛名面の差出人欄)

 

使用書体

*は2023年リリースの書体。

通信面

宛名面



2022年、あけましておめっとさん

2022年の年賀状(年賀はがき用/実物は住所入り)

あけましておめっとさん(=´∀`)/
本年も変わりませず、どーぞよろしゅおたのん申しますノダ<(_ _)>

元日恒例、ことしの年賀状をばのっけましてござい。

ことしもメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)のサイトでパブリック・ドメインとして公開されてる日本美術の画像を取り入れたノダ。今回は、幕末明治期に活躍した河鍋暁斎の “Sketches of Birds and Animals”って絵巻からとった虎でござい。きょねんにつづいて十二支の動物をとりあげる、ワタクシにしちゃメズらしい展開。
俳句(俳諧)の選択も干支からそのものズバリ。芭蕉以前にさかんだった談林派を代表する松永貞徳の句「霞さへ まだらに立や とらの年」を組み合わせたノダ。

SNSそれぞれにあわせたサイズもこしらえたノダ。Instagram用は2枚組でござい。

2022年の年賀状(Twitterヘッダー画像)
2022年の年賀状(Facebookカバー画像)

使用書体はいつものよーに、前年にフォントのサブスクリプションで利用できるよーになったモノと、新たに購入したものがちゅーしん。
*印はきょねんリリースされたばかりの新作ほやほや、**印は旧作だけど購入またはサブスクリプション追加で使いはじめたフォントでござい。
きょねんはサブスクリプションやGoogleフォントで使えるよーになった日本語フォントが多くて多くて、年賀状に使ったのはほんのひと握り(^_^;) ぜーたくな悩みでござい( ´艸`)



あいかわらずサイトやSNSでの新作案内が追いつかないままになってて面目ないノダ<(_ _)>
ポートフォリオにしてるBehanceの更新が、2019年分で止まったままなんで(>_<) いいかげんストックの解消につとめる決心を固めた元日でござい( ˙ω˙;)و 

 

2021年、あけましておめっとさん

2021年の年賀状(年賀はがき用/実物は住所入り)

あけましておめっとさん(*´▽`)ノノ
ことしも元日にじぶんの年賀状をデザイン、こんなん出たノダ♪
ヒサビサに十二支の動物にお出まし願ったぞよ。

きょねんにつづいてパブリック・ドメインとして公開されてる日本美術の画像を取り入れたノダ。
今回はメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)所蔵品より、18世紀(江戸時代中期)の Chōgō (長江)とゆーヒトの作 “Pilgrims Travelling to Ise”(《勢州拝廟之図》)でござい。
伊勢神宮に参詣するお伊勢参りの画ナノダ。作品についてくわしいこたぁわかんないノダけど、集落単位などの団体でお詣りする伊勢講の一行を描いたモノかと思うノダ。
伊勢のおとなり、伊賀出身の芭蕉の句「蓬莱に聞ばや伊勢の初便」を組み合わせたノダ。すると、この図の一行が、蓬莱の島をめざす宝船のよーにも見えてきたノダ(*´∀`*)
このご時世に「“密”かよっ」ってツッコミ聞こえてきそーな句と画の組み合わせだけど(^_^; 宝船なら神さまとお宝ギッシリでなくちゃニャ(*^ー゚)

「伊勢講」は春の季語になってるニャ。冬が過ぎてあったかくなったころに、伊勢講の参詣客がふえたらしいから、新暦のお正月にゃ気が早い題材ナノダけど、現代の初詣の連想もできる句と画じゃなかろかニャ。現代俳句にゃ「初伊勢」って新年の季語があるそーナノダ。

SNSそれぞれにあわせたサイズもこしらえたノダ。

2021年の年賀状(Instagram投稿用)
2021年の年賀状(Twitterヘッダー画像)
2021年の年賀状(Facebookカバー画像)

