
主要ブラウザーやwebオーサリング・トゥールにおけるCSSのサポートの強化などに伴い,HTMLは文書構造を,CSSはレイアウトの指定をそれぞれ担うという,HTMLとCSSそれぞれが本来志向していた役割に徹することが可能になった……これは2003年から2004年にかけて,webデザインの世界で顕在化した大きなうねりでした.我々デザイナーは,HTMLとCSSに関する正確な知識や記述を身につけることを,従来以上に要求されるに至ったわけですが,この「うねり」がもたらすであろう,例えば,
といった恩恵は,閲覧者にとってもデザイナーを含むweb制作者・管理者にとっても,決して微々たるものではないはずです.このようなことを,「槻宅聡:能楽森田流笛方」から本作に至る1年間のwebデザインの作業を通じて実感しました.
本作のコンテンツは,長短さまざまなテクストが主体になるため,(当たり前なことですが)文書構造がひと目見て峻別できるよう,システマティックなレイアウトを心がけました.特に「見出し」のランクが6段階に及んだため,段階ごとのデザイン上の区別が考えどころでした.
テーマ・カラーのひとつである赤は,島根県の建築文化を代表する石州(石見地方)の赤瓦のヒントを得たものです.ただし,赤土の色に近い実際の赤瓦の色に比べ,赤味を鮮やかにしています.また,余白の背景にグリッドを配して,精密な技術が求められる建築の世界を表現しました(上述の「システマティックなレイアウト」にも,同様の気持ちを込めました).
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