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2002/06/17/monday
映画『白い船』

……を見たノダ.ファシズム時代のイタリア映画に,邦題が同じ作品があるそーだけど,こっちは今年公開の日本映画でござんす(って,ナニをもって「日本」映画とかナンとか言うのか,実はよーわからんけど).

平田市出身の錦織良成監督作品『白い船』,少なくとも出雲地方じゃ映画館に開場待ちの行列ができる人気ナノダ.それとゆーのも平田市塩津地区を中心に,島根半島各地がこの映画の舞台になってるからで,現地撮影も盛んで,地元のニュースでもヒンパンに取り上げられてたワケね.

この映画,塩津小学校と,小学校から見える日本海を往来する大型フェリーとの交流の実話をもとに作られてるのね.で,舞台地での撮影(小学校の校舎までも!)だけでなく,土地の生活や人々への掘り下げもあって,至ってシンプルな物語なんだけど,丹念に仕上げられた作品だニャって気がするノダ.それに,映像はきれいだし,音楽もいいし,…….気持ちのいい映画ナノダ.

■白い船
http://www.shiroifune.com/
■映画「白い船」の舞台
http://nishikori.pocoanet.ne.jp/


2002/06/15/saturday *part 2
タヌぼー,能・狂言を見に行く

まさかこの地に住んでて,2ヶ月ほどのうちに2度も能・狂言の公演を見に行けるとは思わなんだね.もっとも去年の暮れは,喜多流の能が松江であったけど,都合つかずザンネンムネンで,1年以上も能・狂言を見に行ってなかったモノだから,いや〜,うれしっす.断片的なことしか書けないけど,ちょいと印象に残ったことメモしちゃいます.

■2002/04/07/sun
能・狂言へのお誘い
松江市総合文化センター・プラバホール

【解説】 河村禎二
【能】 羽衣(はごろも) 和合之舞
  シテ(天女):河村和重
ワキ(白龍):植田隆之亮,ほか
【狂言】 太刀奪(たちばい)
  シテ(太郎冠者):茂山正邦
アド(主人):茂山七五三
アド(通人):松本薫
【仕舞】 松風(まつかぜ)
土蜘蛛(つちぐも)
【能】 藤戸(ふじと)
  前シテ(漁師の母):河村禎二
後シテ(漁師の霊):河村信重
ワキ(佐々木三郎盛綱):植田隆之亮
アイ(下人):茂山七五三,ほか
【附祝言】  

「今年で“たったの”80歳」と挨拶した河村禎二さん(“たったの”がよく似合う若々しい人だったノダ)の解説に続いて,今までTVで一番多く見てきた能じゃないかと思う「羽衣」.20年前,能とゆーモノの存在と一緒に,初めて目にした曲目でもあったから,カンガイひとしおでござんした.天女の装束といい,舞といい,能に登場する女性の美しさを感じるノダ.

「太刀奪」に出演するのは,“お豆腐狂言”で知られる茂山千五郎家の面々.ほのぼのとした雰囲気があっていいニャ,この家の藝風.太郎冠者の正邦さん,主人と一緒に通行人を縄で捕らえるのを失敗して逃げられる場面,ドテーンと勢いよく尻餅ついたノダ.おそらく演出だとは思うけど,痛くないんかな? すごい音だったモノ.

「藤戸」は今年に入ってTVで見て気に入った曲.武功をあげた土地を恩賞にもらった佐々木盛綱に,盛綱の手柄のために殺された漁師の母が「自分も殺せ」と訴える.心動かされた盛綱が,母と約して漁師の霊を弔っていると,漁師の霊が現れて,盛綱に殺された怨みを述べるも,やがて成仏する,そんなお話.武士階級との関係が深かった能が,戦争賛美の曲を生まなかったのもさることながら,戦争によって蹂躙される庶民の思いに迫った作品を今に伝えるのは,心に響くモノがあるね.

