タヌキにゅーす:タヌキぼーや(石川陽春)の生態観察記録


last update: 2005/11/15

2004/07


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2004/07/14/Wednesday

安藤忠雄講演会

[ Genre : architecture ]

2004/07/14

【創る 22世紀 贈る まちづくり・ひとづくりシンポジウム:安藤忠雄 地域の明日を語る】
07/14/Wed 6-8:10pm
島根県民会館大ホール
基調講演「地域の明日を語る」:安藤忠雄(建築家,東京大学名誉教授)
シンポジウム:
安藤忠雄,今井清輔(大阪商工会議所副会頭),松浦正敬(松江市長),広野敏生(創造工房ダビンチ代表取締役)

1月の田中一光展@大阪から半年ぶりで,ナマ安藤さんの噺(字,ちがう?)を聞いたノダ.テクノアーク島根に集まる“産学官”の人たちで作る「地域の明日のコミュニティを考える会」ってのが主催したシンポジウムの前半だったノダ.

自然や高齢者とふれあう機会に恵まれた地方の子どもたちが地域の将来を担うことへの期待ってのが,だいたいのテーマだったかニャ.自作を引き合いに出さんでも,こーゆー話はできるハズの安藤さんだけど,安藤建築に出会ったがために20世紀の建築で修士論文まで書いてもーたタヌぼーとしちゃ,作品を通した話が聞けたのはウレシイところナノダ.話題に出たのは,ざっとこんな具合.

  • 《富島邸》→《安藤忠雄建築研究所》
  • 《大阪駅前プロジェクト》
  • 《中之島プロジェクト》
  • 《ギャラリー野田》(三角敷地の住宅・ギャラリー・アトリエね)
  • 《本福寺水御堂》
  • 《淡路夢舞台》
  • 《直島プロジェクト》
  • 「瀬戸内オリーブ基金」

本やTVで見て聞いた話も多かったけど,やっぱライヴはえーわ(笑).ええ話を笑いながら楽しめたノダ.

米子の病院を今やってるって話だったノダ.山陰初の安藤建築になるんかな? そりゃ楽しみナノダ.

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2004/07/15/Thursday

曽根麻矢子さん@Channel a

[ Genre : music | television | book ]

2004/07/15

J-pop(この言葉ってまだ生きてる??)な音楽番組なんて,ここ何年もロクに見てないんだけど,『Channel a』ってavexの番組に,チェンバロ奏者の曽根麻矢子さんが出るってんで,世の中油断もスキもあったもんじゃないノダ.ま,今やクラシックにまで手ェ出すavexなんで,フシギなこたぁないけど.……てこたぁ曽根さん,レコード会社移籍したのね.

さてさて.こっちじゃ昨日のドヨナカに放送だったんで,録画しといて見たノダ.セイン・カミュさんが曽根さんちを訪ねて,話聞いたり,チェンバロについて教えてもろたり,あれやこれやだったんだけど,いや〜,ヒサビサに曽根さんのボケキャラをたんのーしましたわいな(笑).10年ちょい住んでたフランスの国旗を答えるクイズで,著書『いきなりパリジェンヌ』(小学館,1997)の表紙になった横縞のトリコロール書いちゃって,セインさんにツッコまれるし(ヲイ).演奏も好きでCDはほとんど持ってんのだけど,こーゆー面もえーわいな.

てなこともあって,ただいまタヌキ部屋じゃ,曽根さんパワー・プレイ中ナノダ.この暑い時分にゃ,『バッハ:フランス組曲』(WPCS-10600/1,2000)で,ゆったりした演奏がオススメナノダ.青いジャケットも涼しい感じでいいぞよ(ついでに写真もタイポグラフィもよかとば〜い).

来月にゃ新譜が出るってこって,こりゃめでたいノダ.

曽根麻矢子『バッハ:フランス組曲』
WPCS-10600/1, 2000
amazon / hmv / 旭屋 / TOWER / NeoWing / EBISU / TSUTAYA
曽根麻矢子『いきなりパリジェンヌ』
小学館,1997
amazon / bk1 / Yahoo! / 旭屋 / Jbook / 紀伊國屋 / 楽天 / skysoft

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2004/07/16/Friday

ニャンと

[ Genre : tanuki-news | book | lifestyle ]

2004/07/16

01/09のタヌキにゅーすで紹介した青杏文庫の,当時の店長さんからメイルをいただいたノダ.うれしいっちゅーか,ビックリっちゅーか.世の中,こーゆーこともあるんだニャ.

07/31の豆本講座で,また行くノダ.次の日は松江で和装豆本の講座あるんで,こっち行ったが近いんだけど,今回は洋装本を体験したいんでね,はるばる米子まで行くでありんす.

