日本文化舎の主催事業「清明の会」の「日本の伝統芸」シリーズのうち、能楽堂での公演のデザインを担当してて、今のトコロ3公演のチラシとチケットが世に出ましてござい。デザイン上は、出演者のポートレイトを中心に見せてるシリーズナノダ。
【11/12追記】4公演目「まばゆい:わかものたち」を追加しました。
語り 三語句師:三者三芸
次の土曜日10/5、京都の能楽堂嘉祥閣の「語り 三語句師:三者三芸」は、能の素謡(井上裕久さん)、落語(桂春蝶さん)、講談(旭堂南歩さん)を、源平合戦にちなむ演目で聴き比べる企画。
敷居が高いと思われがちな能楽堂のイメージを払拭したいってことで、ポップなデザインをってオーダーが出たノダ。演目の「船弁慶」「奈須与一」から海を連想して、青色2色に絞り込んだ配色。新聞風に網点を強調したポートレイト。クラシカルからモダンまでさまざまな書体を、大小メリハリのあるサイズで織り交ぜた文字……といった具合に、ワタクシ流のポップをば試みたノダ。
邦楽と能楽の宴
11/6、東京・神楽坂の矢来能楽堂の「邦楽と能楽の宴」は、東京藝樹大学の卒業生と大学院生、4人の若手邦楽演奏家(箏、三味線、尺八)を中心に、邦楽と能の素謡の聴き比べを交えた内容。
「若武者」ってお題をいただいてたトコロ、黒紋付のポートレイトがいっぱい届いた時点ですべてが決まったノダ。黒でキリッと( ・∀・)
日本の音色・大陸の音色
12/4はふたたび京都の能楽堂嘉祥閣で「日本の音色・大陸の音色」。東アジアの箏の聴き比べでござい。日本の箏(岡村愛さん)、韓国の伽耶琴(金明美さん)、中国の古箏(伍芳さん)……と書き並べてると、シルクロードをさかのぼって、弦楽器のルーツをたどる旅に出る気分になるニャ(´∀`)
落ちついた年代の女性3人の演者ってことで、品良く美しくってトコロをめざしたノダ。箏の弦からの発想で、細い罫線を多用したノダ。ポートレイトは楽器といっしょにおさまったモノでそろえでござい。
まばゆい:わかものたち
締めくくり4本目は、12/25、京都の能楽堂嘉祥閣で「まばゆい:わかものたち」。
「邦楽と能楽の宴」と出演者と演目の一部が重なるノダけど、黒紋付ポートレイト勢ぞろいを生かした「邦楽と能楽の宴」に対して、こちらは公演タイトル「まばゆい」に全面的にひっぱってもらったデザインに。光の粒をキラキラさせてるノダ。公演日がクリスマスってことで、クリスマス・コンサートっぽい色を交えてござい。
[補遺]はじめての講談 神田山緑(2021年)
こちらはSNSにのっけたまま、サイトでしょーかいしそびれてしもーた<(_ _)> きょねんの清明の会「はじめての講談 神田山緑」。楠木正成を祀る湊川神社で楠公さんにちなむ演目のほか、怪談師でもある山緑さんが、神戸に住んでいたことがあるへるんさん(小泉八雲、ラフカディオ・ハーン)でおなじみの「耳なし芳一」を演じて、へるんさん曽孫の小泉凡さんと対談もしちゃうとゆー、この土地ならではの企画だったノダ♪
これもポートレイト中心でデザイン考えたニャ。「日本の伝統芸」シリーズとは逆に、このときは能楽堂公演を前に出して、能舞台の鏡板の松を背にした写真で。初心者向けの公演ってコトで、見出し書体を肩のこらない感じのモノに(筑紫ANC丸ゴ、ヨタG)。お名前が山緑さんだから、配色はそこから(=´艸`) ウラ面のポートレイトの着物の色も緑でまとまってるんで、ベタだけど適切な組み合わせじゃなかろかと。