使用書体は、前年にフォントのサブスクリプションで利用できるよーになったモノがちゅーしん。
*印はきょねんリリースされたばかりの新作ほやほや、**印はサブスクリプション追加以前から世に出ていたフォントでござい。
見出しまわりで使うとたのしい日本語フォントがふえたノダ ٩(ˊᗜˋ*)و

年賀状できょねんの仕事をいくつか挙げてるけど、サイトやBehanceでほとんどしょーかいできてないニャ(>_<) 折りをみてボチボチやっていくノダ<(_ _)>

てなワケで、本年もよろしゅおねがいしますノダ( ・∀・)

2020年、あけましておめっとさん

2020年の年賀状(年賀はがき用/実物は住所入り)

あけましておめっとさん(=´∀`)/
きょねんにつづいて、元日にじぶんの年賀状をデザインする生態でござい(^_^;

タヌぼーの年賀状にゃ2年に1度くらいのワリで出てる気がする常連の鶴さん。
今回は、ロサンゼルス・カウンティ美術館(Los Angeles County Museum of Art)のサイトでパブリック・ドメインとして公開される所蔵品画像データから、円山応挙《群鶴図》(明和9〔1772〕年)左隻に登場ねがったノダ。
これに正岡子規の俳句「元日や何やら語る鶴四五羽」がピッタリ合うノダ( ・∀・)

SNSそれぞれにあわせたサイズもこしらえたノダ。

2020年の年賀状(Instagram投稿用)
2020年の年賀状(Twitterヘッダー画像)
2020年の年賀状(Facebookカバー画像)

使用書体は、例年とちがって前年リリース分にこだわらず選んだノダけど、ここ数年で出てきたものがほとんどナノダ。

てなワケで、本年もよろしゅおねがいしますノダ<(_ _)>

荒神谷博物館で開催中、高嶋敏展さんの写真展「戦争の手ざわり」と、ちょこっと変化した出雲大社秋の骨董市のチラシ

出雲市斐川町の荒神谷博物館のエントランスホールで8/28まで開催ちゅー、高嶋敏展さんの写真展「戦争の手ざわり」。2015年の初開催からチラシのデザインをしてるノダ。

旧海軍大社基地の滑走路跡や、観光客でにぎやかな大社の神門通りの並木の松に残る意外な戦争の痕跡をちゅーしんに、今回は宍道湖・中海圏域各地に足をのばして、ことし発見された松江城の防空壕跡などの戦争遺跡も取り上げるそーナノダ。

同展について、高嶋さんがFacebookに情報のっけてるノダ↓

戦争の手ざわり 髙嶋敏展 写真展

null

Behanceにゃ歴代チラシをしょーかい↓

Touch of the War 高嶋敏展写真展 戦争の手ざわり

2015年8月11日(火)〜17日(月)吉川商店 (島根県出雲市大社町杵築南775-14) Aug 11-17, 2015 at Yoshikawa Shoten Bookstore, Taisha, Izumo, Shimane, Japan 2015年8月6日(木)〜18日(火)斐川文化会館(島根県出雲市斐川町荘原2166-1)Aug 6-18, 2015 at Hikawa Cultural Center, Hikawa, Izumo, Shimane, Japan 2015年11月3日(火・祝)~12月14日(月)出雲弥生の森博物館(島根県出雲市大津町2760) Nov 3-Dec 14, 2015 at Izumo Yayoinomori Museum, Otsu, Izumo, Shimane, Japan 2019年8月2日(金)~29日(木)出雲弥生の森博物館(島根県出雲市斐川町神庭873−8) Aug 2-29, 2019 at Archaeological Museum Kojindani, Hikawa, Izumo, Shimane, Japan


トコロで、「戦争の手ざわり」残る神門通りの松並木を北上した先はモチロン出雲大社。その駐車場の西向かいにある出雲大社教祖霊社で9月に開催、秋の骨董市のチラシも出回ってるノダ。

