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2001/08/26/sunday
テルミン

↑30年くらい前に実在してそーなビタミン剤みたいな名前だけど,そーじゃナイ(笑).かといって,テルミさんとゆートモダチのこと書こうってワケでもござんせん(笑).革命間もないロシアで,テルミン(Leon THEREMIN)なる物理学者が作った,世界初の電子楽器のお名前だとさ.

両手でかかえられる大きさの四角い箱(機種によって大きさは違う)に脚をつけて立たせてて,その箱から垂直にまっすぐのアンテナが,水平にリング状のアンテナが伸びてるノダ.アンテナからは電磁波が出てて,アンテナに手を近づけたり遠ざけたりして,音階やヴォリュームをつけるノダ.で,アンテナにさわったって音が出ないのよね.さわらないことで音が出るとゆー,世にも珍しい楽器ナノダ.その演奏風景,写真で見る限りじゃ,ナントカ教の説法みたい(笑).ロシア・アヴァンギャルドの時代の発明品ってだけでも,なんとな〜くフシギな雰囲気がするんだけどさ.

で,昨日(08/25/saturday)7:30pmから,島根県立美術館のロビーで,世界でも数少ないというプロのテルミン奏者・竹内正実さんの演奏会があって,行ってきたノダ.タヌキぼーやは,そこで初めてテルミンの音を聴いたんだけど,今日のシンセサイザーで言えば,リード(lead)系の太くて柔らかい感じナノダ.シンセ好きニャたまらないかもよ……ってタヌぼーのことか(笑).アンテナと手との距離だけで音階をとる楽器だから,どこ押さえればこの音階が出るってことはないワケで,この距離でこの音階,ってのを自分の体で覚えなきゃいけない.その音を正確に演奏されるモノだから,タヌぼーはただただビックリしたノダ.

【演奏曲目】
01……黒い瞳(ロシア民謡)
02……修道院の庭で(ケテルビー)
03……モスクワ郊外の夕べ(ソロヴィヨフ=セドイ)
04……アヴェ・マリア(バッハ/グノー)
05……Gypsian Street(青木朋子)
06……サマー・タイム(ガーシュイン)
07……恋のバカンス(宮川泰)
08……星に願いを(ハーライン)
09……Sundowner(青木朋子)
[encore]
01……A Little Gift for Lyuba(青木朋子)

竹内正実(theremin)
吉冨淳子(piano)
濱口晶生(theremin - 07のみ)

今日の午後には「テルミンに触れてみよう」なる催しに行って,実際にテルミンの音を出してみたノダ.でも,「触れてみ」ると音は出ないけどね(笑).で,やってみると,これがまた音階がとれないのね.テキトーにアンテナに手を近づけたり遠ざけたりして,ブーンブーン言わせるだけでもカッコイイ音なんだけど,それだけで帰るのもさみしいから,せめて音階を刻むことくらいは覚えてきたよ.指一本の距離でも違うのよね.

……いや〜,コーフンさめやまないんで,ちゃんとした文章書けないニャ.支離滅裂(笑).

ps
竹内正実さん,NHK『TOP RUNNER』に出演.
09/06/thursday, 11:00-11:44pm
気になる方,見ましょー.
 
■竹内正実……http://www.theremin-jp.com/
■島根県立美術館……http://www2.pref.shimane.jp/sam/
■TOP RUNNER(NHK)……http://www.nhk.or.jp/tr/


2001/08/10/friday
民主党分煙論争
常任幹事会の対立

週末は「タヌキにゅーす」を休むつもりだったケド,どーにもダマってられないことが出てきて.とりあえず最低限のことは書いておくノダ.

昨日の「タヌキにゅーす」で,民主党(参院? 両院?)議員総会の禁煙が決まったことを書いたケド,党全体では,分煙化は必ずしも順調ではないみたいナノダ.

2001/08/10/friday付『読売新聞』の「禁煙は「結論出ない問題」?(取材メモ)」とゆー記事によると,小宮山洋子参議院議員が,9日の党常任幹事会で「会議が長くなる時は休憩時間を設け,たばこを吸いたい人はその間に,部屋の外で吸ったらどうか」と提案したところ,「愛煙家」の石井一副代表が,「禁煙となれば私は被害者だ.たばこを吸う人間と吸わない人間の席を離せばいい」と反論して,「激しいさや当てを演じた」とか.

小宮山洋子氏ホームペイジの日誌,2001/08/09/thursdayと併せて読む限り,石井氏発言と同じ趣旨の言葉には,喫煙者の視点しかないワケね.常任幹事会の禁煙によって,自分が「被害者」になりたくないから,非喫煙者を「被害者」のままにしておこうって発想じゃないの.他人の健康を脅かす行為を,どうして正当化できるのか,その点をよく考えなくちゃいけないノダ.

小宮山氏の粘り強い努力を願っています.

■民主党……http://www.dpj.or.jp/
■小宮山洋子……http://www.t3.rim.or.jp/~komiyama/
■小宮山洋子日誌……http://www.t3.rim.or.jp/~komiyama/cgi1/index.html
■石井一……http://www.hajimeishii.net/
■大橋巨泉……http://www.kyosen.com/


2001/08/09/thursday
巨泉氏,よくやった!!
民主党議員総会が禁煙に

↑なんか貴乃花の優勝をたたえる小泉首相みたいなタイトルだニャ(笑).

今あまり時間ないケド,タバコ問題のメイリング・リストを通じて,大橋巨泉参議院議員の提案で,民主党内の会議が全面禁煙になったとゆーニュースを知ったから,何かひとこと言っておきたかったノダ.

