『日本のロゴ:企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷』
ひと月ちょっと前のことですが,『日本のロゴ:企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷』(成美堂出版)という本を衝動買いしてしまいました.ま,税別1,300円の衝動買いですが(笑).
書名の通り,日本でおなじみのロゴタイプやシンボルマークを,有名企業(外資系を含む)のものを中心に数百例(よー数えまへん)取り上げて,それぞれの由来や,色・かたちなどに込められた意味が解説されています.専門家よりは一般向けの内容で,A5判約200頁フルカラーに1頁あたり1,2社ずつ,テンポよく紹介してあります.これで1,3000円というのは,なかなかオトク.
例えばSoftBankのロゴタイプの左にある黄色の「=」が何を象徴しているだとか,みたいな「言われてみて初めて知った」話とか,ある会社のロゴタイプに含まれるこのストライプは,ひとつひとつが企業理念を表現している,みたいな「んなの知らんガナ」とついツッコミたくなる説明(当の企業やデザイナーにしてみりゃ,きっと大マジメな問題ですが)とか,そごうの紋が,呉服店を前身とする百貨店らしい由来を持っているとか…….
いつもはなんとな〜く空気のように感じている身の回りのロゴタイプやシンボル・マークを,じっくり観察してみたくなる,そんなきっかけを与えてくれそうな本です.
ただ,それぞれのロゴタイプやシンボル・マークの制定年がわかるものは,企業データやデザイナーの名前の欄に併記してあるとよかったのですがね(解説文中に出てくる場合はありますが,見つけにくい).
成美堂出版 (2007/08)
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