【青杏文庫】
http://www.imaibooks.co.jp/seian/

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2004/07/19/Monday

姫神来てたけど

[ Genre : music ]

2004/07/19

タヌぼーがお世話になってきたおねーさまの中にゃ,乙姫さまとか織姫さまとかあらしゃいますけど(ナニモノやねん??),その方々とは一切関係のニャイ姫神(ひめかみ)のお話をば(笑).

今日は姫神が松江のプラバホールに来る日だったワケだけど,サンザン迷ったあげく,行かんかったノダよ.

ここ数年,シンセサイザーと並んで姫神サウンドの中核みたいになってきた「姫神ヴォイス」って,コブシのきいた女声コーラスへの抵抗感に負けましたんですわ,ハイ.

姫神の斬新で独特だった点といやー,東北地方の歴史や風土をシンセサイザーで描ききるトコだと思ってるんで,民謡調の歌唱や津軽三味線といった伝統的な音楽が前面に出てきた日にゃ,なんか完全に別のバンドになっちゃった気がして,ザンネン至極だったノダ.「和製アディエマスでっか?」くらいにしか思えなくて.

そーは言っても,「東京や大阪の公演じゃ昔の曲もたくさんやったよ」って聞いた日にゃ,さすがに気になったノダ.でも,新譜や近年の曲が中心ってことにゃかわりないから……う〜ん.「神々の詩」(『縄文海流:風の縄文3』,PCCA-01219,1998ほか収録)あたりでハマった人なら,今日のコンサートもきっと楽しめたんだろニャ.

いじょ,姫神コンサートに行かんかったイイワケみたいなもの.をはり.

今聴いてる曲,『雪譜』(PCCR-00098,1987)収録の「青らむ雪のうつろの中へ」.夏に雪降らせて涼しんでます(笑).聴いた限りの姫神じゃ,これがイチバンお気に入りナノダ.

姫神『雪譜』
PCCR-00098,1987
amazon / hmv / 旭屋 / TOWER / NeoWing / EBISU / TSUTAYA
姫神『縄文海流:風の縄文3』
PCCA-01219,1998
amazon / hmv / 旭屋 / TOWER / NeoWing / EBISU / TSUTAYA

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2004/07/21/Wednesday

出産祝いの言葉

[ Genre : nihongo ]

2004/07/21

ガッコのおべんきょから仕事その他モロモロまでお世話になった,今は東国の住人のおねーさまが,初めてのお子さんが生まれたっちゅー大発表をなすったんで,さっそくおめっとさんメイルを書いたとこナノダ.

オヒナサマみたいなごりょーにんのお子さんなんで,きっとミメウルハシキぼっちゃんに育つんだろニャ.7歳以上若いお人とのおつきあいってのが,生まれてこのかたまっっっっ〔略〕っっっったくないんで,小さなお子さんの取り扱いがさっっっっ〔略〕っっっっぱりわからんタヌぼーだけど,いつか拝みたいものじゃのー.

ところでさ,タヌぼーはお祝いや季節のあいさつがわりに,自分のおべんきょをかねて,日本の古典文学からテキトーな言葉を探して使うことを心がけるんだけど,出産祝いにちょーどいい言葉ってのが,なかなか見つかんないノダ.ひとつだけ浮かぶのは,『万葉集』の山上憶良(やまのうえのおくら)だけど,

銀(しろがね)も黄金(くがね)も玉もなにせむに まされる宝子にしかめやも

みたいなのって,子育て経験まるでない“ぼーや”が出す文句じゃないでしょ? なんかいいの知ってたら,教えてちょ.

【タヌキにゅーす「日本の古典文学で出産祝い」係】
ghum@smn.enjoy.ne.jp

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2004/07/24/Saturday

急行だいせん,10月でさいなら

[ Genre : railway ]

2004/07/24

島根県の出雲市っちゅーところから,JRで関西に行こうって思ったら,伯備線の特急やくもと山陽新幹線を乗り継ぐってのが王道だけど,朝はよーに着きたいって思ったら,夜行の急行だいせんに乗って,山陰本線〜福知山線経由で,7時過ぎに大阪で下りるって手があるノダ.でもね,10月のダイヤ改正で,だいせん廃止するんだって.シクシク.昨日今日とTVや新聞で言ってたノダ.

初めて乗ったんは,98年の9月だったニャー.あんときゃ出雲市発でね,ディーゼル機関車がひっぱって,2段ベッドのB寝台車がつながってたノダ.寝台特急は別にして,夜行列車や急行が珍しい御時世になってたもんだから,乗るんだって思うだけでもワクワクしたノダ.

次の年も12月に乗ったんだけど,倉吉発(手前の米子−倉吉間は,同一車輌で快速扱い)になってた上に,ニャンと寝台車なしの2両編成に変わってたノダ.座席だとゼンゼン寝つけなくて,エラい困ったノダ.どーしてもカラダが半分起きあがっちゃうからニャ.それが乗った最後だったノダ.