■2002/06/13/thu
能・狂言の世界――能楽座公演
ビッグハート出雲・白のホール

昼の部  
【狂言】 佐渡狐(さどきつね)
  シテ(佐渡の百姓):茂山忠三郎
アド(越後の百姓):山本則直*
アド(奏者):茂山千作
【能】 隅田川(すみだがわ)
  シテ(梅若丸の母):片山九郎右衛門
ワキ(渡守):宝生閑,ほか
夜の部  
【狂言】 千鳥(ちどり)
  シテ(太郎冠者):茂山千作
アド(主人):茂山正邦
アド(酒屋):茂山忠三郎
【能】 船弁慶(ふなべんけい) 前後之替
  前シテ(静御前)・後シテ(平知盛の亡霊):大槻文蔵
ワキ(武蔵坊弁慶):宝生閑
アイ(船頭):山本則直*,ほか

*……山本東次郎急病のため代演.

10年以上前にTVで見た薪能(たきぎのう:薪を焚いて上演する野外能)で,茂山千作(当時千五郎),茂山千之丞(現千作の弟),茂山忠三郎という,関西を代表する3人の狂言師で演じた「棒縛(ぼうしばり)」.これを見てしまったがために,今の今まで狂言大好き,能も大好きなタヌぼーなワケで,今回はその3人中,唯一ナマで見る機会のなかった忠三郎さん初めまして&千作さん3年ぶり,そして他家にはない“剛直”と言われる藝風の山本東次郎家初ナマ体験と,狂言はもう,これを見逃してなるものか,とゆー顔ぶれだったノダ.山本家と他家の共演って違和感ないだろーか,とも思ってたんだけど,別々の国のお百姓に都の領主に仕える役人と,三者三様の役どころということもあってか,違いを楽しむとゆースタンスで見ることができたノダ.

能については,「船弁慶」のアイの活躍場面が少なくしてあったのがザンネン.先月TVで東次郎さんのアイを見て,数々の見せ場が面白かっただけにね.その代わり,今回新たな発見があって,大槻文蔵さんの声の美しさと通りの良さ.文蔵さんの舞台はおととしの12月に1度見たし,TVの収録番組でもおなじみなんだけど,今までゼンゼン気づかなかったノダ.近いうちに再びナマで見たいと思ったノダ.さしあたり今まで録画したヴィデオ,改めて見ておきたいニャ.

……てなワケで,能・狂言に興味ない人にゃ,まったくもってナンノコッチャな長文でござんしたけど,このごろ「能・狂言を見に行く会」運動実施中で,出雲・松江近辺で能・狂言を一緒に見たり,話のネタにしたりのトモダチ大募集してますのや.この辺は定期公演がないせいか,能・狂言にゃ「伝統藝能」とゆーフィルターが重々しい感じでかかってるみたいで,なかなかお仲間がいないワケよ.でも,タヌぼーみたいに見ること専門で,習いもしなけりゃ研究もしてない人間もそれなりに楽しめるから,今の状況はどーにもザンネンな気がしてるのね.オイオイ能・狂言の楽しいところをお話できればいいなって思う,今日コノゴロ明日ハゴロモ(by 中村正人 from DCT)でござんす.

■能・狂言関係リンク(Links - Era)
http://www.enjoy.ne.jp/~ghum/era/links.html#nohkyogen
■「能・狂言を見に行く会」呼びかけ人・タヌキぼーや……
ghum@smn.enjoy.ne.jp



2002/06/15/saturday
近況報告&世間の騒動

すんごいゴブしちゃったノダ.2ヶ月以上タヌキにゅーす止めてもーたノダ.

タボータボーの末,藤忠ビルプロジェクトwebにはちょろっと書いたんだけど,先月後半からビョーキで寝込んじゃってね,で,さらにゴブになったワケナノダ.おかげでまたまた,にゅーすネタの数々が質流れ〜.ドンブラコッコ(ナンノコッチャ).

藤忠ビルプロジェクトの報告書の仕事も,最後の最後は実行委員会まかせになっちゃって,その点やっぱザンネンだわニャ.おかげで表紙はタヌぼーのデザインじゃござーませんし,本文の微調整もできんかったところがござーます.もう納品はされてるんでね,近いうちに各方面に配られるんだろーと,さよーに思っとりますデス,ハイ.

それにしても,サッカーのわーるどかっぷ,報道の扱いの大きさにもビックリだけど,サポーターのソーゾーしさは信じられないことになってるノダ.松江のカラコロ広場もエラいことになってたみたいだし.場所と時間帯に気ィつけないと,下手に外にも出られやしない.こりゃ,日本人フーリガンが暴れ出す日も近いかな?


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