【詳細】
日刊スポーツ:巨泉のひと言で民主禁煙,2001/08/08

ニュースになったのは,巨泉氏の提案だからってのもあるだろーケド,分煙社会の推進に貢献する,賞賛に値する行動だから,多くの人にこの事実を知って欲しいノダ.巨泉氏の知名度が,いい方向で生きたノダ.その場で提案を受け入れた民主党も,またアッパレ.

■日刊スポーツ:巨泉のひと言で民主禁煙,2001/08/08……
http://www.nikkansports.com/news/society/p-so-tp0-010808-13.html
■民主党……http://www.dpj.or.jp/
■大橋巨泉……http://www.kyosen.com/
■小宮山洋子日誌……http://www.t3.rim.or.jp/~komiyama/cgi1/index.html


2001/08/05/sunday
『美と出会う』の藤森照信氏

『美と出会う』といって,毎週ひとりの美術家にインタヴューするNHKの番組があるノダ.今年4月から始まって,安藤忠雄氏の次に出てくる建築家は誰かな? っていろいろ予想してたんダケド,建築史家の藤森照信氏の登場とは意外だったノダ(「建築史家・藤森照信――家づくりを愉しむ」,NHK教育, 2001/08/04/saturday, 10:30-10:55pm).

藤森氏はコノゴロ設計も手がけて,話題作を世に出してるケド,創作の現場を訪ねるのが身上の番組だから,「最近何かできたっけ?」って感じで,ちょっとピンと来なかったワケ.すると出てきた現場とゆーのが,先月竣工したばかりだという,あの細川元首相邸の陶藝工房だったノダ.

細川氏の「隠居」生活の一端がうかがえる点でもオモシロい番組だったケド,素人の現場作業へ参加や,藤森氏いうところの自然との「共生」ならぬ「寄生」といった,藤森氏の創作活動を支えるユニークな発想がよくわかる内容だったノダ.番組後半の,郷里の山村を案内する藤森氏が吹き矢を作ったり,子供のころ遊んだ森を案内したりする場面が,まっすぐに藤森氏の作品に直結するよーな気がしたのね.工業技術や職人の手業のカタマリじゃない,人類が自給自足的に建ててきた時代の建築の面影とか,番組冒頭に出てきた,屋根にタンポポ植えた《タンポポハウス(藤森照信邸)》(1995)がいい例ダケド,塑像的じゃない彫刻的な建築,言い換えると山に小屋建てるんじゃなくて,山に穴掘って暮らすよーな感じ.「建築」の原点をホーフツとさせてくれるところがあるのね.

ま,あくまでメディアとゆーフィルタ越しに見た藤森建築ダケドね.でも,見た目のインパクトが強いから,ケッコー興味持てるんじゃないかな?

■藤森照信……http://chuta.iis.u-tokyo.ac.jp/
■細川護煕……http://www.tbs.co.jp/radio/profile/hosokawa.html


2001/08/02/thursday
『季刊d/SIGN』

街には熱風が涼しさを運び,JR山陰本線某駅プラットフォームの自動販売機で,「Qoo」を買おうとしたら「まろ茶」が出てきた今日コノゴロ(ナゼだ??).みなさま,ゴブジかしら? タヌキぼーやは,(知る人には意外にも)ブッ倒れることなく,このモーショをやり過ごしてるノダ.

『季刊d/SIGN(デザイン)』なる雑誌が創刊されたノダ.シゴト帰りに書店に立ち寄りゃ,杉浦康平系な表紙の見慣れぬ雑誌.ちょいと見渡せば,数多いる杉浦系ADの中でもとりわけ著名な,戸田ツトム,鈴木一誌の両御大(笑)が,「責任編集」者として,執筆者として名を連ねてらっしゃるじゃあーりませんか!!

……って,これだけ書いても「タヌキにゅーす」読者の96%は,ナンノコッチャだよニャ(笑).もそっと丁寧に説明するノダ.近う寄れ(殿様かい?).

杉浦康平とゆーアート・ディレクター(AD)がいる.1960年代以降,緻密かつ大胆な方法や数々のラディカルな実験を通じて,旧来とは全く異なるアプローチで,日本語の文字組の美しさを発掘してきた,日本語エディトリアル・デザインの革命児とゆーべきスゴイ人ナノダ.戸田ツトムに鈴木一誌とゆーのは,杉浦の影響を強く受けたか,あるいはその弟子にあたるADで,杉浦の遺伝子を受け継ぎながらも,それぞれ独自の境地を切り開いてる.もうね,日本語を読む/読ませるってことが,こんなにクリエイティヴだなんて!! ビックリしちゃうのよね.

てなワケで『季刊d/SIGN』創刊号,まだロクに目を通してないケド,数頁にわたって異なる記事が並行してたり,縦組・横組が混在してたり,特集が「紙的思考」だけに,紙の見本帳になってたり,何やらいろいろやらかしてるみたいナノダ.

【図書館で(たぶん)すぐに見つかる杉浦系AD作品】
杉浦康平……講談社現代新書(初期のものを除く):1冊ごとに異なる表紙デザインも見モノ.
戸田ツトム……松岡正剛監修『情報の歴史:象形文字から人工知能まで』(NTT出版,1996):究極のヴィジュアル年表.
鈴木一誌……講談社編『昭和:二万日の全記録』(講談社,1989-91).

■『季刊d/SIGN』……http://www.t-press.co.jp/dsign/index.html
■戸田ツトム……http://www.d-zone.co.jp/


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