これで山陰から夜汽車の旅の機会が,またひとつ消えるニャ.

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2004/07/25/Sunday

怪談狂言帰り

[ Genre : noh-kyogen | play ]

2004/07/25

先月亡くなった野村万之丞さんプロデュースの怪談狂言「耳なし芳一」を観て帰ったとこナノダ.いわゆる新作狂言じゃなくて,狂言の要素も入った現代演劇って感じナノダ.

このあと国立能楽堂(7/27/Tue-31/Sat)と富山能楽堂(8/1/Sun)の公演があるそーだから,つのる話はそのあとでた〜んといたしやしょ.行ってのお楽しみがけっこー多かったんでね.

【怪談狂言「耳なし芳一」松江公演】
7/25/Sun 2-3:30pm
島根県民会館大ホール

総合プロデュース・演出:野村万之丞
原作:小泉八雲
脚本:田渕久美子
演出:大久保昌一良
出演:デーモン小暮閣下,及川健,野村万禄,張春祥,松本進,サミュエル・ンフォー・ングア,大坪光路
演奏:友吉鶴心(弦楽器),稲葉明徳(管楽器),朴根鐘 (打楽器)
http://www.cul-shimane.jp/houichi/houichi.htm

【怪談狂言「耳なし芳一」の公演日程】
http://www.tmdnet.tv/

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2004/07/30/Friday

“一銭五厘の旗”:『暮しの手帖』11号

[ Genre : book | history | others ]

2004/07/30

暮しの手帖』の4世紀11号が出たノダ.ほほー,表紙は“一銭五厘の旗”でんな.初代編輯長の花森安治提唱の,ボロ布をツギハギした旗ナノダ.

もしこのまま,戦前のように,黙って耐えていたら,戦争になってケガをしたり,命をなくしたり,暮しもめちゃくちゃになるかもしれない.そんな過去の轍を踏まないために,困ることは困ると,はっきり「お国」にいう.それも一銭五厘である葉書に書いて送ろうと呼びかけた,そのシンボルの旗です.

(尾形道夫「編集室から(6)大切なものは,」p.2)

「編集室から」にも,イラクの日本人人質事件で出てきた「自己責任」ってな言葉のことがちょこっと触れてあるけど,タヌぼーはこの事件のとき,まさに“一銭五厘の旗”のメッセイジの重さを感じたノダ.「自己責任」って言葉を,邦人保護の責任抛棄の方便として,政府に率先して言わせといていいのか? 自国民の命を保障しかねると暗に言ってるよーな政府に,「テロに屈しない」と公言する資格はあるか(それは「テロに屈し」たことを意味しちゃいないか)? そんな無責任な政府に,国民はだまってついてってだいじょーぶなのか? ……ボロ布の旗を見つめて,一度は立ち止まって考えなきゃいけないノダ.

【暮しの手帖】
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/

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2004/07/31/Saturday

タヌキぼーや,豆本を作ってみる

[ Genre : book | design | lifestyle ]

2004/07/31

米子の青杏文庫での豆本講座に行ったノダ.世間は腰ぬかすほど暑いもんだから,昼間はあんま外に出んよーにしとるんだけど,今日はちょーど颱風が近いせーか,ちょいと涼しかったノダ.駅の通りでワンサカしてた「がいな祭」は,風が強うて大変だったカモ知れんけど.

タヌぼーも入れて9人の生徒で,はじまりはじまり.ナニワからいらした柴田尚美さんの御指導で,手のひらにスッポリ収まるほど小さな本を,キットを使って組み立てたノダ.

いや〜,本の仕組みを知るのにゃ,ちょーどいい機会だったノダ.本がどーゆー部品でできてるかってくらいは,なんとな〜くわかってても,どーゆー寸法で,どんな風に貼り合わせてあるのかまでは,なかなかわかんないからニャ.手持ちの本を分解するわけにゃいかんものね.

目指すは昔懐かし布張りの表紙の本だったノダ.小学生のとき,図書館で覆刻版借りて読んだ『のらくろ』シリーズ(1930年代人気だった,犬の兵隊さんのマンガ)を思い出すノダ.花布やしおりの部品もあって,ちっちゃくても本格的ナノダ.

手先使った作業って,あんまやらんもんだから,布の折り方とか糊づけとか,なかなかピシッとできんかったけど,ハッタリきかすにゃじゅーぶんなデキ(笑). いいおべんきょだったよん.本の仕事が来たときの試作に役立つことあるカモ.タヌキぼーやのおとぼけ絵本も作ってみたいノダ(笑).

ほっとしたとこでお菓子をいただいたノダ.冷たいお茶に葛餅が2種.餡とオレンジだったノダ.夏らしくていいさね.初代店長さんにもごあいさつして,と.てな具合でござんした.

【青杏文庫】
http://www.imaibooks.co.jp/seian/

【おまめ】
http://homepage1.nifty.com/omame/

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