デザイン3年目はちょこっと変化。見出しを横組みにして書体を貂明朝にしたノダ。
今回の配色は濃淡さまざまな藍色。

はじめは秋の草花っぽく濃い色を背景に考えてたのが、可読性の都合で文字の色と濃淡を入れ替えたノダ。

Behanceじゃ歴代チラシをしょーかい↓

Antique Market at Izumo Ooyashiro Shrine 出雲大社の骨董市

出雲大社の骨董市2017年-デザイン:石川陽春Antique Market at Izumo Ooyashiro Shrine2017design: ISHIKAWA Kiyoharu

2019年、あけましておめっとさん

2019年の年賀状

あけましておめっとさん(*´∀`*)ノ 
じつはネットから遠ざかり気味の今日コノゴロナノダけど、新年のごあいさつ兼ねて生存報告(^_^;)

2019年の年賀状は、おめでたい狂言「末広かり」で大事な役割を果たす囃子物「かさをさすなる春日山…」の登場でござい。きょねんは奈良の春日山のふもとに出かけて、創建1250年をお祝いしてた春日大社や、再建ほやほや興福寺の中金堂をおがんだノダ。その思い出に、奈良つながりの詞章を、社殿やお堂をいろどる朱色とともに♪

使用書体はぜんぶ2018年リリースの新書体。「さくらぎ蛍雪」は前からある書体だけど、きょねんモリサワパスポート入りしたノダ。

約300年ぶりの再建ほやほや、興福寺の中金堂
春日大社は原始林の中にあるノダ

てなワケで、本年もよろしゅおねがいしますノダ<(_ _)>

第12回しまね思いやり塾のチラシ

しまね思いやり塾のチラシ、ことしもデザインしましてござい♪ 今回のテーマカラーは不昧公200年祭にコッソリ便乗したとかしないとか(^_^; 抹茶の色ナノダ。題字にゃきょねんの暮れに出たばかりの貂明朝を使ったノダ。写真はいつもきょねんまでの塾で撮られたのをのっけてて、表紙だけで2、3枚使うコトが多いノダけど、今回はこの1枚に力があるよーに思えたんで、こんなんやってみたノダ。

しまね思いやり塾のサイトにチラシのPDFファイルがのってるノダ↓

しまね思いやり塾 | 第12回しまね思いやり塾「自分自身の生き方や人間関係を見直し、『コミュニケーション力』を高める」

ご縁を大切にする「しまね」から始める「思いやり」の心を磨く体験学習の場です。この学びを通して、すてきなあなたに気づき、周りの人を温かく見つめることができます。

Behanceにゃ第1回からのチラシをしょーかい↓

Shimane Omoiyari Juku しまね思いやり塾

しまね思いやり塾2008年-広告主:しまね思いやり塾デザイン:石川陽春Shimane Omoiyari Juku2008-design: ISHIKAWA Kiyoharu

あけましておめっとさん

年賀状のPDFファイル

実に1年11か月ぶりのブログでござい(;´Д`) リハビリ兼ねて投稿するノダ。本年もどーぞよろしゅーおねげしますノダ<(_ _)>

ワタクシの年賀状(ちゅーてもここ数年、郵送はほとんどお返事だけで失礼してるノダ)は、和歌や俳句を引用するのと、前年にリリースされた新書体を使うのを恒例にしてるノダ。以下、ちょこっと解説をば↓

引用したテクスト

住の江の浜の真砂をふむ鶴は久しきあとをとむるなりけり  伊勢

『新古今和歌集』巻七 賀歌

きょねん11月に藤原俊成・定家(『新古今』撰者のひとり)の子孫のおうち、冷泉(れいぜい)家の蔵書を影印本化した「冷泉家時雨亭叢書」全100巻( ・∀・)が完結したのにちなんで、ゆかりの歌集からお正月に合いそーな1首を選んだノダ。

使用書体

ぜんぶ2017年リリースの新書体。「筑紫Q明朝L」「A1ゴシック」以外ははじめて使ったノダ。